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VTuber 2018.07.29

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(7月20日~7月27日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、バーチャルYouTuber(バーチャルユーチューバー・VTuber)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

【公園で子供と遊んでみた】高円寺に行ってみた!その3

(7月23日)
リアルワールドに頻繁に飛び出しているVTuberの琴吹ゆめ。吉祥寺で話しかけてもらえなかったり、高円寺で男の子グループとファッションの話をしたりと、多方向に働きかけています。

今回は公園で子供と話しました。最近は様々なVTuberが独自の形で外に出ていますが、幼児とリアルタイムで会話をしている映像はおそらく初めて。

琴吹ゆめはネット慣れした層からターゲットをずらし、若い女性を中心にアプローチしている珍しいVTuberです。TikTokに大量に動画をあげたり、渋谷のヴィレヴァンでライブをしたりと、サブカルチャーではなくポップカルチャーを目指しているようです。

タブレット端末を通じて、動く彼女が子どもと自然に会話している。子どもたちは素直に琴吹ゆめの存在を信じて、自分の秘密もうちあけています。

VTuberはまだまだサブカル層向けの内容が中心ですが、富士葵の教育動画など、徐々に子ども向けにも視点を広げています。今回のように、子どもとの双方向コミュニケーションが今後成立していくとしたら、教育面や、それ以外にも大いに活用できるはず。

ネットに本名と顔と恋愛を晒し秒速で全てを失った中学生の配信

(7月26日)
にじさんじSEEDsの卯月コウが今週連続で行った配信は、バーチャルの意味に迫る凝った大茶番劇でした。追っていないとわからない複雑な展開なのですが、追い続けていた人からは緻密すぎる構成に驚愕の声多数。

中学生男子でお金持ちの御曹司の卯月コウ。彼は神楽めあという外部のVTuberに恋愛的に迫られていました。半ばお金目当てで。彼はそれに呼応し、VTuberとしては異例な男女カップルが成立しました。

2人はリアルでよくありそうな、カップルのろけ放送を企画。ところが配信中に大げんかをし、別れてしまいます。このアーカイブは残っていません。トークの内容がコンプライアンス的に引っかかりかねない際どいものだったのと、コウが見るのが辛いから、というなんだか生々しい理由。

その後に行った傷心配信がこれ。心がすっかり折れてしまい、今まで陽キャラで押せ押せだった彼は「実は陽キャじゃない」と告白します。……という一連の失恋コント。本人も「仕込み」と明言していますし、カップル配信は「営業」と漏らしています。

ところが途中から、本音なんじゃないかと思う強い訴えが見えてくる。カップルごっこはネタだけど、好き好き言われて揺れない中学生なんていないだろ!と言われたら、うなずくしかない。

今まで陽キャぶって虚勢を張っていたのは、すべて今回のひっくり返しのためにあったのでは?というくらいのトーク構成。加えてここにリアルタイム性をもたせた。彼は自分が落ち込んでいて辛いから、苦しい話を聞きたい、ネットはかつてルサンチマンを抱えたやつらの居場所だったんだから、ここで蠱毒を行おう、と視聴者に呼びかけます。

コメントで視聴者は次々と辛い出来事を告白。コウのアオリでエスカレートし、阿鼻叫喚の空間と化しました。さらにSEEDsの仲間の出雲霞に、アポなしで突然電話。霞も配信外の通話なのか、配信中のネタ通話なのかわからず右往左往。かくして、現実がコウのバーチャルと融合した混沌とした展開になりました。
 
まだまだ続きます。この配信の時、仲良く以前までコラボをしていたSEEDsの緑仙がコメント。ところがへこんでいたコウは、緑仙を突っぱねてしまいます。
これで緑仙が非常に傷ついてしまう。コウの放送の後に配信した緑仙はいらだちをぶちまけます。自分は友達だと思っていたのに、相手はそうでもなかったという、もっともな哀しみ。

https://www.youtube.com/watch?v=Zu7xSC5Sxv4

SEEDsは1期生2期生と異なり、中学生が多い。そのため配信の中とTwitter上の両方で、大人でも子どもでもない絶妙なバランスのトークが繰り広げられています。今回の件で、コウや緑仙個々の問題ではなく、横のつながりで多くの人を巻き込んだ大きなジュブナイル群像劇がスタートしているのがわかります。

