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その他VRヘッドセット 2022.11.17

【2022年最新版】VRヘッドセットはどれを買うべき? 用途ごとのおすすめを紹介

「VRヘッドセットは欲しいけど、どれが良いのか分からない」と悩んでいる方は多いはず。実際、VRヘッドセットの種類は多く、その違いを見極めるのは難しいもの。しかし「VRヘッドセットで何がしたいか?」に着目すれば、どれを買うべきかは絞られます。今回は用途別におすすめのVRヘッドセットを紹介します。

目次

購入前に注意すべきこと
用途①:よくわからないけど、とにかくVRやりたい!
用途②:VRゲームをガッツリ遊びたい!
用途③:「VRChat」に行きたい!
用途④:3DのVTuberになりたい!
用途⑤:VRライブを観に行きたい!
用途⑥:PCはないけど、PS4・PS5なら持っている!
用途⑦:寝転んで大画面で動画やブラウザを見たい!
補足:Meta Quest Proってどうなの?
「VRでなにがしたいか」をしっかりと決めてから
付録:各ヘッドセット比較表

購入前に注意すべきこと

VRを使うときは、自分の周囲に十分なスペースを設けることが推奨されます。必要なスペースはコンテンツによってまちまちですが、少なくとも両手を広げたままその場で回転して、障害物にぶつからない程度の広さはほしいところ。事前にプレイスペースを確保しておきましょう。

用途①:よくわからないけど、とにかくVRやりたい!

まだVRがよく分からず、PCも詳しくない場合、PC接続型ではないVRヘッドセットを選ぶのが無難です。おすすめは以下の2つです。

Meta Quest 2

Meta Quest 2は「一体型」と呼ばれるVRヘッドセットです。最大の特徴はヘッドセットだけで動作する点。ハイスペックなPCやケーブルは不要です。開封したその瞬間にヘッドセットをかぶれば、一瞬でVRの世界に飛び込めます。

販売価格は59,400円(税込)から。比較的優秀な性能が共存している点が魅力的です。コントローラーも直感的に扱いやすく、コンテンツも充実。「右も左もわからないがとりあえずVRを体験してみたい」という人にオススメです。

さらに、USBケーブルによる有線接続の「Oclulus Link」や、Wi-Fi経由による無線接続の「Air Link」を使えば、PC接続型VRヘッドセットとしても利用出来るのも特徴です。あとからPCVRコンテンツにも触れられるため、将来性にも期待できます。

以前は使用するためにFacebookアカウントが必須でしたが、2022年8月から「Metaアカウント」という独自のアカウントシステムへ移行したため、Facebookアカウントは必須ではなくなりました。

PICO 4

PICO 4は「一体型」のVRヘッドセットのひとつです。Meta Quest 2と同様に、ハイスペックなPCやケーブルは不要。ヘッドセットをかぶるだけでVRの世界へ飛び込めます。

価格は49,000円(税込)からと、Meta Quest 2より少し安価。基本的な性能はMeta Quest 2と同格ですが、画面の鮮明さ、トラッキング範囲の広さなどが優れています。そしてなにより、Meta Quest 2より本体重量が軽いのが特長です。

USBケーブルやWi-Fi経由によって、PC接続型VRヘッドセットとしても利用できるため、将来性も十分です。ただし、アプリのラインナップはMeta Quest 2の方が優勢。「Beat Saber」や「バイオハザード4 VR」など、PICO 4に配信されていないタイトルもあるため、事前に遊びたいタイトルは確認しておくことをオススメします。

Pico Neo 3 Link

Pico Neo 3 Linkも「一体型」のVRヘッドセットで、ハイスペックなPCやケーブルを準備しなくとも、かぶるだけでVRの世界に飛び込めます。

基本的な性能はMeta Quest 2とほぼ同一です。違いは、販売価格が49,280円(税込)とより安価である点と、対応アプリケーションのラインナップ、専用のDisplayPortケーブルを用いた、より高画質なPC接続型VRヘッドセットとして利用できる点が挙げられます。また、Facebookアカウントは不要です。

もう少し価格を抑えて手軽にVRを体験してみたいという人や、ゆくゆくは高品質なPCVRをじっくり楽しみたい人には、Meta Quest 2より最適かもしれません。ただし、まだまだ対応アプリケーションは少なめなので、遊んでみたいゲームが配信されているかどうかは事前にチェックしておきましょう。

用途②:VRゲームをガッツリ遊びたい!

