日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、バーチャルYouTuber(バーチャルユーチューバー・VTuber)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!
10分でわかる自作ゲームと会話するリューシェン
https://www.youtube.com/watch?v=XMQNauLgg5E
https://www.youtube.com/watch?v=ylMtYqU9Qjk
(6月21日)
上の動画が10分にまとめたもの。下がフル版です。短縮版で魅力はわかりますが、色々な意味でノーカットのフル版がオススメ。
にじさんじSEEDsの緑仙(リューシェン)は、歯に衣着せずバンバン何でも言うトークが魅力のVTuber。しかし友達が全然できない、声をかけてもらえない、と悩んでいます。
そこでリューシェンは、シミュレーションゲームを自作。タイトルは「友達を作りたい」。
自作ゲームのゲーム実況を始めるリューシェン。登場したのは、同じにじさんじSEEDsの、自称・陽キャ金持ちイケメンの卯月コウ。
アバター借りて来るとは凝ってるなあ…と思いきや、実はリアルタイム。リューシェンはゲーム内卯月コウと普通にトークをして、陽キャになって友達を増やす策を探ることになります。
ラウンドワンとかエセドラッグの話でイキる卯月コウ。自身の配信などを通じて、空回り陽キャ金持ちキャラがすっかり板についており、ゴリゴリつっこむリューシェンとの相性抜群。どんだけ暴言を吐いてもリューシェンが蹴散らしていく会話は爽快。
これを「コラボ」と呼ぶべきか「バーチャルゲーム実況」と見るべきか。選択肢ボタンやロード画面まで、非常に手の混んだ構成の動画になっています。エンディングと、ゲーム(?)終了後のトークまでオチがついている。バーチャルならではの楽しみ方ができる動画です。
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【放送事故】壺男実況をするはずが号泣…?
https://www.youtube.com/watch?v=aSOs6wKVdEM
(6月16日)
朝ラジオをやったり、編集動画をまめにアップしたりと活動を続ける赤井はあと。しかしこの実況動画、何が起きているのか謎が多いと思います。とりあえず序盤を見てください。
実はこれ、彼女が配信開始できていなかったことに気づかず、虚空に向かって延々とゲーム実況をしていて、30分たってやっと気づいた、という状況の動画。
こちらが、その孤独状態だったエア放送の様子も録画したフルバージョン。
12分目くらいで配信できていなかったことに一度気づいて涙。その後「見てない人が悪いのよ! もうほんとありえない!」「私は遅刻なんてしてないし、間違って1人で放送してたなんてことはないです!」といつものお嬢様っぷりを見せます。
ところが実はこの時も放送がはじまっていない。25分くらいになって、2回目にしてようやく実際に起きている状況を把握。
なぜ気づかなかったのかというと、ファンが待機中にエア実況をしていたので、見てくれている人がいると勘違いしたため。変なところで、偶然が噛み合ってしまったゆえの悲劇。
本人もファンも呆然とする中、配信だからと最初からやり直し。VTuber根性を見せました。配信されてない状況でトークし続ける「虚空」は、VTuber恐怖体験の1つです。
【スマホで見てね♪】もちひよこ、結婚!?【017】
(6月19日)
タイトルにあるとおり、スマホでの再生推奨!
バーチャル幼女のもちひよこから連絡が届くというもの。iPhoneユーザーなら見慣れているであろう、メッセージ、ホーム画面、ビデオ電話が次々映されるので、本当にコミュニケーションを取り合っているような錯覚に陥ります。
その後、バーチャル世界側にいった視聴者は、ウェディングドレス姿のもちひよこをカメラ機能で次々撮影。
スマホ再現スタイルの動画はキズナアイやファイ博士など色々なVTuberが行っています。今回のもちひよこ動画のポイントは、こちら側が彼女の写真を連写するかのようなシチュエーションを作り、後半でガチ恋感あふれる展開を見せてくれるところ。最後のオチまでふくめてかわいらしい。
その後、結婚披露宴(仮)生放送も行っています。成長モードじゃないスタイルのドレスってのがいいですね。届いたコメントはなぜか、お父さん目線が多かったそうな。
なんと!中国に対する誤解がこんなにもある!