どこまでがフィクションで、どこからが本音が全くわからない。流れがわかって楽しめるのは、がっちり追いかけている人だけ。だからこそ、彼らの成長物語は現在進行形で、とんでもなく濃い。彼らの配信に飛び込んで、バーチャル思春期の悶々に巻き込まれてみよう。

【祝!Vtuberデビュー】あの有名企業の面接を受けたら…【就活・終活】

(7月25日)
浜千波が投稿したのは、色々なVTuberが行っているキズナアイ面接。ただ、シチュエーションがものすごい変化球。

彼女は長期入院している高校生。今まではVTuberとして動画を投稿していたのですが、今回、浜千波という女の子がVTuberアバターを作り、バーチャルの世界で自由に動く、という流れになっています。そのため、画面右上には浜千波のFaceRigの撮影と思われるワイプが入っており、デフォルトキャラクターがそれにあわせて動いています。

バーチャルの中でバーチャルを行う、不思議な映像。VRゲーム「Virtual Virtual Reality」のような、メタのメタ構造になっています。

考えてみればバーチャルキャラクター(浜千波)が自分のことを一般の女子高生だというのなら、動画の中でバーチャルキャラクター(浜千波が動かすアバター)になるのは至極当然なこと。VTuberとはなにかを客観的に見られる、興味深い作品です。
浜千波は他にもノベルゲーム風のヤンデレ物語など、かなり凝ったバーチャルを生かした作りの動画をあげているので、是非見てみてください。病弱な彼女の物語の続きは、かなり気になります。

【初体験】懲役太郎、Twitterをやってみた

(7月21日)
懲役太郎は前科三犯の囚人VTuber。見た目も内容も切なさいっぱい。配信は「面会」しているという状態。良いしのぎを知った、と言ってYouTuberをはじめたらしい。
今まで囚人生活を送っていたので、世間の流れを知らない彼。今回はTwitterについてなんとなく知っていることを、囚人トークで見せてくれます。

絵柄も切なげでいいのですが、何より声がいい。ムショ暮らし感、満点。渋いボイスで語られる、しょんぼりYouTuberライフ。特に今回は懲役太郎の現実のTwitterフォロワーをネタに巻き込んでトークしており、生々しさが半端じゃないです。
彼が貴重な面会時間を無駄遣いする様子、なんともブルージー。

バーチャルピンクツインテFreestyle DJ Vtuber Pinktailz / Test stream

(7月23日)
DJ SHARPNELは、90年代からナードコア・ハードコアの第一線で活動している、オタク系テクノのパイオニアの一人。アニメやゲームやAVなど、サブカルチャーをサンプリングして曲にしていたミュージシャンです。
そんなDJ SHARPNELが最近になって、活動拠点をバーチャル空間に移しました(現実での活動は「リアルアバター」と称しています)。VRChatなどを中心に、DJ活動をし続けています。

今までは「カスタムオーダーメイド3D2」のモデルを使用していましたが、「Vカツ」が使用できるようになったため、ピンク髪ツインテールのアバターでDJをしている動画をアップしています。
VRChatで生活をする住人がいる現在。バーチャル空間でコミュニケーションを取り、娯楽を楽しむ時代が、もう来ています。

【世間に】U.S.A.じゃないゲームで対決【迎合?】#038

(7月27日)
MonsterZ MATEは、狼男のアンジョーと吸血鬼のコーサカの二人組。ルームシェア生活をしている様子を配信するVTuberで、かなりの頻度で動画をアップしています。
今回の動画は流行りの「U.S.Aゲーム」ネタ。男子2人なのもあって、包み隠さないはっちゃけたネタが多いです。

