日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、バーチャルYouTuber(バーチャルユーチューバー・VTuber)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!
#001 出会いはいつも唐突に
(6月8日)
VNフラヴィは、異世界の楽園に住んでいた少女。全く働かなかった彼女が追い出され、こちらの世界にやってきた物語を演劇アニメーション形式で描きます。光の使い方にこだわった表現、メタ的なネタの盛り合わせ、実写のBARに突入するという意外な展開まで含め、見ごたえのある映像になっています。
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1話はシチュエーション紹介なので、3DCGアニメーション的な構成。
「#002兎の居ないお茶会」からが彼女の本領発揮。BARに訪れたフラヴィが、マスターの用意した「ティー・ロワイヤル」をいただいており、実際にお酒を作る様子が実写で紹介されており、知識物としても面白い。フラヴィのBARトークは視聴者に向けての語りになっており、VTuberらしさが一気にアップ。
ストーリー仕立ての映像、実写との融合、視聴者に向けてのうんちくトークを、ハイクオリティなCGで見せてくれる。フラヴィのじゃじゃ馬破天荒なお嬢様気質もとってもキュート。これからに注目のVTuberです。
【メイドのユキさん初回放送】癒やしメイドはじめました。
https://www.youtube.com/watch?v=sXCubVkmiNs
(6月9日)
バイノーラルで生放送を始めたメイドのユキさん。ここしばらくでバイノーラル配信をしているVTuberがとても増えており、その1人ではあるのですが、彼女の登場は一部のネットユーザーに衝撃を与えました。
というのも「メイドのユキさん」は2017年9月に誕生し、Dlsite.com(リンク先R-18)で人気を博したアダルト同人音声のキャラクターだから。
いわば、アダルトゲームのキャラクターがリアルタイムで会話してくれるようなもの。
ユキさんを運営している「調教少女」は、2016年から立体音響で活動しているサークル。アダルト一般問わず同人でバイノーラル録音を行っているサークルは現在数が多く、そのノウハウを活かしたASMR(※)系のVTuberは少しずつ増えてきています。
一方で新しい活動の一環としてバイノーラルに挑戦しているVTuberもかなりの数になってきました。
視覚のみならず、今後は聴覚のバーチャルも、注目ポイントになりそうです。
(ASMR:人が聴覚や視覚への刺激によって感じる、心地良さや頭がゾワゾワするなどの反応)
【踏み逃げ禁止】虹乃まほろのHP、遊びに来ませんか?【直リン禁止】
(6月11日)
虹乃まほろがホームページを開設しました……という動画なのですが、00年代にネットをやっていた人なら悶絶死すること間違いなしの内容。動画を見てからHPにレッツゴー。タイトルでなんとなく察してください。
ワードアートで作ったっぽい虹色の点滅タイトル、左側にある掲示板(BBS)、時間のないサイト運営者リンクのような「同盟バナー」、「†虹乃まほろ†」の名前の書き方、「Sorry,this site is Japenese language only…」、「よろずサイト」という自称……ああもう何もかもが黒歴史をほじくり返してくる、穴掘って埋まりたい。
中でも「キリ番報告」は当時の面倒くさい文化の1つ。1000番などの数字をアクセスカウンターで踏んだら、BBSで報告するというもの。現在では考えられませんが、当時はこれがかなりの強制力を持っており、コミュニケーションの自己顕示欲の1つになっていました。なお虹乃まほろは「響木アオ大好き同盟」まで作っている凝りよう。「直リンク不可」の文字が懐かしい。
実はキズナアイも活動を始めたばかりの頃は、このようなレトロスタイルのHPを作成したことがあります。カーソルを動かすとキラキラするなどの懐かしい要素満点なのでこちらも必見。
【斉藤さん】アキネーターを使えば会話が続く説【神対応】
(6月12日)
LINEスタンプ発売など、今週はニュースの多かった電脳少女シロ。
今でこそ地上波テレビに出演するほどの人気者ですが、彼女は元々人見知りな部分があった子。ホームであるゲームなどの界隈ではのびのびとしているものの、いわゆるパリピ・リア充方面の文化は避け続けていました。
そんな彼女、数多くのVTuberが動画にしている、不特定多数の人間と勝手につながって会話できるアプリ「斉藤さん」に挑戦。彼女これがとにかく苦手。
「シロ組」と呼ばれるシロファンから見て、これは見ていてハラハラな映像だったと思います。普段の彼女は元気いっぱいお嬢様といった様子なのに、「斉藤さん」でつながった相手と話す時はすっかり怯えてしまってうまく話せない。とことんへりくだる。
「斉藤さんって、何かきっと電話かけたらすぐ切られちゃうんだろうなって、すごい失礼ですけど思ってたんで」
「斉藤さん」は光も闇もあるアプリですが、シロちゃんがおっかなびっくりつないだ後、どうなったかは、見てください。
この挑戦自体も、彼女の夢であるアイドルになってコンサートするための、一歩なんだと思う。
ニコニコ動画では「【E3 2018】電脳少女シロ~E3に行く!?~」と題して、E3でシロが現地レポをしています。ARとVRを駆使して、実際に彼女が訪れているかのような映像になっているので、必見。海外ロケ生放送は、おそらくVTuber初。
【Vtuberさん向け動画】FaceRigでいっぱい体を動かそうの巻!
