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Oculus Go 2018.09.28

「Oculus Goは期待以上の売れ行き」Oculus社CTO語る 日本での反響に驚きも

Oculus社CTOのジョン・カーマック氏はOculus Connect 5(OC5)の2日目の基調講演にて、一体型VRヘッドセットOculus Goなど同社の製品に関するスピーチを行いました。同氏はOculus Go発売前からこのデバイスへの自信を見せていましたが、「期待を上回る評価を得ている」と手応えを示しています。

伝説的なプログラマーが語る一体型ヘッドセット

カーマック氏はゲームの一大ジャンルであるFPSの生みの親で、伝説的なプログラマーとして知られています。Oculus社に最初期から参画し、ここ最近はOculus GoをはじめとするモバイルVRデバイスの開発に携わっています。

今回の講演では、Oculus Goの売れ行きが期待を上回っていることを説明。売上に関する数値は公表していませんが、ユーザーの年齢層がやや高いこと、予想外に日本での販売が好調であること等を明らかにしました。

基調講演5つのポイント

その他にも、講演の5つのポイントを紹介します。

高い利用継続率

ユーザーの利用継続率は「(PC向けVRヘッドセット)Oculus Rift並みに高い」と述べています。スマホを装着するタイプのGear VRのユーザーが次第に離れていったのに対し、Oculus Goでは繰り返しプレイするユーザーが多いということです。

売れ筋は64GBモデル

Oculus Goにはストレージ容量が32GBと64GBの2つのモデルがラインナップされています。日本国内での正規価格は、32GBが23,800円、64GBが29,800円です。意外なことかもしれませんが、大半の購入者は多少高値でも容量が倍になる64GBモデルを選択しているということです。

キャスト機能による体験の質向上

TVやモバイル機器にVRを体験している人の視点の映像をリアルタイムで映し出す「キャスト機能」の実装が発表されました。これにより体験中の様子がより周囲の人に伝わりやすくなり「ソーシャル性がずっと高まる」としています。実装時期は2018年10月上旬です。

”次世代”Goの課題はバッテリー寿命

カーマック氏は次世代のOculus Goの課題として、バッテリー寿命が最優先事項だと述べました。これが優先課題であることはさておき、Oculus Goのアップグレード版について同社が触れたことは初めてであり、非常に興味深い点です。

体験の共有で「距離の壁を壊す」

Oculusは「物理的な距離の壁を壊す」ことを新たなミッションに掲げ、一緒にテレビを視聴するように、体験を共有することを目指しています。難しい問題ではありますが、カーマック氏は将来的な実現に向けて注力することを明言しています。

Mogura VRではOC5に関する現地からのレポートを届けています。

1時間半にわたるカーマック氏の基調講演本編(スライドなし)

(参考)UploadVR
OC5: 5 Big Takeaways About Oculus Go From John Carmack’s Keynote
OC5: John Carmack On Go Sales And Usage: ‘It Exceeded Even My Expectations’


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