日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、バーチャルYouTuber(バーチャルユーチューバー・VTuber)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック！
【スゴすぎる】今夜、バーチャル生ライブの歴史が変わる！【VRアイドルえのぐ】
（８月１０日）
VRアイドルえのぐの「岩本町劇場プレオープン記念ライブ」で披露された、VRをアイドルユニット「えのぐ」のライブ。タイトルに「スゴすぎる」と付けてハードル爆上げしていましたが…実際開演してみると、間違いない、スゴすぎる。本当にVRアイドル5人が、眼の前でライブしている！
このライブ、3種類の視聴方法があります。1つ目はこのYouTube配信。2つ目は秋葉原UDXTHEATERでのライブビューイング、3つ目はVRHMDをかけて実際に眼の前で体験できるというもの。
5人同時にフォーメーションを組んでダンスをしているのですが、この形式は今のVTuberではほとんど見ないもの。ほとんど事故がなくダンスと歌を披露する様子は、かなりのテクニック。普段の制服と異なる、個性にあわせたアイドル衣装がこれまたかわいい。グループ名のとおり「えのぐ」のように様々な色が散りばめられています。それぞれの配信だけでなく、アーカイブ閲覧者にも手を振っているのは、VRらしくてグッと来ます。
アイドル関係には詳しく、バーチャルについてはほとんど知らないカンニング竹山は、最初は色々ツッコミをいれつつも、歌やダンスを見て絶賛。「VTuber関連ではない外部の有名人が、アイドルとしてきちんと褒めてくれる」というのは、ファンとしては見ていてとても嬉しいところです。
えのぐは「VTuber」というよりも「VRアイドル」としての道をまっすぐ進んでいるので、今後このようなライブが盛んに行われることに期待したいです。
【物理エンジン】迫り来る10000本の矢の雨を弾く
（８月８日）
日向ロウは物理エンジン動画を作っているVTuber。今回は「迫り来る矢の雨を武器で捌く」という、映画やアニメでよくあるワクワクシーンを再現。無数の矢を発射する装置から、放物線を描いて次々と雨のごとく矢が降り注ぎます。果たして横山三国志のごとく、槍を振り回してはじくことができるのか?
派手めでエンタテイメント性の高い物理演算ビジュアルを見せてくれるVTuberです。ユニークなのは、実際のセリフだけでなく、動画内フリップでも解説をしていること。次々フリップをめくって、ぽいぽい捨てる様子を見ているだけで楽しい。企画も見せ方も、こだわりが見られます。
【情デとは？】情報デザインのこと、まとめてみた【02】
（８月８日）
TAU-イドは、オペレーターのようなデザインとほんわかした声がかわいらしいVTuber。彼女は多摩美術大学情報デザイン学科の専属非公認VTuber。情報デザイン学科のファイルサーバーにアップされた課題の学生たちの精神が混ざり合ってできた情報生命体とのこと。
そして彼女のVTuber活動は、情報デザイン学科の卒業制作です。
学生が作っているVTuberはいっぱいいるようですが、課題として公的に出しているのは非常に珍しい。しかもある程度の期間は運営されるらしい。最初から「今年度いっぱいの活動」と言っているあたり、VTuberとしての情報発信実験はかっちり行われるようです。
にしても彼女のクオリティ、尋常じゃなく高い。情報デザインとはなにかを説明するプレゼンも非常にわかりやすいですし、モデルも丁寧な出来。なによりとてもキュートで、一般受けもよさそう。来年3月の卒業研究制作展で、直接話せるようにしたい、とも語っている彼女。これからの活動は濃くなりそうなので要チェック。
私立帝華高校 学校説明OP
https://www.youtube.com/watch?v=rtmLCNt3438
（８月９日）
にじさんじSEEDｓ二期生の鷹宮リオンが投稿した一本目は、彼女が通う私立帝華高校の世界観を解説した、アニメ調のオープニング動画。ファンタジー要素濃いめの、ワクワクする演出になっています。
鷹宮リオンは、容姿に自信がありナルシストでみんなに慕われているお嬢様。同級生の飛鳥ひなはドジな同級生で、リオンにあこがれている女の子。にじさんじに所属しているメンバーの中で、最初から同じ世界観の中にいるのは初めて。ひなはすでにリオン側の動画で登場し、物語仕立てで進行しています。
幼なじみのひなが「リオ様」と呼ぶ様子にニヤニヤ。ひな側はまだ投稿されていないので、どういう投稿・配信形式になるのか楽しみです。てえてえ匂いはするぞ!