https://www.youtube.com/watch?v=ceA4P-K1DPY
(6月22日)
多国籍VTuberを輩出しているWINKS所属の、中国っ子・陸婉瑩(リク・エンエイ)がアップしたのは、現在の日本が中国に対して抱いている誤解を、1つずつ解決していくというもの。中国娘といえばお団子頭ばっかり想像するでしょ! というツッコミからスタート(彼女の髪型は理由が別にあります)。中国料理に天津飯をあげるのは間違い、などと指摘します。「まあ、おいしいけど」と付け加えるのがかわいい。
ここから、かなりきつめの、悪いイメージの問題にも切り込んでいきます。「お金持ちで爆買いする人多いよね?」「よくパクるよね?」「中国は治安悪いよね…」などなど、確かにネットでそう言われがちな話題を、バッサリと切っていく。
動画後半では中国文化の好きなところをあげるなどして、彼女の自国愛を語ります。様々な国の文化や情報を伝えるのには、VTuberはマスコットキャラクター的立ち位置で語ることができるので、非常に有効でしょう。
なお現時点で、中国では既に数多くのVTuber・VUperがbilibili動画中心に活躍しています。
【ASMR】お騒がせしました。想いを告白します!!!【因幡はねる / あにまーれ】
(6月20日)
「有閑喫茶あにまーれ」の因幡はねるが投稿したのは、告白セリフ動画。と言っても普通の告白ではなく、各都道府県の方言をバイノーラル録音するという合わせ技。左右を行ったり来たりする告白ボイスで、日本を縦断していきます。
かなりマイナーな方言も登場。これだけ調べたのもすごいし、興味を持たせるようバイノーラル録音にして、都道府県を短い動画にまとめあげたのもお見事。
ご当地系VTuberや、観光VTuberがちょっとずつ増えている中、一つの表現方法として面白い作品。方言キャラクターじゃないからこそできる、方言の魅力を見せる演出でした。
【はじめまして】そよかぜアメです。バイノーラルで自己紹介【バーチャルYouTuber】
(6月17日)
そよかぜアメはお菓子大好きな博多っ子VTuber。薄青色の髪の毛に華奢な体、キラキラする紫色の瞳。ゆったりしたしゃべりと、ものすごい勢いでまくしたてるトークを切り替えながら、言葉を紡いでいきます。
バイノーラル録音の技術を駆使した映像が見どころ聞きどころ。そよかぜアメ自体が右に左に、揺れながらしゃべるので、声も行ったり来たり。まとわりつくような距離で囁いてくると、耳がゾクゾク。
バイノーラル録音を使ったASMR音声は、VTuberと極めて相性がいい。そもそもASMR技術自体が、いかに聞き手の妄想を刺激するかの挑戦のようなところがあります。儚げな印象と艶めかしい少女感を保つそよかぜアメの姿は、キャラクターが耳元まで近づいてくれる感覚にぴったり。
テスト動画の被写体深度を利用した独特の映像や、「もっと好きになってほしいな」「さみしいな」という意味深なセリフ、子守唄動画の不穏さも含め、今後彼女の内面部分が見えてくるのも楽しみです。
【実況プレイ】今になって振り返る織田信姫の第一話【女性実況】
(6月20日)
織田信姫はデビューしてから2ヶ月が経過したVTuber。ほぼ毎日投稿していると、この2ヶ月での動画の蓄積がとんでもないことに。本数もさることながら「どうやったらバズるか」の迷走を越え、すっかりキャラが変わってしまった部分もあります。
そこで行われたのが「自分の一本目の動画を流しながら実況する」という、懐かしむというよりはツッコミ拷問みたいな動画。
「恥を捨てきれていない」「ド新人感あるよね」「可愛い子ぶってる」と鋭く指摘をしつつ、結局ナルシシズムにおぼれていく様子が楽しい。