VRゲームをガッツリ遊びたい場合は、外部センサーを設置するタイプのVRヘッドセットがおすすめです。トラッキングが安定するため、特に「Beat Saber」などの身体を激しく動かすVRゲームとの相性が良好です。

VRゲーマー向けのヘッドセットですが、購入にあたっては2つ注意するべき点があります。ひとつは上記の通り、部屋の中にトラッキング用のセンサーを何台か設置する必要があります。設置する上で十分な高さはもちろん、壁に穴を開けてネジ止めが可能か(ダメなら固定できる代替案はありそうか)を事前に確認しておきましょう。

もうひとつは、PCのスペックです。以下にてご紹介するヘッドセットは、いずれもPCに接続する、ハイエンドクラスのVRヘッドセットであるため、動作にはPC自体に相応のスペックが必要です。基本的にはミドルクラス以上のゲーミングPCならば問題ないことが多いですが、使いたいVRヘッドセットや遊びたいコンテンツによって、要求スペックは上下します。なおゲーミングノートの場合、ものによってはグラフィックボードの影響でうまく動作しないこともあるため、注意です。

VALVE INDEX

総合的な性能を重視したいならば、VALVE INDEXがオススメです。解像度・視野角ともに優秀で、耳への負担が少ないイヤーオフスピーカーなどの独自機構などにより、VR体験の没入感はトップレベルです。ただし本体の重心バランスが前のめりで、長時間使用するには負担が大きめ。短時間みっちりと遊び倒すのに向いています。

また両手に装着し、五指の動きや圧力まで検知する、INDEXコントローラーの使い勝手も抜群です。ちなみに、INDEXコントローラーは単体でも動作し、HTC VIVE Proなどと組み合わせて使用できるので、コントローラーだけ購入するのもひとつの手です。

VIVE Pro

VIVE Proは、ハイエンドなVRヘッドセットの中では手堅い一台です。HTC VIVEシリーズの上位機種で、解像度の高さや良好な装着感、重心バランスの良さから、オールマイティに使いやすいのが特徴といえます。

VIVE Pro 2

より高性能を追求したいならば、VIVE Proの後継機種であるVIVE Pro 2が候補に挙がります。5K相当の解像度を有する、現行のVRヘッドセットの中でも特に画質面でレベルの高い一台です。PCの要求スペックが非常に高く、ヘッドセット単品のみの販売となっているため、既存VIVE製品からの乗り換えではない場合、コントローラーやセンサーは別途購入が必要となる点は注意が必要です。

VIVE Cosmos Elite

もう1台、VIVEシリーズの中でも手堅いハイエンド機種として、VIVE Cosmos Eliteも捨てがたい選択肢です。こちらはVIVEの新シリーズ・VIVE Cosmosの外部センサー対応タイプです。安定した解像度を持ち、フリップアップ式のゴーグルを採用しているため、外の視界を見やすいという特徴もあります。VIVE Proより少し安価なのもポイントです。

用途③:「VRChat」に行きたい!

VRヘッドセットを買う理由のひとつに「VRChat」を挙げる人は多いはず。基本的には軽く遊ぶだけなら、どんなVRヘッドセットでも問題ありません。ただし目的などによって最適な選択肢が異なってくるので、ポイントや注意点を紹介します。

1.フルトラッキングで動き回りたい!

もし、アバターを身にまとい、全身フルトラッキングでバーチャル空間を動いてみたい場合、いくつか選択肢があります。

ひとつはフルトッキングデバイス「HaritoraX」です。下半身に装着するスーツ状のデバイスで、外部センサー不要で動作するのが特徴。そのため多くのVRヘッドセットと併用可能で、特にMeta Quest 2 + Air Linkと組み合わせれば、完全無線のフルトッキングが実現します。

長らく品切れが続いていますが、2023年にはマイナーチェンジ版の「HaritoraX 1.1」が登場し、生産性の向上によって入手性の改善が期待されています。また、新たに「肘トラッキング」「胸トラッキング」を追加する拡張キットも登場し、さらなる可動範囲の拡張が期待できます。

もうひとつは、拡張デバイス「VIVEトラッカー」です。ひとつひとつを手足や腰に装着することで、精度の高いフルトッキングが可能となるデバイスです。一方で、こちらは動作のために外部センサーが必須。Lighthouseシステムに対応したデバイスのため、併用できるヘッドセットは同じくLighthouseシステム対応のHTC VIVEシリーズVALVE INDEXなどにしぼられます。