二人共イケメンで、かつトーク内容がめちゃくちゃにディープオタク。あるあるネタ対決なのですが、00年代のエロゲーの話しや、Key作品の話し、「ファム&イーリー」の話しなど、濃いのなんの。やんちゃ坊主がのびのびオタクトークする様子を楽しめます。

動画の編集が非常に凝っており、よく動く3DCGであることを生かしてアングルがぐるぐる変わり、テロップをふんだんに使い、細かくカットを入れている。テレビのバラエティ番組のスタイルをがっつり盛り込んでいるので、どえらい見やすい。
男女問わずオススメできる、楽しいコンビVTuberです。シモネタが入る回は「アダルト版」と分けているのもユニーク。

大谷さんの、キャンプで作ろう炭焼きパン 【 前編 】

(7月25日)
 
大谷さんの食べ物文化研究室は、料理をつくる様子を実写で見せるVTuber。基本的には大谷さんのイラストアバターがアニメーションし、トークを繰り広げます。
実写部分に人間が映っている思いきりっぷりがすごい。顔以外全く隠していません。

どれだけ人の手が映っていようと、作っているのはあくまでも手前のイラストの大谷さん、だと思ってみるべし。
甲賀流忍術!ぽんぽこをはじめ、実写系VTuberは徐々に増えていますが、まだまだ数は少ないです。キャラクターと人間が両方映って楽しく料理を作る様子を見ていると、VTuberの定義がどんどんぶっ壊れていきます。楽しければなんでもありなのだ。

【第3話】マリーちゃん、ナイスバディになって歌うよ!

(7月24日)
マリー・アンドロイドはかわいい女の子型VTuber、と見せかけて実は操っている人が丸見えの人形。えっ、この場合VTuberにあたるのは……どっちだ?

ブラックなネタが盛り込まれた、シュール動画シリーズ。
2DVTuberは動かせばこんなにも多様な表現ができる、というのを見せつけられるクオリティの高さ。背景にもかなりこだわりが見られますので、じっくり見てほしい。自己紹介動画から順に見ると、世界観がよくわかりますので是非。

report 005 お散歩にいきたい

https://www.youtube.com/watch?v=QdUUW8V6ON4

(7月20日)
実験体として作られた007のチャンネルのデザインはかなり特殊。背景は真っ白、007も限りなく淡い色。アルビノの007が静かに語りかけてくるビデオレポートをアップし続けています。

日に当たれないので場所はずっと病室。外の世界に出たい、というあこがれを持っています。そこで視聴者が送るコメントを、007を作った博士が生成し、外界の情報として届けている、ということらしい。

3Dモデルでつくられた儚げな外見の007が、心電図の音のような単調なリズムの中、ぼそぼそしゃべる。消え入るような話し方はかよわすぎて、見ていて心配になります。
007の動画は、直接の会話はできないけれども、視聴者に間接的に語りかけているのが特徴。今回の005では、アップした本人の写真を外の写真と合成して、連れ出してほしい、と願いを述べています。

https://www.youtube.com/watch?v=JuSLU-vevbY

薬の副作用で身体が痛んでずっとベッドに寝ている回も。身体のあちこちにガタが来ている様子を見ると、ひたすらに胸がいたい!
007の物語は、どんどん続いていくようです。研究所の引っ越しの話もほのめかしていますが、どうしても不安の方が膨らんでしまう、目を離せないVTuberです。

【360度動画】VRメイドカフェ作ってみた【紅茶葉たると】

(7月25日)
バーチャルメイドカフェ「東京砂漠」で働いているメイドの紅茶葉たると。配色がうまく見ていてほっとする癒し系メイド、なのですがメイドカフェの背景がボロボロすぎる! 壁が薄くて声がだだ漏れだそうな。