この発想に刺激を受けた歌衣メイカも、リスペクトセルフ実況を決行。「自分の自己紹介動画、大っ嫌いです」と宣言してから、ダメ出しの連発。2月25日デビューで4ヶ月となると、自己紹介動画は、初々しくもあり、恥ずかしくもあり。トーク力の高さもあってユニークな動画になっています。
数ヶ月やってきたVTuberの方々の間で、是非この「自己紹介動画実況」流行ってほしい。何より現状の再自己紹介も兼ねることになる。最近見始めた人でも過去の様子までひっくるめて楽しめるのはポイントが高いところです。
【自己紹介】さえきやひろです!!!【バーチャルYouTuber】#01
(6月17日)
さえきやひろは「ほねっこ小学五年生」を名乗る女の子。工作が大好きな彼女、このチャンネルはねんど、裁縫、お絵かきなど、ものづくりをみんなでやるためにはじめたそうです。
とまあ、色々設定はあるものの、まだまだ始動したばかり。それより動画を見てほしい。2DアニメーションVTuberで、むちゃくちゃよく動く。
手を上げたりジャンプしたり、笑ったり冷や汗をかいたり、般若の面をかぶったまま口パクしたり。瞳の大小が変化したり。首の可動域も広い。リップシンクと思われる口パクアニメーションがとても丁寧で、なめらか。
是非生放送のアーカイブを見てください。初回放送からよく動くものの、回を重ねるごとに進化しており、今やほとんど口パクが声とずれないほどになっています。すべて路地子氏が独学で制作しているとのこと。
トークも流暢で、とても聞きやすい。今後どういう工作をするのか現時点ではわかりませんが、視聴者みんながバーチャルでのびのび動けるようになったらいいな、と語っていますので、期待が募ります。
なお何故骨なのかというと、「骨になってもオシャレにしていこうね」「どんな人でも骨になったらみんな同じでお友達だよ」という気持ちの骨で、不思議な力はないそうです。いやいや、その発想自体かなり独特だよ。なんて達観した小学五年生なんだ。
【バーチャルYouTuber】映画紹介をしてみました『インシディアス』編
(6月19日)
ドイツ人ハーフのVTuber京極エミーリア皐月。映画好きな彼女が投稿したのは、映画『インシディアス』の紹介。解説でも感想でもなく、あくまでも紹介、という体に徹しているのがミソ。ネタバレは一切なし。
大体のあらすじは「いらすとや」の素材のみで説明し、視聴者の興味を刺激するポイントだけを提示。映画の場面カットはネタバレ防止も兼ねて一切使わず、細かい編集とトーク力だけで魅力と伝える、お手本のような映画プレゼン動画です。
京極エミーリア皐月は、落ち着いたトーンのしゃべり方、育ちのよさを感じる自然な「わよ」口調と敬語、テンションが上がると落ち着きを保ちつつ素直に盛り上がる純粋さが魅力のVTuber。朝食やおやつを視聴者と食べる配信や、映画同時視聴、今回のような映画プレゼンなどをコツコツと積み重ねており、その安定感が心を穏やかにしてくれるVTuberです。
【どっとライブ】ガチャ運を上げたかった。
(6月20日)
あげる動画全てが理解に困る木曽あずき。新作も、やっぱり何一つ意味がわからない。某ゲームのガチャで当てるために、「3つの宗派(4つある)」全てに入れば最強のガチャ運が手に入るのではないかと考える木曽あずき。ガチャ運のため、彼女の戦いが始まる。
編集が妙に手が込んでいて、よくわからないタイミングで特殊演出を入れてくるから、あずきはローテンションなのに映像が盛り上がりすぎて困る。自作ミニゲームネタなども惜しげもなく突っ込んでくる。セリフの台本の濃度がいちいち高すぎる。
上級者向けすぎる極北VTuberの1人。ただ、一度ハマったら間違いなくクセになる唯一無二感があります。
