中国のスタートアップNreal Ltd.は、MRグラス「NrealLight」の開発者支援プログラム「Project Eve」を10月初旬より提供開始します。「Project Eve」は「NrealLight」のコンテンツやアプリケーションを開発する、日本国内の開発者が対象となっています。
「NrealLight」は、メガネ型の形状と88gという軽量さが特長のMRデバイスです。本体に搭載された4基のカメラで空間認識を行い、デジタルな物体や情報をまるでそこにあるかのように見ることができます。視野角は52度、SLAMや平面認識、画像認識を搭載しています。
今回の「Project Eve」は参加申請後に選考が行われ、選考通過者は「NrealLight」のテスト用サンプルの貸与やより迅速なテクニカルサポート、最新MR情報の提供を受けられます。プログラムへの参加申請サイトは後日公開される予定です。
開発者向けキットがアップデート
さらにNrealは6日、「NrealLight」のUnity開発者向けキット「NRSDK」のアップデートを実施しました。今回のアップデートにより、「NrealLight」本体がなくてもMRアプリケーションの開発が可能です。
今回更新された「NRSDK 1.1 Beta」のアップデート内容は以下の通りです。
エミュレータ(Emulator)
「NrealLight」の購入者は、本体到着を待たずともMRアプリケーションの開発を進めることができます。「NRSDK」をダウンロードし、Unity Editorの新しいエミュレータ機能を使うことで、本体がなくてもアプリケーションのテストが可能となり、アプリケーションを開発することができます。
マルチスレッドレンダリング(Multi-thread Rendering)
「NRSDK 1.1 Beta」では同時に複数のフレームをレンダリングすることができるマルチスレッドレンダリング機能が実装。待機時間を短縮して視覚体験を向上させるとのことです。
「NRSDK 1.0 Beta」のプログラム内容はこちら。