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VTuber 2018.04.15

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(4月7日~4月13日)

 
日々増えていくバーチャルYouTuber(バーチャルユーチューバー・VTuber)。全部追うのはなかなか大変。このコーナーでは、独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今週は国際色豊かめな感じでお送りします。

 [Crazy!] Super Mean, Challenging Quiz [113]

(4月11日)

普段夜の19時に動画を投稿しているVTuberシロが、昼の12時にアップしたのがこの動画。1月5日にアップした超いじわるクイズの英語版。通訳しているのはシロ本人です。

シロは英会話が得意なVTuberで、以前から英会話入門の講座動画を撮ったり、英語教材ソングを歌ったりしていました。
 

今までのチャンネル名は「電脳少女シロ」でしたが、先日海外向けを配慮して「Siro Channel」に変更したことを発表。積極的に英語圏への発信をはじめました。ちなみに海外向け第一弾としてアップされたのは、3月16日の自己紹介の英語版動画。4月12日にはさらに昨年8月14日の占い動画の英語版がアップされています。

シロは現在、テレビ朝日の番組「サイキ道」のレギュラーMCとして活躍中。「CGWORLD」の表紙になったり、コンプティークに掲載されたり、オフィシャルグッズを販売したりと、超躍進。アルテマでは独占インタビューも公開されました。

新規の人のために「初心者でも3分で分かる電脳少女シロ」をアップしていますが、これはぶっちゃけ内容がとんがりまくっていて(ファンの間では「為動画」と呼ばれるもの)、「初心者に分かる」かどうか保証できません。とはいえ、謎動画あってこその、シロちゃんなのは伝わるはず。
 

台北旅遊用唱的!『超實用觀光用語 #10台北旅遊之歌篇』



 (4月9日)

台湾のVTuber(正確にはYAHOO!TVでの活動がメイン)の虎妮(フニー)は、定期的に日本向けの台湾紹介動画をアップしています。彼女は普段は台湾語ですが、紹介動画では日本語で流暢にしゃべります。

今回は「ちびまる子ちゃん」のオープニングの替え歌で、台湾の主要観光地を紹介。「故宮博物院 歴史の片隅」「龍山寺で祈りたいあの子はだーれ?」と、ものすごくわかりやすく、するっと名所を入れているので必聴。

この他にもフニーの台湾紹介シリーズは、すぐにでも仕える中国語ワンセンテンスを教えながら、台湾の風習を細かく説明しているので、かなり参考になります。

是非とも、台湾の観光大使になってほしいところです。いや今の人気だと、秒読み段階なのでは?

容祖兒《揮著翅膀的女孩》Cover by K’WA 空 & Hooya|kick’n in the street 街頭現聲 #002

(4月13日)
 
台湾に新しいVTuberがまた一人登場しました。18歳の「空(コン)」。歌うことが大好きで、作詞・作曲もしている彼女。今回は台北の街中で、カバー曲をアカペラで披露。

ネコのぬいぐるみ「Hooya」と一緒に活動しているとのことですが、まだ登場はしていません。彼女の動画はパッと見、機材を使わずスマホで撮っているように見えます。

チャンネル名の「K’WA」は、彼女のグループ名。日本語の「KAWAII」と台湾語の「うた」を混ぜた造語です。


 
バーチャルYouTuberは現時点では圧倒的に日本産が多数。海外のVTuberは日本のアニメキャラクター風をベースに、少しずつ増えてきています。お国柄や得意ジャンルを活かしたVTuberが世界中から生まれる日はそう遠くないはず。特に歌唱系VTuberはその地域の味がダイレクトに出るので、次々登場してほしいところです。

登録者数10万人突破したら。。。

(4月9日)
 
