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業界動向 2019.12.23

Varjoが「VRと現実を切り替えない」UI発表、XR Kaigi基調講演が全文公開 ー 週間振り返りVR/AR/MRニュース

「週間振り返りVR/AR/MRニュース」では、Mogura VR News / MoguLiveで掲載したニュースの中から見逃せない注目記事をピックアップ。読者の皆さんに、VR/AR/MRの最新情報をギュッと縮めてお届けします。

目次

1.VRと現実を切り替えずに操作できる 超高解像度VR/AR開発企業が発表(12.17)
2. イーロン・マスクの「ハイパーループ」、プラン解説にMagic Leap Oneを活用(12.18)
3.中国スマホメーカーのOPPO、ARヘッドセットを発表 2020年初頭発売へ(12.12)
4.「提訴は参入阻止が目的」Magic Leapの訴訟、Nrealが反論申立へ(12.18)
5.米AR企業Scope、イスラエルのARスタートアップを買収(12.16)
6.【全文書き起こし】XR Kaigi2019基調講演「XR作戦会議〜未来に向けて何をすべきか?」(前後編)

VRと現実を切り替えずに操作できる 超高解像度VR/AR開発企業が発表(12.17)

フィンランドの超高解像度VR/ARヘッドセットメーカーであるVarjo社は、ヘッドセットを装着したまま、2D/3Dの切替なしにコンテンツの制作ができるユーザーインターフェース「Varjo Workspace」をリリースしました。

「Varjo Workspace」はVR/ARヘッドセット「XR-1」開発者版に対応。モニターの寸法変更、CAD編集に不可欠なキーボードも使え、カメラレンズ越しの現実空間にコンテンツを重ねることも可能になります。

【Topics】
・Varjo社は“人の目”レベルの超高解像度VR/AR/MRヘッドセットを開発する企業
・デバイス切替の煩雑さを解消
・「2DアプリケーションとXRを統合する、実用的なインターフェース」

VR/ARヘッドセット「XR-1」についてはこちらの記事から。

イーロン・マスクの「ハイパーループ」、プラン解説にMagic Leap 1を活用(12.18)

米SpaceXのCEOイーロン・マスク氏が構想し、HyperloopTTが開発を進める通勤者向け次世代輸送網システム「ハイパーループ」のプラン発表に、MRヘッドセットMagic Leap 1が活用されました。同プランのMRコンテンツは、2009年創業でXRコンテンツを制作するNomtekが担当。なお2019年7月には「ハイパーループ」をVRで体験できるコンテンツの展示も行われています。

【Topics】
・2017年HyperloopTTは、3,100万ドル(約34億円)の資金調達を実施
・アメリカ地方公務員に「HyperloopTTの実行可能性調査」を理解してもらうため利用

スペースXおよび Magic Leap1の関連記事はこちらになります。

中国スマホメーカーのOPPO、ARヘッドセットを発表 2020年初頭発売へ(12.12)

2003年に中国・広東省創業のスマートフォンメーカーOPPOは、公式Twitterで新型AR/MRヘッドセットを発表しました。デバイスのバイザーと固定用のバンド、額用レストはMicrosoft「HoloLens 2」と類似したデザインで。家庭や工業部門向けの設計となりそうです。

【Topics】
・ハンドジェスチャー認識、ボイスコマンド機能、魚眼レンズカメラ2台搭載
・2019年7月神奈川県でARグラスのデモを実施

「提訴は参入阻止が目的」Magic Leapの訴訟、Nrealが反論申立へ(12.18)

Magic Leapが、技術を盗用したとして中国Nrealを告訴した件で、2019年12月18日、Nrealは連邦地方裁判所に申立書を提出し、反論コメントを発表しました。

NrealはNreal LightとMagic Leap製品の相違点をあげるとともに、「Magic Leapは製品開発より、競合の提訴に終始しており、NrealのAR市場参入を妨げている」と指摘。Nrealの訴えに対し、Magic Leapはコメントを控え、2020年1月15日に両社の訴えが法廷で審理される予定です。

【Topics】
・法的争いの顛末を時系列で解説
・「2016年Magic Leapは元従業員を機密漏洩で告訴。訴えは退けられた」とNrealが表明
・NrealはMagic Leap社在籍時に携わるMyriad 2のコードは使用せず、Nreal Lightと互換性もなしと主張

米AR企業Scope、イスラエルのARスタートアップを買収(12.16)

Scope ARは、法人向けにARコンテンツ作成プラットフォームを提供するイスラエルARスタートアップWakingAppを買収しました。

Scope ARは法人向けARコンテンツ制作プラットフォーム「WorkLink」で機械の使用法や構造を、ARでマニュアル化しており、今後WakingAppの創業メンバーは、Scope ARの「WorkLink」の開発支援に取り組みます。

【Topics】
・Scope ARは「Remote AR」と「WorkLink」を提供
・Scope ARは2011年サンフランシスコ創立。WakingAppは2013年設立。イスラエルのテルアビブ拠点
・Scope ARのクライアントには、ロッキード・マーティンやユニリーバの名も

Scope ARおよびイスラエルAR/VR企業のニュースはこちらでも紹介しています。

6.【全文書き起こし】XR Kaigi2019基調講演「XR作戦会議〜未来に向けて何をすべきか?」(前後編)

2019年12月3日・4日東京秋葉原で開かれた国内最大級のVR/AR/MRカンファレンス「XR Kaigi」。「XR作戦会議〜未来に向けて何をすべきか?」をテーマに、Niantic川島氏、エクシヴィGOROman氏、enhance水口氏、Mogura久保田が語った基調講演の内容を全文掲載します。


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