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業界動向 2019.10.09

アップルのARグラス、新たな関連特許が明らかに

アップルが開発中と噂されているARグラスは、現実の精密な3Dモデル生成のための高度なセンサーを備えているようです。この事実は、米国特許商標庁が発行した特許から明らかになりました。

アメリカ特許商標庁の登録データから発覚

米国特許商標庁が発行した特許によると、アップルのARグラスは現実世界の精緻な3Dモデルを生成するために、RGB深度センサー(RGB-Dセンサー)を採用するようです。Patently Appleが発見したこの特許は、2019年初めに出願されています。

特許は「現実世界の光景の3D再構築」(Reconstructing Views Of Real World 3D Scenes)と題されており、RGB-Dセンサーを用いて撮影された現実世界の光景を3Dレンダリングするために、AR/MRグラスなどのデバイスでRGB-DセンサーやRGB-Dカメラを使用する方法が記載されています。

同特許に記載されている実装例では、ヘッドセットの視野内に、色値と深度値を持った複数の映像データを受信する例が記されています。

ヘッドセット側では、受信した複数の映像データの中から基準となる映像を選択し、3D座標系に紐づけます。ヘッドセット側ではさらに続けて別の映像を取り込み、複数の映像データを組み合わせて実在の光景を3Dデータ化していきます。元となるデータにはいずれも色値と深度値が含まれています。

RGB-Dセンサー自体は既存の技術

RGB-Dセンサー自体は新しい技術ではなく、マイクロソフトのXbox KinectやASUSのXtion Proでも使用されてきました。今回のAppleの特許は、その技術をAR/MRデバイス向けに縮小・小型化するものだとPatently Appleは指摘しています。

(参考)International Business Times


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