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VRChat 2023.12.29

【VRChat】年末年始に行きたい! 2023年登場のおすすめワールド10選

ソーシャルVR「VRChat」では、日夜様々なクリエイターによる「ワールド」が公開されています。美麗な風景、居心地のよい空間、楽しいゲーム、あっと驚く仕掛け……などなど、デザインも方向性も異なる”世界”がたくさんあります。

しかし、あまりにも新ワールドの情報が飛び交いすぎて、結局どこに行けばいいのか迷っている人も多いはず。そこで本記事では、2023年に登場した「VRChat」のワールドから、特におすすめできるワールドを10個厳選してご紹介。年末年始の空いた時間に、ぜひ訪れてみてください!

目次

1.ぽこピーランド
2.VR宇宙博物館 コスモリア
3.Beyond a bit – 想像のちょっと先へ
4.Kyoto Kiyomizu-dera Sando
5.Complex 7
6.KEY LOCK
7.[JP]NDC Library
8.Subterranean Flood System
9.Terra Cotta Valley
10.VMoVA

ぽこピーランド

誰にでもオススメできる最高の遊園地が今年できました。VTuberの甲賀流忍者ぽんぽこさんとピーナッツくんの公式テーマパーク「ぽこピーランド」です。

1年以上の期間を費やして建設したバーチャルテーマパークで、広大な敷地には2人の世界観やこれまでの歩みがギュッと詰め込まれています。

「豆狸建設」と呼ばれる選りすぐりのクリエイターチームにより作られたワールドは、ただ広いだけでなく、とにかく遊べるポイントがたくさん! ジェットコースターに観覧車、コーヒーカップにお化け屋敷。定番のアトラクションから、フードコート、グッズコーナー、プリクラまで、とにかくみんなで触れて楽しめます。

ぽこピーを知っている人はもちろん、知らない人でも無邪気に楽しめること間違いなし。今でも節目にイベントなどでにぎわうこともあり、Publicインスタンスに行くのも、オススメです。何時間でも遊べる場所として、この年末年始はぜひ遊びに行ってみてください!

ワールド名 PokoPeaLand
モバイル・Quest対応
ワールドURL https://vrchat.com/home/world/wrld_6f55a286-b851-4d3e-8933-e7a31138edd7

VR宇宙博物館 コスモリア

史上最高クラスの博物館も、2023年にオープンしました。天文学・宇宙開発などを扱う博物館ワールド「VR宇宙博物館 コスモリア」です。

本ワールドは、7つの常設展示と企画展示、天体観測室兼プラネタリウムにイベントホールで構成された博物館です。なにより驚くべきはその展示規模と展示点数でしょう。

ロケット、宇宙ステーション、天体、宇宙望遠鏡、スーパーカミオカンデ、粒子加速器、ブラックホール、”星の誕生”……などなど、おおよそ挙げればキリのない数の展示があります。

「1分の1」サイズの展示も多く、見た目や知識だけでなく、スケール感を”体験”することもできます。さらに、「各惑星ごとの重力」まで再現したコーナーもあり、教科書で読むだけでは理解できないことも体験を通して学べます。

ザッと見るだけでも1〜2時間、くわしい人とめぐれば半日は余裕でかかるという、規格外の展示規模です。驚くべきことに、本ワールドは宇宙同好会・社会人サークル「天文仮想研究所」による有志制作コンテンツです。「見て触る教材」としても、秀逸なこの空間を有志が生み出しているところが、現在のVRChatコミュニティの魅力でもあります。

自由に動かせるプラネタリウムも含めて、天体と宇宙を身近に感じられる、”日本最高クラス”と呼んでも過言ではないVR博物館です。年末年始のおヒマな時間に、VRChatで宇宙に思いを馳せる旅に出てみましょう!

