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業界動向 2019.11.04

マイクロソフトの“VR体験中でも安全に出歩ける”システム、Oculus Quest向け触覚グローブ登場 ー 週間振り返りVR/AR/MRニュース

「週間振り返りVR/AR/MRニュース」では、Mogura VR News / MoguLiveで掲載したニュースの中から見逃せない注目記事をピックアップ。読者の皆さんに、VR/AR/MRの最新情報をギュッと縮めてお届けします。

目次

1.VRヘッドセットをつけたまま現実を散歩 マイクロソフトの「DreamWalker」(10.26)
2.VR空間の物体を触れる、Oculus Quest向け触覚グローブが登場(10.30)
3.アップルのARグラスは調光レンズ搭載? 新特許が明らかに(10.30)
4.LGがテレビ視聴者向けに“AR通販”をスタート(10.23)
5.フェイスブックのARグラス サムスンが専用チップ製造か?(10.28)
6.続々登場「AR/MRグラス・スマートグラス」まとめ(2019年10月版)(10.27)
7.【Sponsored】藤井直敬の「現実を科学する」 第二回:環境とヒト(10.28)
8.【Sponsored】目の前に広がる「ポケモンGO」や「Ingress」の世界 話題を集めた体験の舞台裏(10.15)

1.VRヘッドセットをつけたまま現実を散歩 マイクロソフトの「DreamWalker」(10.26)

マイクロソフトは、インサイドアウト方式のトラッキングやGPSを使ったシステム「DreamWalker」を発表、VR体験をしながら安全に現実空間を歩くテスト映像を公開しました。

映像では体験者がVR内と現実の両方の街で歩く様子を見て取ることができ、障害物への接触は「VR内に案内の矢印や、障害物を出して誘導」し、人やモノとの接触を防ぐ様子などが紹介されています。

【Topics】
ACM Symposium on User Interface Software & Technologyでお披露目
・GPSで目的地へのルートを計算、VR内の仮想マップ内で検索
・汎用性を示すため3つのルートを使用。障害物の回避やルート再計測の補足も実施

2.VR空間の物体を触れる、Oculus Quest向け触覚グローブが登場(10.30)

米企業BeBop Sensorsは、一体型VRヘッドセット「Oculus Quest(オキュラス クエスト)」のコントローラーと組み合わせ、物体に触れた感覚をほぼ遅延なく体験できる触覚グローブ「Forte Data Gloves」を発表しました。

同社は触覚グローブで「企業での作業研修のありかたを変える」とコメント。同社の他の触覚グローブ製品は研修、医療試験、VRでのCAD設計などで活用されており、複数のフォーチュン500企業にも導入済であると解説しています。

【Topics】
・高速センサーと6つの触覚装置で実世界とVR空間とのズレは6ミリ秒以下
・Bluetooth/USB接続、バッテリー駆動時間は15時間。内部センサーは防水

ハンドトラッキング関連の記事はこちらをどうぞ。

3.アップルのARグラスは調光レンズ搭載? 新特許が明らかに(10.30)

米メディアTechRadarは、アップルが米国特許商標庁に出願した特許から、アップルの新型ARグラスに「周囲の明るさに対応し、不透明度を調節できるレンズ」が搭載される可能性があることを報じました。同レンズは、紫外線にさらされると黒く、光が当たらないと元の色に戻る「フォトクロミックレンズ」に類似したものと解説しています。

【Topics】
・特許名称は「不透明度を調整できるシステムを搭載したヘッドマウントディスプレイ」
・アップル新型ARグラス公式発表は未だなし。特許や求人、リリース時期噂などまとめ

アップルのARグラス開発、および関連特許に関する記事はこちらをご覧ください。

4.LGがテレビ視聴者向けに“AR通販”をスタート(10.23)

LGテレコム子会社LG Uplusと、スタートアップEyecandylabは、ARを使ってTV番組から買い物ができる、スマートフォン用ショッピングアプリの配信を開始しました。

同サービスは韓国国内向け。アプリに対応した2つの番組の放送中に、視聴者がスマホをTV画面にかざすと、広告商品の3Dモデルやデータが出現します。スマートフォンのアプリ画面内にAR表示された3Dモデルをタップするだけで商品が購入できます。

【Topics】
・同アプリはARKit、ARCore対応端末のiOSとAndroidで使用可能
・アプリサービス利用者は5%割引。利用はLG Uplus 5G加入者かつLG TV所有者のみ
・アプリ画面内に表示される3D情報をリアル映像内に配置

韓国のVR開発企業および施設、国内のAR使ったオンライン通販に関する記事はこちらです。

5.フェイスブックのARグラス サムスンが専用チップ製造か?(10.28)

ETNewsは、フェイスブックが開発中であるARグラスのトラッキング用チップを、韓国サムスン電子が製造する計画があることを報じました。専用チップの具体的用途は示されていませんが、OC6で公開の「LiveMaps」に用いると推測されます。これに関し、サムスン電子は「顧客に関する情報は開示できない」と発言を控えています。

【Topics】
・LiveMapsは現実を3Dマッピングし位置情報を把握。複数人ARを同期させるシステム
・位置トラッキングと空間認識はバッテリー消費に影響大でARグラスの課題に
・Oculus Questは「Oculus Insight」専用チップを搭載すればバッテリー消費減の可能性も

フェイスブック、Oculus Quest関連の記事はこちらをご覧ください。

6.続々登場「AR/MRグラス・スマートグラス」まとめ(2019年10月版)(10.27)

フェイスブックやアップルがARグラスを開発するなど、海外のイベント展示でも盛り上がりを見せる、AR/MRグラスとスマートグラス。その2つを隔てる「現実空間を認識する機能があるかないか」といった違いや、各企業が発表・開発しているデバイス(2019年10月現在)の状況をまとめて紹介しています。

【Topics】
・AR/MR系:HoloLens 2、Magic Leap One、NrealLight、GLOW、ThinkReality A6
・表示系:Google Glass、VuzixM400&Blade;、Moverio、DigiLens Crystal、AceReal One、Focals。
・音声系:Echo Frames、Bose Frames

7.【Sponsored】藤井直敬の「現実を科学する」 第二回:環境とヒト(10.28)

デジタルハリウッド大学(デジハリ)の大学院で教授を務め、一般社団法人XRコンソーシアムの代表理事、株式会社ハコスコ代表取締役などを兼任する藤井直敬氏。同氏が「現実を科学する」をテーマに、科学のおもしろさや当たり前を疑う楽しさ、大学で学ぶ意義などを全三回に渡って語る連載の第二弾です。(第一回はこちら

8.【Sponsored】目の前に広がる「ポケモンGO」や「Ingress」の世界 話題を集めた体験の舞台裏(10.15)

5Gの普及を前にARクラウドの発展、ARデバイス企業と通信キャリアとの提携がおこなわれる中、ARによる体験も進化しています。本記事では現実を舞台にした位置情報ゲーム「AR Roppongi x Ingress」「Pokémon GO AR展望台」の“仕掛け人”たちを取材。クリエイティブの現場で起きていたこと、今後のARの展望についてレポートします。


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