(6月9日)
米田らんが公開した動画は、2DイラストでVTuberをやっている人・やりたい人にはかなり参考になるはず。
2D絵VTuberが使っているソフトの主流の1つが、FaceRigというSteamの顔認識モーションソフト。これは身体の動きやリップシンクなどで自然にアニメーションさせるものですが、それ以外に表情やモーションのスイッチングもある程度できます。キーボード操作で行うのですが、慣れないと咄嗟には扱いづらい。そこでコントローラーを使って、簡単に表情豊かに動かそう、という解説です。
どのくらい自由がきくかは、動画の米田らんの動作を見てください。表情が4つあるだけでかなり豊かになります。
生配信の最中やゲーム実況中など、両手が忙しい時用に足操作の方法も紹介しています。手が動くようになると、アニメキャラクター感がグッと増しますね。
【インタビュー】「保育士」さんのお仕事について聞いてみたよ
(6月14日)
小学生のフォルテハルがアップしたのは、保育士にお仕事についてインタビューする、という動画。彼女としては初の実写合成動画で、直接会話しているかのような映像になっています。
小学生の社会科見学を撮影したEテレのような構成になっており、しっかり話を聞いている様子を見ると、フォルテハルをほめたくなる。きちんと聞けたねー、えらいねー。
インタビュー内容はかなりしっかりと保育士について話しており、幼いお子さんが見て役立つものになっています。お仕事インタビューは今後も続けるそう。この動画や富士葵のようなVTuberが、小学校などの教材として使われる日は近そうです。
【7分でわかる!】ふぁんしーあいらんど生放送まとめ
https://www.youtube.com/watch?v=AhpGqyt_e9M
(6月14日)
赤井はあとがアップしたのは、ブラウザゲーム「ふぁんしーあいらんど」のゲーム実況まとめ動画。ネタバレ要素があるので、これからプレイしたい人は注意
元々これは6月9日の生配信でプレイした動画で、フル尺だと56分以上あります。短く7分に編集し、見やすくしたのがこの動画。
見事なのは、ただ短くしたのではなく、編集でネタをガンガン盛り込み、テロップ芸で山場を作り、初めて見る人も一度配信を見た人も、楽しめるようになっているところ。
VTuberの生配信は大体30分から1時間、あるいはそれ以上がメイン。どうしても忙しい人だと追うのが大変です。生配信の編集はかなり手のかかる作業だと思いますが、こうやってまとめてくれると、後からでもそのVTuberの魅力がわかるので、新規ファンにとっては大変ありがたいものです。
バーチャルyoutuber ポエムコア『小山内めい#9』ミッドナイト・めいちゃんドリーム
(6月8日)
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新しいことに挑戦し続けるバイタリティあふれる幼稚園児小山内めい。彼女がアップした「ミッドナイトめいちゃんドリーム」は、ミソシタの「ミッドナイト・ファイティングブリーフ」をリスペクトした、大変エモい作品。パンダの乗り物に乗っためいちゃん、是非とも字幕をオンにして、彼女の決意を見てほしい。
小山内めいはかつて、漫画家になりたいという夢を掲げていました。最初は本気かどうか見えなかったのですが、努力し続けた結果現在コンプティークで連載を開始、ついに夢に向かって始動しはじめました。
もちろん挫折がなかったわけではなく、持ち込みに失敗し、腱鞘炎に悩み、アンチコメントも投げつけられる。
「人の夢を嗤うな 夢を叶えて笑え」「めいは世の中に匙を投げない 投げるのはいつも楽しい動画」
おそらく彼女の本当の戦いはこれからでしょう。その活動、しっかりと追って目に焼き付けよう。
#05 朝のぴよぴよ生放送!6/11(月)
(6月11日)
夕方から深夜の活動が多いVTuberの中で、ひよ子のピヨピヨチャンネルは珍しく朝8時から生放送をしているVTuber。表情豊かな3Dモデルを利用して、爽やかなトークを繰り広げてくれます。
彼女の配信は、「勝手に天気予報(皆の地域の天気を聞く)」「どきどきモーニングコール(視聴者に直接Discordでモーニングコールをかける)」「朝のお悩みすっきり解決」「声優への道朝練(朗読劇)」などのコーナーを盛り込みながら、きっちり30分前後で終わらせている、ラジオ番組形式。
生配信でコーナーを作って楽しませるというのは、トーク力とまた別の能力がいる所です。企画力、整理力、情報収集力、タイムキープ、取捨選択能力などなど…。わたわたした雰囲気はあまりなく、落ち着いた話し方で話題をまとめているので、朝の落ち着いた時間にとってもマッチしている。
演技の注文ができる声優の卵のカフェ、というのもあり、抑揚の明るさと滑舌の良さは聞き所の1つ。もちろん、訓練は番組中でも欠かしていません。
普段夜放送で、番組前に「外郎売」を口馴しにやっているのですが、11日は映っている状態で披露していますので、こちらも必見。
