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その他VRヘッドセット 2019.10.16

Varjoの超高解像度VRヘッドセットに新型「VR-2」登場 ハンドトラッキング搭載モデルも

2019年10月15日(太平洋時間)、Varjo社の法人向けVRヘッドセット「VR-2」が発売開始になりました。同製品はVarjo社が2019年2月に発売した「VR-1」に続く新製品で、ディスプレイ性能が向上しているほか、SteamVR対応、Ultraleap社のハンドトラッキング機能も提供します。

VR-1の「バイオニックディスプレイ」が進化

VR-2では、VR-1で採用した「バイオニックディスプレイ」の性能を改善しています。バイオニックディスプレイは「フォーカスディスプレイ」(角解像度60PPD。“人の目レベル”の超高解像度)と、「コンテキストディスプレイ」(角解像度は低いが、視野を87度まで拡大する)を組み合わせたものです。

(左がVIVE Pro、右がVR-2のフォーカスディスプレイの映像。スライダーで表示範囲を変更できます)

VR-2の解像度はVR-1(フォーカスディスプレイ1920×1080、コンテキストディスプレイ1440×1600)と同じですが、Varjoによると、VR-2では光学コンバイナ(映像表示用の板状の透明なパーツ)、および2種類のディスプレイ間のキャリブレーションを強化することで映像のクオリティを改善したとのこと。

これにより、2つの異なるディスプレイがより滑らかに合成され、より自然な外観を再現し、“人の目レベル”の映像領域も広がったとしています。

SteamVRに対応

VR-2はSteamVRにも対応。SteamVRのVRコンテンツを楽しむことができます。なお、VR-1も今後SteamVRにも対応する予定です。

ただし、SteamVRではVR-2の2種類のディスプレイ解像度差には対応していないとのこと。一方で、PCのGPU処理能力が十分であればVR-2の最高解像度で映像表示できます。

VR-2 Proはハンドトラキングにも対応

VR-2と同時発売のVR-2 Proでは、Ultraleap社のハンドトラッキング機能も搭載しています。Ultraleapは、高精度なハンドトラッキングで知られるLeap Motion社の買収後の名称であり、VR-2 Proに搭載されるハンドトラッキングにも期待ができそうです。

また、VR-2 Proには取り外し可能な重りも付属。ヘッドセットの後頭部に取り付けて端末のバランス調整ができます。端末に付属のケーブルはVR-2 Proが10メートル、VR-2は5メートルとなっています。

なお、VarjoのVR/ARヘッドセット製品にはいずれもアイトラッキング機能が搭載されています。

価格は4,995ドルから、現時点で国内販売予定はなし

VR-2の価格は4,995ドル(約54万円)、VR-2 Proは5,995ドル(約65万円)となっています。ただしこれは端末単体価格で、サポートライセンス(必須)料、およびSteamVR用のベースステーションやコントローラーの価格は含まれていません。また、記事執筆時点で日本は出荷先に含まれていません。

(参考)Road to VRVarjo公式
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