2011年6月13日に活動を開始した、世界初のVTuber・AmiYamatoが10万人達成の動画をアップしました。バーチャルキャラクターのYouTuberとしては、10人目の銀盾表彰に当たります。
彼女は最近登場したVTuberと比較しても全く劣らない、ハイクオリティな映像を7年前から毎回アップしています。特に現実社会や映画の中に入りこんで自然に動くスタイルは、かなり珍しい。今まで月一本くらいのペースでアップし続けてきました。
 
動画では7年越しの10万人登録をAmiYamatoが色々な映画のキャラクターに、嬉しそうに伝えます。中でも「ハリーポッター」のロンとの列車での会話シーンは、あまりにも自然でニヤニヤもの。
ところが映画のキャラたちは割とぞんざい。「超恥ずかしくない?」「なんでそんなに時間がかかったの?」おいおい、お前ら少しは褒めてやれよ……最近のバーチャルYouTuberブームの速度が早すぎるだけなんだよ。


 
彼女の動画は普段は翻訳なしのものが多いです。今回はばっちり日本語字幕が付けられているので、なんの映画に入り込んでいるのか、どんな会話をしているのかチェックしながら楽しもう。動画作品としてのできがいずれも非常に高いので、これを機に過去作品に触れてみるのをオススメします。

2chに行ってみた! | 地球ちゃん

https://www.youtube.com/watch?v=5q-VS_C5H7c

(4月7日)

ロシアのVTuber・EARTH-CHANが、先週今週と連続で動画を投稿しています。EARTH-CHANは地球を擬人化したキャラクターで、元はTwitterの発言から生まれたもの。VTuberとしては1月26日から活動しています。

彼女の動画は「地球が人類の文化を覗いてみた」というシチュエーションが多く、観察する度に環境破壊やモラルの低下でがっかりする、というブラックな展開が多め。特に最初の投稿はYouTubeから「攻撃的または不適切な内容を含んでいる」と指摘されるほど。まあその注意こそが、人間って不適切なことやってるよねという巡り巡った皮肉になっているのが面白い。

今回はロシアの匿名掲示板「2ch.hk」を見に行く、という内容。案の定動画に載せられない内容が続出。しょんぼりしたEARTH-CHANは動画の最後に、みんなで使えるDiscordのサーバーを作っています。日本からでもちゃんと参加できます。
チャンネルが大きくなってからは、日本語訳が有志によって付けられるようになってきているので、過去動画もぜひ御覧ください。
 

Vtuber日雇礼子があいりん労働福祉センターでご飯を食べる

(4月9日)
 
キャラクターはバーチャルだけれども、映しているのは現実。日雇い労働者のリアルを見せてくれる、日雇礼子。彼女自身も日雇い労働者で、日々仕事がなく困り果てて、大阪をフラフラしています。

TV番組でもまず映さないであろう、路上生活者も多く集まるあいりん地区。この回では労働福祉センターに潜入し、実態を隠すところ無く映しています。正直ここまで生々しい動画は、VTuberというジャンルにおいてはとても珍しい。ぽんぽこのリアル狩猟シリーズと並んで、貴重な映像資料としてYouTubeとニコニコ動画で大きな反響があがっています。

あいりん地区は結核感染者数が日本一だとか、朝5時までに窓口に並ばないと仕事がもらえないとか、外には仕事にあぶれた人向けのヤミ手配師がいるとか。「知らない世界」が次々映し出されます。

 
日雇礼子シリーズは現実社会のヘビーなところを包み隠さず映すので、ぎょっとするシーンも多いです。しかし日雇礼子が前向きな女の子なので、辛さを解説しながらもわりと明るく、動画は見やすいです。ドキュメンタリー映像を、茶化すわけではなく、キャラのクッションを挟んでわかりやすくする手法は、今後VTuberの得意ジャンルになりそう。

「数字」から見るバーチャルYouTuberブーム!



