バージョン2.0.0へのアップデートが行われた、モバイルモーションキャプチャー「mocopi」の体験レポートです。
アップデートで注目を集めた2つのベータ機能、「VR利用時のトラッキング精度改善(以下、SlimeVRモード)」と「上半身集中モード」のうち、ここでは「SlimeVRモード」についてお届けします。「上半身集中モード」については、下記をぜひご覧ください。
▼「上半身集中モード」の体験レポート
配信での活躍に期待!「mocopi」ベータ機能の上半身集中モードをVTuberが体験レポート
▼mocopi Ver.2.0.0アップデート内容(公式サイト)
専用アプリ「mocopi」をバージョン2.0.0にアップデート
SlimeVRモードを実演するソニー担当者、画面内のアバターと見事にシンクロしています
「上半身集中モード」に引き続き体験取材を行ったのは、3Dアバターで活動するVTuber・おむらいす食堂です。取材時の内容と合わせて、「SlimeVRモード」を試した感想や注意点をまとめてお伝えします!
そもそも「VR利用時のトラッキング精度改善」ってどういうこと?
公式サイトの説明によると、「PCでのVR利用時にSlimeVRを利用し、SteamVRと接続」することでトラッキング精度を改善しているようです。それは、そもそもどういうことなのでしょうか……?
(参考:公式YouTube)
簡単にまとめると、こうです。
【これまでのmocopi】
VR利用時、mocopiセンサーとスマホで作成したモーションデータをVRアプリに直接送信していた。
【mocopi Ver.2.0.0】
SteamVRの環境上で、mocopiセンサーをVRヘッドセット・コントローラーの情報と連携させてモーションデータを作成できるようになった。
つまりは、SteamVRと接続することでモーションデータの情報をより多く取り込めるようになり、トラッキング精度が改善されたようです。要となるSteamVRとの接続に使用されるのが、SlimeVRということですね!
「え? これmocopi!?」驚きのトラッキング精度
実際にSteamVRとmocopiを接続し、VRChat上で使用してみました。
最初の感想として、「え?これmocopi!?」と驚くほどの精度……! 比較動画で観る以上に、体感としてトラッキング精度が向上していることが実感できます。
リアルとアバターの動きがほぼ遅延なくシンクロしており、スリップ感も軽減されています。普段はVIVEトラッカー(3.0)を愛用している筆者ですが、申し分ないトラッキング精度だと感じました。当然、比較をすれば細かい動作の精巧さには欠けるものの、センサーが小さく軽いので、動きやすさの点において好感が持てます。
気になるキャリブレーション間隔も改善されています。取材時に伺った話によると、使ってみた感覚では15分以上はキャリブレーション調整せずに使用可能とのこと。使用環境やユーザーの動き方など、個人差が出る部分ではありますが、アップデートの嬉しいポイントです。
また、SlimeVRにはセンサーをトントンとするだけでmocopiのセンサーのズレを直せる通称
「トントンリセット」という機能があります。直感的な操作でズレを直せるので、覚えておくと良さそうです。
キャリブレーション調整はSlimeVRから行えるので、スマホに持ち替える必要がないのもGOOD
要チェック!センサー着用時の注意点
一方で、mocopiならではの注意点もありました。それが、着用ベルトの長さです。
SlimeVRモードを使用する際、センサーの着用位置がデフォルトから変わります。HEADを胸、WRISTを膝上に付けるのですが、人によってはベルトの長さが足りない場合もありそうです。女性として平均的な体型をしている筆者でも、デフォルトのベルトでぴったりでした。
「下半身集中モード」の実装から提供された「太もも用拡張バンド」を活用するほか、体格に合う長さのベルトを別途用意しておくと良いかもしれません。
最初は「設定方法」をよく確認しよう
SlimeVRモードを体験するには、いくつかの手順を踏む必要があります。その指南書となるのが、mocopiの公式YouTubeのチュートリアル動画です。非常に分かりやすい上に、mocopiアプリの案内だけでは設定が行えないため必見です……!
6個のセンサーがSlimeVR上で全て認識され、正しく割り当てるのが大切
初回のキャリブレーションは手順が多めなので、動画をチェックしよう
そして今回、SlimeVRを初めて利用する方も多いのではないでしょうか。実際に触ってみると分かるのですが、初期設定には多少の時間がかかるので、余裕をもって行ってみましょう!
アップデートを体験することから! 眠らせたmocopiを呼び覚まそう
今回の取材にて、アップデートでは機能の追加だけでなく、精度の改善も地道に行われていると伺うことができました。mocopiが発売された当初は、スリップ感とキャリブレーション間隔の短さが気になり購入に繋がらなかった筆者ですが、体験取材から印象が大きく変わりました。
発売から1年を迎えた現在も、まだまだ精度の向上と機能の追加に期待ができます。買ったもののmocopiを眠らせてしまっている……という人に、今こそ使ってほしい!と、担当者は語ります。
起動時はセンサーを「動かさないこと」が重要!
mocopiの機能を最大限活用するためには、基本の操作を徹底することも重要だそう。見落としがちなのが、センサー起動時の手順です。センサーを身に着けたまま起動してしまう人もいるようですが、これはトラッキング精度に悪影響とのこと……アプリの案内通りに設定して、mocopiが持つ機能をフル活用することも大切です。
バージョン2.0.0になり、発売から大幅な改善が重ねられてきたmocopi。改めて使用することで、mocopiの新たな可能性に気付けるかもしれません。まずは、今回のアップデート内容を体験することから、眠らせたmocopiを呼び覚ましてみてはいかがでしょうか?
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