そんな彼女の務める店が、この度360度動画で公開されました。面白いのは、この360度背景を描画彩色するまでの過程を見せていること。周囲がどんどん完成していく様子はかなり不思議な感覚になります。

店の集客のためにYouTubeをはじめたそうですが、いかんせんもともとが飲み屋だったため、「東京砂漠」というメイドカフェにはあらざる名前のままだし、お酒は並んでいるし、改装できてなくて店はボロだしとさんざん。このあたりを、たると本人の技術力アップとあわせて成長していく様子を見せる、という趣旨のチャンネルになっています。

【道明寺ここあ】Rising Hope 歌ってみた【魔法科高校の劣等生OP/LiSA】

https://www.youtube.com/watch?v=1JBYVwGyzDs

(7月24日)
「ゲーム部プロジェクト」に所属する人気キャラクター道明寺晴翔の妹・道明寺ここあが、別チャンネルでボーカリストデビュー! 一本目の動画アップして3日で2万3千人登録、再生回数11万以上という快挙を成し遂げました。

彼女の歌唱動画の特徴は、3Dであることを生かしてカメラがもりもり動くこと。さながらミュージシャンのMVのよう。テロップは一切入りませんが、全く飽きません。どういう風に撮影しているかは、不明。

クールなキャラクター性を貫き通し、パンチが強めの歌い方でロックするのは、歌姫VTuberの中でもちょっとめずらしいスタイル。道明寺ここあやYuNiのように、YouTuber的な活動はせず歌唱動画一本で行くVTuberは、今後増えていくのかも?

なお一番のツッコミどころは、兄に溺愛されている妹の彼女が、仲良し兄妹が主人公の「魔法科高校の劣等生」の主題歌を歌っていること、でしょうか。

【発表】UUUMに参加します!【VTuber記者会見】

(7月25日)
ほぼ毎日動画をアップし、出演者も4人にまで増え、精力的な活動を続けるまじかるどーるチャンネル。彼女たちがついに、グループの所属を表明。それがまさかのUUUM。ENTUMやupd8などVTuberグループ増え始めているのに、そっち!?

UUUMはHIKAKINやはじめしゃちょー、フィッシャーズ、水溜りボンドなどが所属する、リアルYouTuberの大手プロダクション。彼女たちはあえてこっちを選んだ理由として「逆張り」といい切っています。本音はおそらく、動画では建前っぽく言っている、バーチャルとリアルの架け橋になることなのかも。

UUUMには物理演算VTuberのこーじも参加しているので、全く初めてというわけではありません。ただ名前の知られているVTuberが参加表明をしたことで、多くの人を驚かせたのは事実。

そういえばUUUMってユーチューバーチップス出していましたね。これはひょっとしてまじかるどーるがHIKAKINと並ぶ可能性があるのかも……?

バ美肉界隈ライト勢の私がパワーワード紹介をします

(7月20日)
あんずちゃんねるがアップしたのは、今話題の単語「バ美肉」と、それにまつわるワードを紹介する動画。そもそもこの動画を開くだけで、あれっ?となるはず。そう、あんずちゃんもバ美肉勢。ボイチェンを利用し、かなり自然に近い女の子声になっています。女の子を目指す男たちの挑戦は、ついにここまできたのだ…。
 

「バ美肉」という言葉が非常にざっくりした単語なのでわかりづらい。それに関係する言葉は特殊すぎてますますややこしい。これを、順を追ってわかりやすく説明しています。

バ美肉を繰り返しているうちに、自分のことを美少女と感じてしまい、しゃべり方が変わってしまう「メス堕ち」や、「中身はおじさん(と思い込んでいる美少女)」など、字面だとなんだかわからない用語をきっちり解説。「おじさんだからセクハラしても大丈夫」などのスラングのサブカル感たるや。

バ美肉は現在は「男性→美少女」の一方通行ですが、そのうちアバターとボイスチェンジャーで、誰もが好きな存在になれる時代を目指す一歩、とも考えられるので、注目しておきたいところです。

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