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VRヘッドセット 2024.01.30

配信での活躍に期待!「mocopi」ベータ機能の上半身集中モードをVTuberが体験レポート

1月18日(木)、モバイルモーションキャプチャー「mocopi」のアプリが、バージョン2.0.0にアップデートしました。

複数あるアップデート内容の中でも、注目ポイントは「VR利用時のトラッキング精度改善」「上半身集中モード」の2つ。いずれも開発途中の「ベータ機能」として、先行体験ができるようになりました。

ベータ機能を実際に使用したユーザーからは「神アプデ」との声も見受けられます。アップデートを重ねる度に、精度の向上と機能の追加で注目を集める「mocopi」ですが、今回は一体どのような体験ができるのでしょうか。

ここでは、3Dアバターで活動するVTuber・おむらいす食堂が「上半身集中モード」の体験レポートをお届けします!

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「mocopi」に配信向けの上半身集中モードが登場 SteamVR使用時のトラッキングも改善

▼mocopi Ver.2.0.0アップデート内容(公式サイト)
専用アプリ「mocopi」をバージョン2.0.0にアップデート

いざ、体験取材へ!

今回体験のために訪れたソニーシティ大崎


あまりに立派なビルに怯えるおむらいす食堂

「上半身集中モード」は、2023年10月のアップデートで加わった「VR向け下半身優先モード」に続くベータ機能です。今回は上半身のトラッキングに注力できるようになったということで、3Dアバターでの配信で活躍すること間違いなし!VTuberとしては見逃せません。

▼mocopi Ver.1.3.0「VR向け下半身優先モード」関連記事
手首のセンサーを太ももに装着!? VRChatでの使い勝手が向上した「mocopi」ベータ機能を体験


アップデート内容を真剣に聞くおむらいす食堂


操作方法をレクチャーしてもらいました

足首のセンサーを上腕部に移動させることで「上半身集中モード」が可能になるとのこと。キャリブレーションの手順は従来と同様で、mocopiを使ったことがあるユーザーならスムーズに利用できそうです。

ベータ機能を使うには「高度な機能の有効化」を忘れずに!

「上半身集中モード」の実力やいかに……!?

「上半身集中モード」を体験してみて、特に感動したポイントは3つ!

①手が挙がる!肘も動く!
「上半身集中モード」のメリットが一番に感じられたのが、腕の動作です。これまでmocopiが苦手としていた「ゆっくりと手を挙げる」動きが……できる!できる!できる!

mocopiは慣性式のモーションキャプチャシステムなので、キャプチャできる動きにはある程度の「勢い」が必要です。そのため、デフォルトのままだと、ゆっくりと手を挙げても顔の横くらいの位置で止まってしまいます。

その弱点を、「上半身集中モード」が見事にカバーしています!上腕部にセンサーを付けたことで、肘の動きもしっかりキャプチャしてくれる印象でした。

上半身集中モードなら、肘まで自在に動かせる

②遅延のない使用感
mocopiはスマホアプリで操作する「モバイル」モーションキャプチャです。これは「上半身集中モード」に限った話ではありませんが、スマホ上に表示される動きにほとんど遅延がないのも嬉しいポイントです。

もしゲーム実況で「上半身集中モード」を活用すれば、リアクションとアバターの動きをシンクロさせた配信が行えます。小さくて軽いmocopiなら、キーボードやコントローラーの操作にも影響なく快適に配信ができそうです!

③キャリブレーション間隔が延びている
mocopiは慣性式ゆえ、光学式のトラッカーと比べると、どうしてもこまめなキャリブレーションが必要になります。発売初期に筆者が使用した体感だと、5分ほどで腰のズレが気になってしまっていました。それも、今回までのアップデートで改善されており、15分程度はキャリブレーション不要で使用が可能とのこと!

座って使用する「上半身集中モード」では、センサー自体の動きも抑えられるので、ズレが気になりにくくなっています。


座った状態で「上半身集中モード」を使用する様子

画角の制約なし!「上半身集中モード」は配信に超おすすめ

上半身のトラッキングと言えば、やはり配信で活用したいところです。今回体験したmocopiの「上半身集中モード」の強みは、画角による制約がないこと。ウェブカメラでのモーションキャプチャでは、画角から外れるとトラッキングも外れてしまう……なんてこともよくありますが、mocopiならその心配がありません。

カメラの画角を気にせず、思い切り腕を上げる動作やキーボードの操作ができるのは、配信時のストレスを大幅に軽減してくれそうです。


素早い動きや頭の後ろで腕を組むポーズも余裕

配信では「顔や指のトラッキングもしたい!」というVTuberも多いでしょう(私もそう思います)。その場合は、ウェブカメラやLeapMotionの組み合わせで実現可能なようです。

複数のソフトや機材の合わせ技で「ちょっと面倒だな……」と感じないこともありませんが、それを差し引いても、精度の高いトラッキングと画角の制約がない恩恵は絶大です。

mocopiを持っているVTuberのみんな!配信での「上半身集中モード」の活用をおすすめします!

mocopi公式サイトはこちら


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