クロイチャンネル{kuroi_channel}:17_strong theory
（８月５日）
クロイベエスバンドは謎多きチャンネル。週一くらいのペースでアップされ、今まではオープニングに「未知のタイムラインから抽出された配信。」と字幕が浮き上がり、ラストは「（この動画ファイルでは、これ以降彼女の姿を観測できない。）」で締めくくられていました。映像を見ると、2Dのキャラクター「クロイ」が、Z軸のある3Dモデルへ移る（脱出する?）ための制作過程を見せているもののようで、一回目の動画ではシンプルなスタイルで、腕がないまま話しています。
しかし居住地が不明瞭で聞こえなかったり、言語翻訳にトリックがあったり、「白黒わに」に襲われたという発言があったりなど、話の流れはかなり摩訶不思議な方向へ。どうやらバーチャルな身体の構築が、物語そのものになっている様子。
サイケデリックな演出と映像美がクセになるシリーズです。赤と青と緑のクロイがいますが、果たしてこの3人はどういう関係なのか。彼女はデータのどこに存在するのか。この動画の次の18回目は3Dモデルで動画が作られており、Z軸のある世界もまた非常に奇妙。非常に難解な上、どの回も独特なセンスで作られているので、通して見るのをオススメします。
ピューディパイ、キズナアイと合唱
（８月６日 8：00から）
ピューディパイといえば、チャンネル登録数6500万人を超える世界一のYouTuber。毎日の動画再生数は数百万と桁違い。今回は以前キズナアイがピューディパイをリスペクトして歌った「Hej Monika」の動画を視聴。ピューディパイは笑いながら視聴しています。しかも途中から、彼女に合わせて歌唱。実質コラボしてしまいました。
キズナアイはアメリカを含む海外でも人気のあるVTuberです。今回のサプライズにはファンも大喜び、ピューディパイのコメント欄でも喜びの声で盛り上がっています。この動画のあと、キズナアイのチャンネルを登録した人も多かったようです。
【初コラボ】はじめしゃちょーが転生してきた件
（８月８日）
ミライアカリがコラボしたのは、668万登録者数を誇る日本トップYouTuberの1人、はじめしゃちょー。想定外すぎるコラボにファン騒然。双方のチャンネルで別のコラボ動画がアップされています。
ただリアルYouTuberとバーチャルYouTuberの視聴者層の溝は深い。それぞれのファンが双方のことをよく知らない状態が続いています。
今回のコラボでは、はじめしゃちょーがバーチャルキャラクター化してミライアカリの世界に登場。ミライアカリの登場ははじめしゃちょーファンにとても喜ばれたようで、登録者数・Twitterフォロワー数をグンと伸ばしました。なお、ミライアカリはいつもどおりシモネタ三昧でした。安心した。
ミライアカリはガンガン文化の壁を壊していくタイプのVTuber。体当たりで外部の人に突撃し、みんな一緒に明るい空気になろう、という姿勢を取り続けています。はじめしゃちょーとのコラボ、せっかくなのでまた続けてほしいですが、そもそも可能なんだろうか…? はじめしゃちょーモデルはポケモンに出てきそうなデザインで、とてもかわいいです。
【耐久動画】長谷みことがあなたのことを気持ち悪がる動画です。
（８月６日）
長谷みことはショート動画制作と生配信を行っている、姫カットゴスロリファッションサブカル系VTuber。3Dモデルのクオリティの高さと滑らかな動きは見事。
そんな彼女、「耐久動画」シリーズをアップし続けており、この回では１分半視聴者を気持ち悪がり続けるという、拷問のような、ご褒美のような動画をアップ。他にも「クソ豚のための動画」など、見る人を思いっきりふるいにかけつつ、一度ハマったら夢中になってしまうフェティッシュ耐久動画をアップしています。
といっても彼女がドSなわけではないです。耐久動画シリーズには他にも、ひたすら求愛し続ける動画などもあります。優しいとも、いじめているとも取れる「ひたすら頷く動画」もオススメです。
5分で分かる日本のVTuber事情 ~四天王編~
（８月６日）
中国VTuberのDDが撮ったのは、中国の人に日本のVTuber事情を紹介する動画。これが非常にまとまりがいいので、これからVTuberを知りたい日本の人にも是非ともオススメしたい。
四天王の基本的な紹介のみならず、キズナアイが出てから今までの流れと現状、「親分」「てえてえ」などのVTuberスラング、電脳少女シロのテレビでの活躍などをわかりやすく紹介。加えて現在VTuberグループが次々出来ているという、VTuber好きじゃないとなかなかわからないところまで述べています。upd8やENTUMの他、アイドル部やVRChatグループの活動などなど、複雑な部分を簡潔にまとめているので、2018年8月時点のVTuber概要として価値のある動画です。
【DJ UBIBA 】UBIBA NIGHT【アニソンDJ】
（８月９日）
「世界初VTuber最大アニソンクラブイベント」と題して行われた、ばあちゃるのクラブイベントの様子が見られます。クラブで流れている音楽は権利的な問題があるので流しておらず、ばあちゃるの解説音声のみです。
