医療分野でのVR/AR活用が進んでいます。イスラエルの防衛システムメーカーElbit Systemsの子会社であるBeyeonics Surgicalは、複数の企業などから1,150万ドル(約12.6億円)の資金調達を行いました。同社による外科手術用のVR/AR画像提供技術について、開発と商品化を進めていきます。
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VR/AR画像で手術用顕微鏡の代用に
Beyeonics Surgicalが開発するのは、外科手術をサポートするビジュアル化技術です。同社のシステム「Clarity Bionic Visualization Platform」は、手術する部位のVR/AR画像を提供することで、手術用顕微鏡の代用になります。執刀医がよりリアルな画像を見ながら手術を行えるため、手術の質的な向上が期待されます。
またこのプラットフォームはリアルタイムにデータ処理が行えることから、短時間で多くの情報を提供可能です。
このプラットフォームはElbit Systemsのディスプレイ技術を活用し、3Dの高解像度リモートセンシングカメラや画像処理技術を用いています。既に20以上の眼科手術でテストを行い成功を収めているなど、実績もあります。
製品開発と商品化を加速
Elbit SystemsのCEOであるBezhalel (Butzi) Machlis氏は、「我々は、当社の技術を活用し、劇的に外科手術のレベルを向上させられるBeyeonics Surgicalのことを誇りに思います。今回の資金調達によってBeyeonicsは製品開発を進め、新しいアプリケーションを開発したり、商品化を加速したりできるでしょう」と話しています。
医療分野向けのVR/AR技術開発事例や今後の見通しについては、下記の記事でも紹介しています。
(参考)VRFocus
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