マイクロソフトは、アメリカ・ニューオリンズで開催された「 ACM Symposium on User Interface Software & Technology(UIST)」で、VRを活用した新システム「DreamWalker」を発表しました。
インサイドアウト形式を活用
「DreamWalker」は、VRとGPSを活用。VRヘッドセットに搭載されたカメラを使い事前作成された仮想マップを組み合わせたプロトタイプシステムです。利用者の周囲の環境や動き(歩行)にあわせた、ダイナミック(動的)な環境をVR内に形成します。
「DreamWalker」のGPSは、利用者の(現実世界での)目的地へのルートを計算し、その道のりに合致するルートをVR内の仮想マップ内で検索します。VRヘッドセットのトラッキングを使って、周囲の障害を確認し、利用者が歩行中、障害物などと接触しないように監視します。
公開された映像では、Windows Mixed Realiry(Samsung Odyssey)ヘッドセットとハンドコントローラー、デュアルバンドGPS「Xiamomi Mi 8」、RGBカメラ「Intel Realsence D425」、バックパック型PC「 HP Omen」を装着した男性が、マイクロソフトの研究キャンパス内を「DreamWalker」を使用して歩く様子が確認できます。
映像にはシステムの解説も含まれており、VR内に進行方向を示す矢印が表示され、「DreamWalker」の使用者が目的地へのルートを見失わないための工夫が行われていることが説明されています。VR内と現実世界を同時に映すシーンも存在し、周囲の環境をシステムがどのように認識しているか確認することができます。
関係者のコメント
「DreamWalker」について、同システムの研究チームは発表内で以下のようにコメントしています。
我々は、「DreamWalker」の汎用性を示すために、マイクロソフト・キャンパス内で3つのルートをVR内の環境を通じて歩行するというデモンストレーションを行い、また障害物の回避やルート再計測の補足(デモンストレーション)も実施しました。
(参考)VRScout
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