ワールド名 VR宇宙博物館 コスモリア Cosmoria
モバイル・Quest対応
ワールドURL https://vrchat.com/home/world/wrld_b5ed19cb-cf04-481c-833a-9833138ff668
公式サイト https://virtualspaceprogram.org/cosmoria

Beyond a bit – 想像のちょっと先へ

Quest単体やスマホでも行ける、最高の”旅”が待っています。

「Beyond a bit – 想像のちょっと先へ」は、2023年1月開催の「SANRIO Virtual Festival 2023 in Sanrio Puroland」にて上演され、大好評だったクリエイターパフォーマンスです。終演後に単体のワールドとして再構成され、現在はいつでも体験できます。

空間全体を巻き込む演出と、空間に呼応して響く音楽、小さな箱から宇宙へと飛び立つ壮大なスケールと、幻想的な植物や”生命”。一度見れば目に焼き付くであろう、言葉だけでは表現しきれない体験が待ち構えています。

平面のディスプレイで見ても感動的ですが、VRならば全身でその衝撃を体感できるでしょう。VR機器を買ったら、まっさきに体験してほしいワールドのひとつです。

ちなみに、制作者の一人であるEstyOctoberさんは、このワールドに近しい世界観のワールドを複数制作しています。「Steps of the Campanula – カンパニュラの足音」や「Breezing in the epilogue – 終末のそよ風」も、連続して訪れてみてください。

ワールド名 Beyond a bit – 想像のちょっと先へ
モバイル・Quest対応
ワールドURL https://vrchat.com/home/world/wrld_3dcabc45-b66b-4d38-abaa-d2922ca4d678

Kyoto Kiyomizu-dera Sando

観光地としても人気な京都も、VRChatならお手軽に探訪できます。

「Kyoto Kiyomizu-dera Sando」は、京都・清水寺の参道を「産寧坂」「二年坂」「八坂通」を再現したワールドです。フォトグラメトリ(※さまざまな角度で撮られた現実の建物などの写真データを3Dモデルに変換する技術)によって作成されているため、現実のそれにかなり近しい空間となっています。

ゆるやかな傾斜に並び立つ、古き良き京都の町並みや、手に持って食べられる京都のお菓子などが観光ポイント。食べ歩きながら歴史に思いを馳せつつ、友人とおしゃべりしてみれば、気分はさながら修学旅行です。

制作者の龍 lileaさんは、これまでも数多くのフォトグラメトリを活用したデジタルアーカイブ空間を制作してきましたが、京都の名所を再現したこのワールドは、公式注目ワールドのリスト「Spotlight – PC」にも載るほどの人気ぶり。年末年始、それこそ年始のおめでたい日には、正月っぽい改変をして歩いてくるのも一興でしょう!

ワールド名 Kyoto Kiyomizu-dera Sando
モバイル・Quest対応
ワールドURL https://vrchat.com/home/world/wrld_c1824301-1b7a-4a6d-ae69-de48c1bae974

Complex 7

「まるでゲームの世界に入ったかのよう」と思わされる光景が、そこには広がっています。

「Complex 7」は、端的に言えば「人がいなくなり、ロボットと猫だけが生きる世界」です。

出発地点はアパートの一室。そこから外へ出て、「隔離区画」を経由して、「Complex 7」と呼ばれる大きな街へと歩く。このワールドの目的はそれだけですが、それまでの道のりにあふれる作り込まれた世界と、そこに暮らしているNPCたちが、”ただ歩く”だけの体験を色濃く彩ります。

退廃的ながらも、どこか温かみのあるワールドで、あらゆるところが精緻に制作されているため、どこを撮っても写真映えすること間違いなし。そして、楽しげに話したり、トボトボと歩いたり、路上ライブしていたりと、自由に過ごすロボットたちや、気ままに生きる猫たちに、どこか愛おしさを感じることでしょう。

ハイクオリティなゲームの世界の住人となって歩くという体験は、ただ存在するだけでもよいソーシャルVRならではの楽しみ方とマッチしています。猫ロボットを集める収集要素もあるので、ついつい数時間も滞在してしまうかもしれません……!

