Home » イーロン・マスクの「ハイパーループ」、プラン解説にMagic Leap Oneを活用


活用事例 2019.12.18

イーロン・マスクの「ハイパーループ」、プラン解説にMagic Leap Oneを活用

次世代交通システム「ハイパーループ」の開発を手掛けるHyperloopTTは、通勤者向け次世代輸送網システムの詳細な計画を発表しました。この“お披露目”において、MRヘッドセットMagic Leap Oneが活用されています。

イーロン・マスク構想の次世代交通システム

「ハイパーループ」は、SpaceXの設立者でアメリカの実業家のイーロン・マスク氏が2013年に考案した次世代交通システム。100Pa程まで減圧されたチューブ内を車両が空中浮遊して進みます。減圧されたチューブでは空気抵抗が少なくなるため、エネルギー効率が高い状態で推進力を維持できるとされています。2019年7月には同システムをVRで体験できる企画も開催されました。

2019年現在「ハイパーループ」プロジェクトには、実現のために様々な企業が参画しています。これまでに一部の企業は撤退しましたが、HyperloopTTは、2017年に調達した資金(3,100万ドル(約34億円))を活用するなどして、前進を続けています。

Magic Leap Oneを活用したこの発表は、HyperloopTTの実行可能性調査「Great Lakes Hyperloop Feasibility Study」を、アメリカの地方の公務員により深く理解してもらうために行われました。

「Great Lakes Hyperloop Feasibility Study」は、「ハイパーループ」を使用することで、イリノイ州の大都市シカゴからオハイオ州のクリーブランドまで37分、クリーブランドからピッツバーグまで24分で移動可能になることを示す計画。同計画では「ハイパーループ」は、1時間に平均500マイル~600マイル(約800km~約960km)移動します。乗客のほかに貨物を積載することも構想されています。

“「ハイパーループ」計画”を説明するMRコンテンツは、XR関連のコンテンツなどを手掛ける企業Nomtekが制作しました。同社は2009年に創業された企業。アメリカやイギリス、ドイツなどに拠点を構えて活動を行っています。なお米メディアNext Realityによれば、今回Nomtekが作り上げたMR計画案は、一般向けにも公開されているとのこと。

(参考)Next Reality


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード