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業界動向 2019.10.30

アップルのARグラスは調光レンズ搭載? 新特許が明らかに

アップルが開発を進めていると報じられている新型ARグラスに、“周囲の明るさに対応して不透明度を調節できるレンズ”が搭載される可能性が浮上しました。この情報は米メディアTechRadarが報じたもので、同メディアによれば、2019年10月24日に公開されたアップルの特許(米国特許商標庁に出願)から判明したとのこと。


(画像:アップルの特許資料より)

このアップルの特許の正式名称は「不透明度を調整できるシステムを搭載したヘッドマウントディスプレイ(Head-Mounted Device with an Adjustable Opacity System)」です。特許では「コンピューターが作り出したコンテンツを、現実のオブジェクトの指定された場所に表示する」という文面があることから、新型ARグラスに関連する特許である可能性が高いと考えられます。

TechRadarは、正式名称に含まれる「不透明度を調整できるシステム」が、使用されているレンズの不透明度を必要に応じて調節できる機能と説明。同機能をフォトクロミックレンズ(※)に類似したものと解説しています。

(※フォトクロミックレンズ:紫外線に晒されると黒くなり、光が当たらないと色が元に戻るレンズ)

新型ARグラスについて

2019年10月時点では、アップルの新型ARグラスについて判明している事実はほとんどありません。複数のメディアは、ARグラスは2019年より量産開始され、2020年にリリースされることを報じていますが、同社からの正式な発表はありません。

アップルは現在、ARグラス向けと思われる特許を多く取得(出願)しているほか、同分野に関する求人を積極的するなど、ARに関する取り組みを積極的に行っています。2019年9月には、iOS 13に「Garta」と呼ばれるARデバイスの名称が含まれていたことも判明しました。

ただし、これまでに判明している他の特許と同じく、今回の特許も必ずしも実際の製品に採用されるとは限りません。アップルがARグラスに関する正式な発表をいつ行うのか、注目が集まります。

(参考)TechRadar


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