なお、制作者のFinsさんは、これまでも数多くの有名なワールドを手掛けてきた有名なワールドクリエイターです。本ワールドと世界観がつながった「District Roboto」や、クラシックなダイナー「Hare’s Diner」など、他にもオススメのワールドがありますよ。

ワールド名 Complex 7
モバイル・Quest対応
ワールドURL https://vrchat.com/home/world/wrld_ff414a30-31e3-44bb-9c8e-3d721e895b0b

KEY LOCK

このパズルとアクションはぜひ体験してほしい。11月に公開された新作ワールド「KEY LOCK」をご紹介します。

プレイヤーの目的は、謎めいた真っ白な部屋からの脱出。そのカギとなるのは、一台のポラロイドカメラです。

手に持ってシャッターを押すと、その場で写真が出てきます。閉ざされた扉の近くにある台座があり、そこに記されたヒントを手がかりに、「正解」を撮影した写真をかざすとロックが解除。先に進むことができます。

「それなら簡単じゃん」と思うかもしれませんが、そうは問屋がおろしません。ヒントは扉の先に続く数々の部屋に点在し、さらに台座は複数個登場します。扉に対応する題材は「一定時間同時に正解の写真をかざす」必要がありますが、普通に操作すると、とても同時にはタッチできないものも……。

これに対処するため、カメラ機能のパワーアップが必要になります。「テレポートする写真」「持っていると遠隔地でも会話ができる写真」「写真の中に入れる写真」などなど、様々な機能を持つ写真を駆使し、脱出を目指していきます。

頭はもちろん使いますが、なにより重要なのはチームワーク。このゲームの最低プレイ人数は「2人」、つまりソロではクリア不可能なのです。推奨は4人以上(最大8人)なので、ぜひフレンドとともに挑んでみてください。メンバー次第ですが、1〜2時間程度あればクリアできるはずです!

ちなみに、本ワールドの元ネタは、劇団「コメディアス」による演劇作品。今年、第6回本公演が上演された演目で、本ワールドはこの公演をもとにVRゲーム化したものです。プレイ中直接関わってはこない情報ですが、脱出成功時に思い出してみると良いでしょう。

ワールド名 KEY LOCK – パズルアクションゲームワールド –
モバイル・Quest対応
ワールドURL https://vrchat.com/home/world/wrld_c1218afa-58ad-43a1-9a38-d4f1cf8f7eea
舞台公演公式サイト https://come-dias.com/works/keylock2023

[JP]NDC Library

「本を手にとって読む」体験が、VRChatでも可能です。該当ワールドはいくつかありますが、2023年公開された特にオススメの場所が「[JP]NDC Library」です。

白を基調とした建物には、「青空文庫」の書籍が日本十進分類法(NDC)にしたがって所蔵・配架されています。その数、公開時点で16377冊。相当な蔵書数を誇ります。

本は書棚から直接手に取れるほか、作品名・著者名からの検索機能もあり、本は選択すればその場に即座に呼び出せます。さらに、本の「返却ポスト」も館内にいくつか用意されており、入れれば下の配架場所へと戻ります。読み終わった本はもとに戻しておきましょう。

「本を探して読む」以外の機能は必要最低限。草木が風に吹かれる中、思う存分読書にふけることができる、完成度の高い図書館ワールドです。読書好きの人はぜひ訪れてみてください。

ちなみに、制作者のねむり木さんは「The Library of Hilbert」という、同じく図書館モチーフのワールドを制作しています。J․L․ボルヘス『バベルの図書館』をイメージした空間は、とてつもなく強烈な体験が待っている秀逸なワールドです。ただし、かなりVR酔いを引き起こしやすいため、訪問の際はご注意を。

ワールド名 [JP]NDC Library
モバイル・Quest対応
ワールドURL https://vrchat.com/home/world/wrld_99924ad6-6bb9-479c-8835-282f0a634f60

Subterranean Flood System

楽しくもありスリルもある。「Subterranean Flood System」では、そんな二面性のある冒険が待ち受けています。

ワールドに入ってすぐ目に飛び込むのは「首都圏外郭放水路」を思わせる巨大な空間。まるで大神殿を思わせる巨大な柱はインパクト抜群です。

ただ眺めてそのスケール感を堪能するだけでもよいのですが、ぜひ奥の方へ進んでみましょう。

トンネルを進んでいくと、ぽつんと階段がひとつ。上ってさらに進んでいくと、管制室のような場所へたどり着きます。

部屋にあるスイッチを押すと、注水が始まります。

その水はなんと、すぐそこまで迫っています!

