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企業動向 2024.04.25

Metaが2024年第1四半期決算を発表。XR/メタバース部門の収益は前年同期比で30%増

2024年4月25日、Metaは2024年度第1四半期の決算説明会を実施しました。全社での売上高は、前年同期比27%増の約364.5億ドル(5.6兆円、2024年4月25日時点)、純利益は117%増の約123.6億ドル(1.9兆円)に達しました。

Metaはこの決算説明会の中で、同社のXR/メタバース部門「Reality Labs」の第1四半期の収益が4億4,000万ドル(約680億円)であり、前年同期比で約30%増加したことを明らかにしています。

Reality Labsは「Meta Quest」人気で上向きに、投資は続く

Metaは2024年第1四半期における「Reality Labs」の収益について、「Meta Questの売り上げが牽引した」と説明。今回発表された収益は、2022年第1四半期(約1,080億円)よりは劣るものの、2023年10月に発売された「Meta Quest 3」や、価格改定が実施された「Meta Quest 2」が一定の販売ペースを維持している可能性を示唆しています。

また決算説明会では、2024年第1四半期の「Reality Labs」のコストが約43億ドル(約6,700億円)であることも公表。前年同期比で費用は微減(-1%)しましたが、利益面ではマイナス(赤字)が継続しています。


(Metaの「Reality Labs」の期ごとの収益推移、および収益と費用をグラフにしたもの。期別ではホリデーシーズンのある第4四半期に収益が集中する傾向が強い。収益と費用を比較すると、長らく費用超過であり、利益が出ていない=赤字の状態が続いている。MetaはXRやメタバース、AIに継続的に投資することを明言している。グラフ作成: UploadVR)

Metaは「Reality Labs」部門を長期的な投資とみなしており、CEOであるマーク・ザッカーバーグ氏は以前より「2030年代までは黒字化しない」見通しを語っています。同社CFOのスーザン・リー氏は、今回の決算説明会にて「継続的な製品開発努力とエコシステムをさらに拡大するための投資による損失」は、今後も拡大する予測であることを説明しました。

(参考)UploadVR

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