「週間振り返りVR/AR/MRニュース」では、Mogura VR News / MoguLiveで掲載したニュースの中から見逃せない注目記事をピックアップ。読者の皆さんに、VR/AR/MRの最新情報をギュッと縮めてお届けします。
目次
1.VIVE Cosmosの価格は700ドル、国内予約は9月20日から(09.12)
2. Oculus技術トップ、ジョン・カーマックが語るARとVRの将来(09.08)
3.VRChatがシリーズCで約10億円を資金調達(09.06)
4.MRグラス「NrealLight」日本の開発者に支援プログラムを提供(09.10)
5.台湾軍、軍用ARヘルメット利用へ 2020年より実地実験(09.06)
6.【Mogura主催イベント】研修や企業教育で注目高まる「VRトレーニング」、開発・導入企業らが語るイベント開催(09.11)
VIVE Cosmosの価格は700ドル、国内予約は9月20日から(09.12)
HTCは、VRヘッドセットVIVE Cosmosの価格と発売日を発表しました。ヘッドセットと2台のコントローラーがセットで、国内向け価格は89,882円(税別)、発売日は10月11日です。予約販売は9月20日〜10月10日まで。
VIVE CosmosはPCに接続して使用するVRヘッドセット。フェイスブックの「Oculus Rift S」等と同様、外部センサーを用いずにVR体験が可能です。さらに、別売のフェイスプレートパーツを装着することで、外部センサーを使った従来のトラッキング方式にも対応します。
【Topics】
・外部センサー設置不要のインサイドアウト方式
・オプションパーツを使うと従来のVIVE同様のトラッキング方式も可能
・オプションパーツは200ドル未満、2020年第1四半期に発売予定
Oculus技術トップ、ジョン・カーマックが語るARとVRの将来(09.08)
Oculusの技術トップとして知られるジョン・カーマック氏は、ポッドキャストでAR/VRの将来に関するインタビューに答えました。「ザッカーバーグとフェイスブック首脳陣は、世界を繋ぐと確信している」と回答したほか、「ARの実現には、ディスプレイ技術の問題解決が必要」など、技術的な側面からのコメントも多数述べています。
また「Oculus Questの解像度とフレームレートの低さなど、欠点もすべて改善可能」であり、VRと経済性について、「もっと多くの人が購入できるほど安価なVRデバイスを実現できる」との考えを示しました。
【Topics】
・今後10年で汎用人工知能が登場する明確な兆しあり?
・没頭するライフワークがあれば、ワークライフバランスなどの規制は不要との仕事観
カーマック氏の講演、発言については下記の記事でも取り上げています。
VRChatがシリーズCで約10億円を資金調達(09.06)
ソーシャルVRアプリ「VRChat」を開発するVRChat社は、シリーズCで1,000万ドル(約10億円)の資金を調達しました。開発チームの増強やアプリの拡張などに使用する予定です。
「VRChat」はPC版とOculus Quest版がダウンロード形式で無料配信されています。しかしVRChatには明確な課金要素や広告モデルなどを採用していないため、収益化の見込みが立っていませんでした。
その後2019年8月、同社は「VRChat」収益化モデルのリリース業務を含む「Virtual Economy Manager」職の求人を開始しており、「VRChat」のマネタイズを計画中とみられます。
【Topics】
・VRChatは、VR空間内のアバター同士で交流する「ソーシャルVR」
・HTCやBrightstone VC、GFR FundにベンチャーキャピタルMakers Fundが加わる
・即売会「バーチャルマーケット」等の盛り上がりも
「VRChat」に関する記事はこちらでもお読みいただけます。
MRグラス「NrealLight」日本の開発者に支援プログラムを提供(09.10)
中国のスタートアップNreal(エンリアル)は、MRグラス「NrealLight」の日本開発者向け支援プログラム「Project Eve」を10月初旬から提供します。
「Project Eve」参加申請サイトは後日公開の予定で、申請後の選考通過者は「NrealLight」のテスト用サンプルの貸与、テクニカルサポートなどが得られます。
さらに「NrealLight」Unity開発者向けキット「NRSDK」のアップデートもおこなわれ「NrealLight」本体なしでMRアプリケーションの開発も可能となりました。
【Topics】
・「NrealLight」はメガネ型の形状、88gと軽量のMRデバイス
・新エミュレータ機能を使うと、本体なしでアプリケーションテスト・開発が可能に
・同時に複数のフレームをレンダリングできるマルチスレッドレンダリング機能を実装
MRグラス「NrealLight」SDKに関する記事はこちらをご覧ください。
台湾軍、軍用ARヘルメット利用へ 2020年より実地実験(09.06)
台湾スタートアップJARVISHは、国家中山科學研究院(以下NCSIST)に、ARを搭載した軍用ヘルメットシステムを納品することを発表しました。NCSISTは台湾国防部の研究機関であり、日本の防衛省に相当します。
2020年にAR軍用ヘルメットシステムを数百個納品し、検証のため実地試験に使用。最終的に中華民国国防軍(台湾軍)に納品するARヘルメットの数は、数十万個になる見通しで、今後AIサポートする脅威検知など、さまざまな技術を実装の予定です。
【Topics】
・JARVISHは2014年創業。ARやAI、5G装備のウェアラブルデバイスを手がける
・AR軍用ヘルメットシステム、プロトタイプ開発に3年を費やす
・過去にバイク用スマートヘルメットJarvish X、Jarvish X-ARのクラウドファンディングを実施
米海軍のAR/MR活用の関連する記事はこちらです。
6.【PR】研修や企業教育で注目高まる「VRトレーニング」、開発・導入企業らが語るイベント開催(09.11)
昨今、米国小売の大手ウォルマートがVRトレーニングを導入し、国内ではANAがVRで実務訓練を実施するなど、VRを活用した企業研修やトレーニングの増加がみられます。
本イベント「『VRトレーニング』は企業研修の何を変える? 開発・導入企業がメリットを語る」では、VRトレーニングの現状レポートや、VRトレーニングに関わる企業が登壇し、導入・開発前の問題点や解決策などを紹介する予定です。
【Topics】
・「VR災害体験」や「VR研修」、「VRけん玉」などを提供する企業が登壇
・VRトレーニング・VR研修の現状と導入時の課題、導入後の変化について語る
・参加申し込みはこちらのページから