そう、このワールドは途中から「水びたしになる放水路の中から脱出する」というアクションゲームへと様変わりするのです。行きは歩いて進んだ道を、今度は泳ぎながら逆走。水位が徐々に上がっていくなか、脱出ルートを探す、スリル満点な体験が待ち構えています。

ただし、脱出までの制限時間は特になし。そして溺れる心配もないので、水中に沈む巨大な放水路を探索するというのも大いにアリです。

これだけ大掛かりなギミックが仕込まれたワールドながら、なんとQuest/モバイル対応されているのが驚きです。水中恐怖症などでなければ、プラットフォーム問わずぜひ体験してほしい秀逸なワールドのひとつです。

ワールド名 Subterranean Flood System
モバイル・Quest対応
ワールドURL https://vrchat.com/home/world/wrld_9d208dec-a077-479c-a090-9f2ae3434920

Terra Cotta Valley

テラコッタの異空間へようこそ。

「Terra Cotta Valley」は、「リミナルスペース」を彷彿とさせる、不思議な(ともすれば不気味な)世界です。最大の特徴は、そのワールド名の通り、ほぼすべての色がテラコッタ(茶色がかったオレンジ)であることです。

ワールドはなかなかに広く、「空間同士のつながり」が意図的にねじれています。ちょっと歩くだけで迷うこと間違いなし。

そして、迷い込んだ先に現れる「なんだこれは?」と思わされる光景が、強烈な印象と動揺をもたらすはずです。

悪い夢にでも迷い込んだような体験を、Quest/モバイルユーザーも体験できる稀有なワールドのひとつです。1人で歩いていくもよし、仲間とともに探索するもよし。あるいは、居心地のよさそうな場所に落ち着くのもよし。収集要素もあるので、かなり長く滞在できるワールドです。

ワールド名 Terra Cotta Valley
モバイル・Quest対応
ワールドURL https://vrchat.com/home/world/wrld_6325c346-2ea9-4bc5-8d65-59cd7e700d06

VMoVA

「仮想芸術」を取り扱う美術館「VMoVA」。美術館ワールドはVRChatに数多くありますが、その中でも格別です。

こちらで現在開催中の企画展「THICKNESS OF CALLIGRAPHY」は、クリエイター・薄煙さんによる「三次元書道」と称される書道作品が展示。立体的に、様々なテーマとともに書き起こされ、造形された「書」の数々は、美しさと発想力が際立っています。

展示は全部で4セクション存在し、その合間には薄煙さんがなぜ「三次元書道」の探求を始めたのか、過去を振り返りながら伝えるコーナーもあります。作品だけでなく、アーティストの人生も追体験できる、非常にボリューミーな企画展です。

特に、終盤のセクションでは息を呑むような斬新な「書」が登場します。平面という制約から解き放たれた書道、できればVRで見てほしいところ……!

なお、本ワールドは先日実施された英国・レインダンス映画祭のXR作品部門「レインダンス・イマーシヴ」にて、「BEST IMMERSIVE ART EXPERIENCE」に輝きました。多くの人が認める最先端の芸術の一つとして、ぜひ訪れてほしい美術館です。なお、日本語にも対応しているので、これもじっくり読み進めていくのがオススメです。

ワールド名 VMoVA
モバイル・Quest対応
ワールドURL https://vrchat.com/home/world/wrld_a26efb21-45fb-4f63-8cf6-68a3ed68f5a4

すばらしいワールドは数え切れないほど!

以上、2023年公開のワールドの中から10本を厳選してご紹介しました。

とはいえ、VRChatでは今年も数多くのワールドが登場しました。本記事にて挙げたもの以外にも秀逸なワールドが数多くあるので、気になる方はお近くのフレンドに聞いてみたり、Xでハッシュタグ「#VRChat_world紹介」「#VRChatワールド紹介」などを探してみるのがオススメです。

MoguLiveでは今後も、VRChatワールドの情報をお届けしていく予定です。ぜひチェックしてください!

2023年公開のVRChatワールド記事

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※「バーチャル倉吉」は、MoguLiveを運営する株式会社Moguraが開発しています。


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