(4月10日)
 
仮想通貨やVTuberの動向について、俯瞰した部分で語るスタイルの投資系VTuber・ねむ。今回は数字の部分からはっきりとVTuberの現在を語っています。

「まだたった4ヶ月時点での数字」と前置きした上で、YouTuberのゴールドクラスである「100万人以上登録」をチェック。実は日本に30人しかいないこのクラスに、キズナアイ(170万)が食い込んでいる。これはすごい。

シルバークラス(10万人)ではVTuberが9人。再生収益で生活できるレベルであることを語っています。
 

急激に伸びたVTuberの市場規模をYouTuberと比較し、大体の現在の様子を考察。VTuber事業に100億を投じたGREEについても触れて、今後のVTuberの動向を探っています。

数字が全てではありませんが、一つの指針として見ておいて損のない動画です。詳しくはねむが書いている下記のブログをチェック。
「数字」から見るバーチャルYouTuberブーム! その収益や市場規模は?(バーチャル美少女ねむの人類美少女計画) 

【狂気】ひたすら笑ってみた

(4月9日)

双子ユニットのおめがシスターズ、通称おめシス。ハモリで歌を歌う時はかっこいいんだけれども、それ以外の時の行動が突拍子もない。以前はYouTuber割引の焼肉はVTuberに適用できるのか体当たりロケをしたりと、どうツッコめばいいのかわからない方面にアクセルベタ踏みで突撃するスタイルを身に着け始めています。

今回は「いろんな笑い方の練習をする」「見て笑った人は時間をコメントに書いてね」といった後、2人が交互に本当に笑うだけという狂気的な映像に。動画の一部は、シロが紹介した笑い伝染動画がネタ元のようですが、いやそれにしても、これはなんなんだ。どうつっこめばいいんだ。

おめがシスターズは、二人ペアなのを生かして、ポップでシュールな独自の世界観を開拓中。こういう不可思議なネタは、キャラクター性の強いVTuberの表現と非常に相性がいい。 

https://www.youtube.com/watch?v=AEDJE7xCmYg

最新作のonly my railgun」デュエットは歌唱力が高く、背景も凝っていてかっこいい。これこそがおめがシスターズの本領ですよ! ……いやどっちも魅力かな。

【#6】モデルがちょっとかわっただけの話。

https://www.youtube.com/watch?v=ODkthbfVVqE

(4月12日)

バーチャルナースの薬袋カルテのモデルが一新されました。

ダウナー系VTuberのトップランナーの彼女、今回のモデル変更は静止画でみるとあまり変わらないのですが、動画で見ると全くの別物+かなり立体的に動くようになっています。動きの幅が増えたことで、より一層薬袋カルテの不器用で繊細な照れや微笑みが表現され、魅力が大幅グレードアップ。
 

薬袋カルテは自分の動画作成にこだわりを持っているVTuber。字幕やカット割など、編集に相当凝っているのが普段の動画からもわかります。

今後の活躍が有望視されているVTuberの1人ですが、ミライアカリらが所属した事務所に入る予定はあるか、というファンの質問には「個人の趣味の域は出たくない」と発言。最近入ってくる仕事の依頼に対しては、責任をしっかり持てるようになるまではお断りする、とのこと。

動画を作品と考え、ストイックに、かつマイペースに作る姿勢こそが、人気の理由なのでしょう。

【VTuber】アンクララと森の破壊者「第3話」【#7】

(4月10日)
 
「Anclara Channel in dream forest」は、アンクララ・ララが住んでいる森の中で起こる出来事を3DCGで描くチャンネル。物理演算を利用したオリジナルミニゲームをするのが特徴的で、今回は森に訪れたキングサメ(?)を打ち倒すべく、ピンクのシャークブロッサムと力をあわせて戦います。具体的にいうとシャークブロッサムをぶん投げてとんでくるサメを追い払う……森だよねここ? 大量のサメが乱舞する様子は、B級サメ映画を彷彿とさせます。

後ろからのカメラで撮ったアンクララ・ララの活躍のみならず、彼女の視線からのVR動画が収録されているのが面白い。VR空間の中で、アンクララ・ララのアクターが実際にサメ投げゲームをプレイしている様子。これは実際にやってみたい!
ストーリー自体は続くようなので、これからが楽しみです。