他にも伏見ガクの朝食配信やみるくぷりんの朝トーク、SHOWROOMでの東雲めぐの平日配信、因幡はねるの朝ASMRなどが、早朝に行われています。VTuberで早起きしよう。
キズナアイ面接でエフェクターの音を聴いてみよう!【12】
(6月15日)
エフェクター系VTuber樫野創音が披露したのは、エフェクターを使ったギター音だけで「キズナアイ面接」を行ったもの。「声がギターみたいになっちゃった」というセリフの強引さ、好きです。
かなりイロモノな企画に見えますが、実は音の種類を一気に比較して聞ける、エフェクター入門として優秀な動画。普段触る機会がない人でも、どのエフェクターでどう音が歪むのか、はっきりわかるように聞かせてくれる。「キズナアイ面接」のテンポの良さとあいまって、とても軽快。
ただ紹介するだけではなくて、ちょいちょい小ネタを挟んでくるのもニクイ。好みの音探しに、もってこいな一本です。
【自己紹介】はじめまして!えがき ぐりこ です!【VTuber】
(6月11日)
えがきぐりこは、背景を描くのが得意というちょっと変わったCG系VTuber。背景はどうしても面倒くさくなりがち。「キャラに集中して力尽きて背景は、白ベタとかグラデーションで済ませてしまう」というあるあるを述べながら、「そこに背景を描くことで絵の情報量と魅力を増やすことができる」「見てもらう時間が、増えることに繋がる」と、背景美術の考え方を解説しています。
動画内では実際に背景を描く様子を早送りで見せてくれます。自然光の使い方が細かく見られるのは貴重。
以前書いておいた雲などを素材化して利用する、などのテクニックの話も興味深い。見ていると背景を描きたくなってくる動画です。
【物理エンジン】”魔球”Wボールを満月大根切で打ってみた【ドラベース】
(6月11日)
エンジンかずみは物理演算を利用した動画を撮っているVTuber。特にスポーツ作品に出てくるとんちきな技を再現しているのがユニーク。「テニスの王子様」の波動球、「黒子のバスケ」の緑間真太郎のシュート、「イナズマイレブン」のフェイスオブガイアなどなど。
今回は「ドラベース」から、魔球W(ホワイトボール)を再現し、満月大根切りで打ち返す、という検証。
そもそも魔球Wボールをどう再現するのか、と思いきや意外な方法を使用。どの動画もそうですが、結果どうなるかよりも、再現するための発想がものすごく鋭く、面白い。
この動画を見ると、「プーさんのホームランダービー」で出てくるめちゃくちゃな球も、再現できるような気がしてきました。
渋谷ハジメ 壺引退式 金壺になるまで終われません!
https://www.youtube.com/watch?v=DbsLqwqZpi0
(6月13日)
「にじさんじ」一期生の渋谷ハジメが、金壺になり、壺をアンインストールしました。
彼は「壺」こと「Getting Over It」を心から愛好して極めたプレイヤーとして有名なゲーマー。なによりこのゲーム、あまりの難しさに多くのVTuberが「鬼門」「苦行」とすら呼んでいるシロモノ。
彼はこれに深いゲーム性と、プレイヤースキルが磨かれる魅力を感じ、訓練の末9分でクリアできるほどに。色々なVTuberが攻略で詰まっている時に、サポート的にアドバイスをし、未プレイ者にガンガン壺を「神ゲー」として勧めていたため、壺商人と呼ばれたことも。
「金壺」とは50回クリアした時に壺の色が金色になった状態を指したもの。猛者の証です。
5時間超の生放送で達成し、今までのVTuber壺人生に線引き。彼がアンインストールしたのは、壺を卒業し、新たな夢に進むためでした。
ゲームが大好きで毎日のようにゲームプレイ配信をしている渋谷ハジメ。彼の目標は、ゲームの大会に呼ばれるようなVTuberになること。大会での実況ができるようになること。しっかりとした知識と、盛り上げるトーク力が必要な、大変な道のり。壺キャラとして有名な彼がそれを捨てるのは、ファンからするとどうしても、もったいなく見える。だからこそ、今回の決断はVTuberとして大きく変わる出来事になりそう。
そして壺は、家長むぎへと引き継がれました。
【レイトレ】CG技術系バーチャルYoutuber、レイトレーシングしてみた
(6月11日)
三葉レイはCG技術者系のVTuber。使っているのはBlenderかな、メタセコイアかな、CINEMA4Dかな、なんて思っていたら、三葉レイが使用しているのはVisual Studio2017。ガチプログラミングでレイトレーシング(光源を操作して形状のシミュレートすること)して、CGを描いています。
かつて一つ一つ打ち込んでCGアートを作っていたのを知っている人なら、テンション上がること間違いなし。知らない人なら「こんな大変なの!?」と驚かされること間違いなし。
コメント欄に集まっているプログラミングガチ勢の様子も面白いので一見の価値あり。
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