これは8月9日がばあちゃるの誕生日だということで行われたもの。「UBIBA NIGHT」（ウビバはばあちゃるの口癖）と題され、DJ UBIBAが四天王(?)とともに出演するイベント、と告知されていました。なんのこっちゃさっぱりわからん。参加費無料です。
いざはじまってみると、馬のお面をつけたDJ UBIBA（いわく、憑依した状態）がノリノリで曲を流し（多分）、お姉ちゃん4人の四天王(?)が水着で踊り狂う、というパリピ感満載のイベントに。
モニターにはばあちゃるが映し出され、MCをしたり踊ったり。アイドル部や電脳少女シロの顔も大モニターにバンバン映され、会場は大盛り上がりだったようです。今このノリが許されるのは、いじられキャラであり続けた彼くらいかも。
元々YouTubeでは話題にならず、2ヶ月で一度打ち切られたばあちゃる。その後復活し、電脳少女シロのサポートをしつつ自身も活動を続け、今やアイドル部のプロデューサーであり、イベントの名司会者であり、登録者数8万人越えの人気VTuberです。
なおパリピ嫌いの電脳少女シロは、今回の件を見てTwitterで「…」とつぶやいていました。
その電脳少女シロの生誕祭イベントは、ニコニコ動画のタイムシフトで見ることが出来ます。皆の前で歌うアイドルな姿の感動もさることながら、AR技術による「シロちゃんがいる」映像は必見！
【ついに公認取材！！】リアル中忍試験…熱い戦いが今…！！
（８月６日）
料理動画やイノシシ狩りなど、実写動画でも評価が高い甲賀流忍者！ぽんぽこが今回撮ったのは、甲賀流忍者検定の様子。ネタではなく本物です。忍者装束の忍者志願者が集まり、筆記試験を受けています。実技試験もあり、手裏剣を投げたり吹き矢を吹いたりしています。そうそう見る機会のない映像です。
元々滋賀県甲賀市出身と言い続けていたぽんぽこ。ピーナッツくんとのユニークな企画が多い中で、ざっくりした物言いと明るい性格が人気です。今回はニュース形式なので丁寧語で話していますが、端々から漏れるぽんぽこイズムが楽しい動画です。
【博多弁VTuber】ひよ子は福岡やけん！！！【舞鶴よかと】
（８月１０日）
ちゃんねるよかとの舞鶴よかとは、福岡の面白いことを紹介するのが目的のバーチャル博多っ子。今回は銘菓ひよこは東京のものじゃなくて福岡のだから! という青年の主張。ものすごい勢いの博多弁で、超ハイテンションにまくしたてるのが痛快。
福岡トーク自体がきちんとエンタテイメントしているのみならず、映像のこだわりが面白い。一応2Dアバターなのですが、背景がぐいぐい動いたり、実写と融合したりしています。エヴァンゲリオンのような銘菓ひよこのCG動画の力の入り方たるや。
楽しさとわかりやすさと見やすさ・聞きやすさがかなり研究された動画になっています。エフェクトやカットインの使い方もうまく、編集のテンポもいい。どの動画も見ていて非常に気持ちのいい作品になっています。
なお、カメラにぐいぐい詰め寄り気味ですが、自己紹介を見るとちゃんと腕と身体も動くようです。
Vtuberおなじみ「ムカデ人間」感想！ナナホシすずの映画がたり
https://www.youtube.com/watch?v=Qz_yP3RL2JU
（８月１０日）
ナナホシすずがアップしたのは、カルト映画「ムカデ人間」の紹介動画。「VTuberおなじみ」っていうようなメジャー作品では決して無いはずですが、月ノ美兎が話題にして以来、注目の的になり続けている映画。いかんせん内容がグロテスクなため、見るのはちょっと……という人のための、親切解説動画です。ネタバレ全開なので、映画に興味がある人は先に見てから再生しましょう。
映画の内容はナナホシすずが得意とするパーツアニメーションで描写されます。映画のシーンをかわいい絵柄でうまく再現（十分えぐいですが）。
ナナホシすずはサブカルチャー文化を噛み砕いて説明するのが得意なVTuber。毎回手の混んだ動画をアップしており、作品としてのクオリティがアニメーション・内容・編集、どれも尋常じゃなく高い。まだ見ていない人は過去のエジエレキ氏の動画とあわせてチェックしてみてください。
ガンプラを3Dスキャンしてガンプラファイトやってみた
（８月１０日）
破天荒なふたごおめがシスターズが挑んだのは、一度ガンプラを組みたてたあと、それを３Dスキャンして取り込み、格闘させてみようというもの。「ビルドファイターズ」のネタだとは思いますが、なぜそれを思いつくんだろう。これを実行してしまうのが、おめシスの「おめがってる」ところ。
技術を最大限つかってしょうもないことをする熱量はいつもどおり。加えて「おめがレイはアニメサブカルがめちゃくちゃ好きで、おめがリオは全然興味がない」というキャラ性が強く出ている回です。
ガンダムが大好きなレイの作ったガンプラは、丁寧に組み上げられており、リアル感を増すためのスジボリまでされている。リオのパーフェクトジオングはカラーリングがしっちゃかめっちゃかで、テプラで作ったシールまで貼ってある。実際のガンプラファイトも性格が出まくっています。
おめシスはどの動画から見ても楽しめるエンタメ作品揃い。今回の動画も、初めておめシスに触れる人に迷わずオススメできる作品です。
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