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VRChat 2023.03.18

【VRChat】かんたん操作で家を建てられるワールドが登場! 設計図をもとに自分のワールドも作れる

3月16日、VRChatワールド「V Home」が公開されました。このワールドでできることはズバリ「家を建てる」。無料のツールと組み合わせることで、ワールド内で建てた家を自分のVRChatワールドとして公開できます。

1クリックで壁も床も天井もできる。かんたん操作で家を建てよう!

「V Home」に入ると、方眼紙のようなマス目が描かれた地面が目の前に広がります。

マス目には、周囲に赤いプラスマーク、内側に青と茶色のプラスマークがあります。これらはコントローラーでクリックできます。赤いプラスマークをクリックしてみましょう。

その場に白い壁が現れました! さらにいろいろとさわってみましょう。

玄関口のできあがり! このワールドでは、マス目のプラスマークを押すことで、誰でもかんたんに「建物のパーツ」をその場に設置することができます。

赤のプラスマークは壁、茶色のプラスマークは天井、青のプラスマークは床を、それぞれ設置できます。各マークを何回か押すと、壁はドアや窓ガラスなどに、天井は電灯入りの天井に、床はフローリング、コンクリート、芝生に切り替えることができます。

階段も設置できます。設置できるのは1つだけで、呼び出したあとは設置場所や向きを調節できます。デザインは一直線の階段、二段折り返しの階段、螺旋階段が用意されています。

家具のサンプルも用意されています。手に持って運べるので、家を建てながら家具を設置することで、間取りやデザインを一考するヒントになります。

試行錯誤を繰り返すこと1時間ほど。2階建てのかなり立派な一軒家ができました。

我ながらなかなか立派な邸宅です。色合いも白を中心にまとまっていることもあり、全体的な雰囲気はなかなかおしゃれ。なにより、これだけ作り込んだデザインの家を、モデリング知識ゼロで作り上げられるというのがポイントです。

しかし、このままワールドから退出すると、せっかく作った家も消えてしまいます。そこで、「設計図」と書かれた場所を見てみましょう。

球体の中にカメラを差し入れると、このようなドットが打ち込まれた画像を撮影することができます。1階、2階、そして階段の設計図を撮影し、ワールドから退出しましょう。

※本記事執筆時点では、デスクトップモードのカメラでは設計図の撮影は不可。

設計図からUnity上に”再建築”! 自分のワールドとしてアップしよう!

「V Home」というワールドの真の目的は、「家の設計図」を作り上げることにあります。現在配布中のツール「V Home Auto Builder」を使用することで、「Unity」上にワールド内で作った家を再構築し、そのまま自分のVRChatワールドとしてアップロードすることができるのです。

以下で、大まかな「V Home Auto Builder」の使い方をご紹介します(※詳細な制作フローは公式サイトのユーザーマニュアルをご確認ください)。

まずはワールド用のUnityプロジェクトを作成します。プロジェクトを開いたら、ダウンロードした「V Home Auto Builder」の内容物から「VHomeAutoBuilder_v0.32.unitypackage」を、「Unity」にインポートします。

次に設計図も「Unity」にインポートします。その後、上部メニュー「VHome」から「AutoBuilder」を選択。表示されたウィンドウに、対応する設計図の画像をそれぞれ設定します(「Project」からドラッグ&ドロップでOK)。必要な設計を設定したら、「ビルド」を押しましょう。

先ほど「V Home」ワールドで作成した家が、「Unity」の画面上に現れます! あとは、リスポーン地点を設定した後、アップロードすれば……

マイホームワールドの完成です! 自分のワールドとして、自由に活用できます。ここからさらに別途、土地や空、家具なども用意して、さらにカスタムしていくのもおすすめです。空のデザインを変えるくらいなら比較的簡単なので、これを機にワールド制作の勉強を始めてみるのもおすすめです。

※VRChatへのワールドのアップロード・公開は、アカウントのトラストランクが「User」以上で実行可能です。アップロードだけならば「News User」でも可能ですが、パブリックでの公開はできません。

ワールド制作をよりかんたんに、みんなで楽しくできる


(「V Home」公式サイトより引用)

VRChatワールド「V Home」の入場はもちろん無料ですが、なんと「V Home Auto Builder」も現在無料で配布されています。さらに、配布先のBOOTHショップでは「V Home」ワールドにあった家具サンプルも無料配布されています。ある程度の家具付きの家を作り、ワールド公開するまで、全部無料で可能なのは驚きです。

現在は様々なクリエイターによって、Unityプロジェクトに入れるだけでワールドとしてアップロードできる製品が、いくつも登場しています。中には制作Tips付きの製品もあり、VRChatワールド制作の敷居はかなり下がってきています。

しかし、中には「自分でレイアウトを考えたい」と考えている人もいるはず。そう思った人はまずモデリングの勉強が必要でしたが、「V Home」はモデリングの知識がなくとも、ある程度は自分だけのオリジナルな家を作り出すことができます。使い方次第では家だけでなく、オフィスや展示会会場なども作り出せるはずです。

そして、VRChatワールドであるため、自分だけでなく友人などといっしょに作り出すこともできます。「cluster」のワールドクラフト機能のように、たくさんの人と楽しみながら建物を作り、最後にはワールドという成果物として、VRChat上に公開できます。「みんなの想い出」が形となって残るのは、なかなかにうれしいものです。

ワールド制作の敷居を下げ、VRChatの新たな楽しみ方をも生み出す、画期的なワールドとツールが登場したと言えるでしょう。みなさんもぜひ体験してみてください!

「V Home」へのアクセスはこちら(Meta Quest 2、またはPC接続型VRヘッドセット、高スペックPCが必要です)。
https://vrchat.com/home/launch?worldId=wrld_3d8fd35c-8505-42f7-bb77-619ae6de93b4

「V Home Auto Builder」のダウンロードはこちら。
https://vhome.booth.pm/items/4613434

「V Home」公式サイトはこちら。
https://vhome.blog.fc2.com/

(参考)VRChat


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