決して「めちゃくちゃな動画」ではなく、ちゃんと「ぼんやりマイペースな木曽あずき」というキャラ性を軸とした、技術力のあるショート動画になっているのがうまい。ツッコミどころのバランスがうまく、練り込まれた構成なのが随所に見られます。
なお「.Live」アイドル部で、生配信動画がなく(テストで一度やりましたが、今は残っていません)自作短編動画のみで活動しているのは彼女だけ。にじさんじ、アマリリス組など、2DスタイルのグループVTuberが増えている中でも、彼女は異質な存在です。要チェック。
るるなの質問コーナー
(6月16日)
るるなは非常に難解な定義を投げかけてくるVTuberです。彼女の姿は、アプリ「ホロライブ」の基礎アバター。なので他のホロライブユーザーと区別がつかないことも正直あります。
ところが活動を見ていくうちに、彼女がただ単にこのアバターを使っているのではないことがわかっていきます。
「るるなって何?るるながるるなについて説明するよ!」の回で大体の概要が見えてきます。この時るるなは、いつもと違う2つ目のアバターから話しています。
アバターを「いれもの」というるるな。「るるなとは概念であります。なので、全てはるるなであり、るるなは全てである。るるなは0であり、るるなは0ではない。るるなは何にでもあり、るるなは何にでもない。るるなはみなさんの考える常識でもあり、非常識でもある。そう、全てはるるななのです」
例えばイラストや、操作しているゲームのキャラクターも「るるな」になりえる、という彼女の考え方は、バーチャルとはなんなのかそのものに対する追求でもあります。
この思想が貫かれているので、「自分がるるなだということに気づいたのはいつ頃」という質問に「るるながうまれたときからです」と、哲学問答のようなQ&A;が繰り広げられます。
もちろん視聴者もるるなです。「8がつ7にち るるなだよ。」は6月23日にアップされ、るるなについて語られました。時間も空間も関係なく、るるなはそこにいます。
星菜日向夏のゼロ時間目 その39
(6月19日)
超元気鼓膜破壊娘の星菜日向夏は、魔法少女になりたい永遠の17歳の宮崎っ子。普段は自室と思われる場所から配信しているのですが、時々エコーの聞いたカラオケルームで、熱唱生放送を繰り広げます。
カラオケシチュエーションで動くこの動画だけでも非常に楽しいのですが、実は38分以降とある事件が。日向夏が部屋を出て、しばらくしてから「めっちゃかわいい子いた」と帰ってきて言う日向夏。
同じタイミングで、珠根うたがYouTubeでカラオケ放送を配信。珠根うた側の動画で、部屋から出た日向夏がドアのガラス越しにうたの部屋を覗き込むという、シンクロをしています。
珠根うたと星菜日向夏は、CGの構造と配信の仕組み的に、同じところで作っているんだろうというのは何となくわかるものの、今までその点は明言されていませんでした。今でも、あくまでも別のものとして個々に活動を続けています。
それがまさかの交錯。少なくとも同じ時系列の中で、近くに住んでいる。これは今後コラボの可能性がワンチャンあります。一緒にカラオケ歌ってほしい。
なお最近になって、この2人と似たようなスタイルの配信をするVTuberも登場しました。セクシーと見せかけて実はかわいい系のお姉さん有栖川れいか。モールス信号が得意な幼い目な方言少女奈日抽ねね。デビューしたばかりです。
こちらも現時点では、日向夏やうたとの関係は言及されていません。「バーチャルな存在」とは一切言わず、女の子が配信をしている、という見せ方なのは共通。4人とも映像とトークのクオリティは非常に高いので、是非見てほしい。
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