【自己紹介】ディープウェブ・アンダーグラウンドですわ!【#000】

(4月10日)

今週最もヤバイと噂されたのが、新人VTuberのディープウェブ・アンダーグラウンド。見た目は金髪ドリルのとってもかわいらしいお嬢さま。動きも声もキュートです。

彼女は「深層Web(検索エンジンに引っかからない情報のこと)」から今のVTuber界隈を眺めており、「最強のバーチャルYouTuberとは何か!?」「なんでもアリの動画で戦った時、その一端が私の動画でわかる!」といきなり煽り口調。

問題はここから。彼女は「漫●村を燃やします」と動画で発言。その日の内に漫画村が本当に鯖落ちしてしまう、という自体に、視聴者騒然。まじで? いや偶然じゃないの? DOS攻撃かなにか?

彼女はTwitterで「漫画村潰し成功ですわね」と発言。AbemaTVKAI-YOUでもニュースとして取り上げられ、あっという間に注目の的となりました。
 

本当に漫画村を知る人物なのか、それとも偶然なのか。そもそも彼女を運営しているのはどこの誰なのか。現時点では全く不明。

最大のポイントは、VTuberが発信することは真偽を問わず、劇場型の事件を起こしやすいというのを彼女が明確にしたこと。現実とバーチャルの境界線があやふやになり、事件性・物語性が視聴者の予想で付与されて、話がどんどん肥大化していく。特に今回はそれをディープウェブがわずかな言葉で刺激して、混乱させるのに大成功している。
 
ラストで彼女が言う「Welcome to Underground」は、2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)に初めてアクセスしたユーザーにささやく言葉、というコピペが元ネタでしょうか。彼女が炎上型VTuberになるのか、はたまた愉快犯になるのか、観察者になるのか、現時点では不明です。ただ00年代のネットの混沌を彷彿とさせるようなVTuberなのは間違いありません。要チェック。

【生♂∩♀06】Vtuber×VRChat クイズ王決定戦 メイン会場

(4月7日)

動く城のフィオが、VRChat内で「クイズ王決定戦」を行っています。ディープブリザード、さはな、白二郎など有名VTuberが参加し、クイズに答えていくかなりガチめな番組です。

マニアックすぎるVTuberクイズもさることながら、番組システムがすごい。手元に書いた解答が一斉に頭上に表示。正解すると解答数にあわせたトロフィーはスタッフによって配置。リアルタイムで視聴者から出題を受け付ける、司会者にも解答がわからないクイズ形式も。声が出せない参加者も、空中ペンで筆談ができる。
 


バーチャルをフル活用したこの番組形式はかなり斬新。むしろVRじゃないとできないこともいっぱいある。これができるのであれば、バラエティやドラマやワイドショーもVRでできるのでは。未来への可能性を感じさせる動画になっています。

楽器をヒかないサンプリング講座【特別講座】応援ソング徹底解剖編

https://www.youtube.com/watch?v=WOreK754kkU

(4月12日)

ワニのヤカは、サンプリングミュージック解説をメインコンテンツにするチャンネル。今回は彼が以前作った応援ソングを分解、制作方法を説明しています。

原曲のピッチを下げて16分割し、並べ替えてフレーズを作る。元のベース音を消して、広がりのあるベース音を入れ直す。Hihacheのドラムのフレーズをサンプリングしてループさせる。味付けとしてスクラッチ的なボイスを乗せる。ローリング・ストーンズのギター音の一部だけ切り刻んで盛り込む。ちょっと聞いただけではわからないテクニックてんこ盛り。

あら不思議、楽器を弾いていないのに全く新しい曲ができちゃったわ! サンプリング未経験者にもよくわかるテクニックが紹介されています。
言うなればサンプリングという手品の種明かし。知識面でわかればわかるほど、音楽が面白くなることを教えてくれるVTuberです。


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