法人向けのARコンテンツを手掛けるスタジオScope ARが、シリーズAで970万ドル(約10億円)を資金調達しました。今回の出資は、アメリカの投資ファンドRomulus Capital
が主導する形で行われました。その他の出資者は、SignalFire、アメリカのSusa Ventures、Haystack, New Stack Ventures、North American Corporation、Angel Listです。2019年3月現在、調達した資金の詳細な使用用途は発表されていません。
今回の資金調達に伴い、Romulus CapitalのKrishna Gupta氏とSignalFireのWayne Hu氏が、Scope ARの役員として就任して新たに就任しました。またVRメディアRoad to VRによると、今回の資金調達によりScope ARの累計資金調達額は、1,580万ドル(約18億円)に達したとのことです。
2011年に創立、法人向けにARを提供
Scope ARは2011年、サンフランシスコで創立された企業です。創立以降、主に法人を対象とした業務を行っています。著名なクライアントにはロッキード・マーティンや大手消費財メーカーのユニリーバ、キッチン用品製造企業Prince Castleなどが含まれます。
2019年3月現在、Scope ARは「WorkLink」と「Remote AR」という2つのARコンテンツの開発を行っています。「WorkLink」は、ARを活用したコンテンツ制作プラットフォームです。利用者はこのアプリを使用することで、複雑な機械の使用法や構造などを、ARでマニュアル化することが出来ます。アプリの対応機種は、iOS、Android、Windows Hololensです。
「Remote AR」は、使用法が分からない機械の使い方などを、専門家に相談できるARサービスです。利用者から相談を受けた専門家はARを使用して、相手に機械の使用方法を伝えます。本サービスの対応機種はiOS、Android、Microsoft Surface、HoloLens、RealWear HMT-1です。
(参考)Road to VR
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