また、一個あたりの価格が1万円を超えているため、運用コストはかなり高めです。現在、やや安価(税込12,731円)だがバッテリー持続が短い「VIVEトラッカー2018」と、ややお高い(税込17,500円)けどバッテリー持続が長い「VIVEトラッカー3.0」がラインナップ中です。

3.Meta Quest 2でVRChatを遊ぶ上でのポイント

Oculus Quest版の「VRChat」のみ、シェーダーやポリゴン数に対して制限がかかるため、一部アバターやワールドなどが使用できない可能性があります。公式側で制限の緩和が進んでいるほか、「バーチャルマーケット」など一部イベントではクロスプラットフォーム対応が進んでいるものの、PCVRユーザーとは少しだけ体験が異なる点には留意です。

ただしOculus Link/Oculus Air Linkを使用したり、「Virtual Desktop」経由から起動するなど、Meta Quest 2でPCVR側の「VRChat」を起動することもできます。とりわけOculus Air Linkや「Virtual Desktop」経由の起動は、無線状態で遊べるためプレイ体験はかなり快適。環境を整えられる人は、ぜひ試してみてください。

用途④:3DのVTuberになりたい!

VTuberになる目的でVRヘッドセットを購入するなら「フルトラッキングにするか?」、「どれくらい利用するか?」といった目的から選択肢を絞ります。その上で、およそ理論上最もリッチな組み合わせはこちら。

VIVE Pro Eye + INDEXコントローラー + VIVEトラッカー + VIVEフェイシャルトラッカー


VIVE Pro Eyeをヘッドセットとして採用し、その上でVALVE INDEXのINDEXコントローラーを導入。VIVE Trackerと、表情トラッキングデバイス「VIVEフェイシャルトラッカー」も装着するという組み合わせです。

表情(目の動きと口元全体の動き)、指の動き、そして全身の動きを全部トラッキング可能で、アバターの表現力を現状考えられる限りの最高レベルまで高められます。ただし、アイトラッキングとフェイシャルトラッキングまで対応しているVRコンテンツは、現状限られているので注意が必要です。

なお、フルトラッキングにこだわらない場合、Webカメラベースのフェイストラッキングソフトウェアという選択もあります。例えば「Luppet」は、LeapMotionを併用して両手の動きを高精度にトラッキング可能です。

用途⑤:VRライブを観に行きたい!

「VRライブに参加したい」ときは、長時間の装着が苦にならないヘッドセットがおすすめ。ただし現状では各ライブプラットフォームごとに対応VRヘッドセットが異なるため、まずは行きたいVRライブの対応プラットフォームを調べておきましょう。以下は簡易ですがその組み合わせです。

対応ヘッドセット

デスクトップ対応

スマホ対応

cluster

Meta Quest 2、Oculus Rift、Oculus Rift S、VIVE、VIVE Pro

VARK

Meta Quest 2、PlayStation VR

ライブによってはデスクトップPCやスマホからでも鑑賞できますので、必ずしもVRヘッドセットが必須ではありません。

とはいえ新たなプラットフォームも続々と登場している状況なので「30分~1時間装着しっぱなしに耐えられる」と思えるヘッドセットを用意しておくと、いざという時に困りません。

用途⑥:PCはないけど、PS4・PS5なら持っている!

「ゲーミングPCは所持していないけど、PS4 or PS5ならば持っている」という方には、「PlayStation VR」という選択肢もあります。

ヘッドセットの性能はまずまず。対応コンテンツはPlayStation Storeに依存するため、「VRChat」などの一部定番タイトルが遊べないことには注意です。ただしPlayStation VRでしか遊べないタイトルも多く、「ASTRO BOT:RESCUE MISSION」といった白眉な一作もあります。またモーションコントローラー「PS Moveコントローラー」で遊べるゲームもありますが、PS4・PS5付属のコントローラーでプレイできるものも、そろっています。

2023年2月22日には、後継機種「PlayStation VR2」が発売されます。4KHDRという高画質、視線追跡(アイトラッキング)機能、新たなVR向けコントローラーの「Senseコントローラー」、コントローラーやヘッドセットの振動機構など、性能向上と意欲的な機能があわさっています。販売価格は74,980円(税込)と発表されています。

用途⑦:寝転んで大画面で動画やブラウザを見たい!

単純に寝転がりながら動画や漫画、SNSなどを見るだけで十分という方も少なくないはず。VRだと好きなサイズで映画館のような大画面で見ることができます。そんな用途においても、Meta Quest 2は最適解です。なにより解像度が高く、そして動画プラットフォームもYouTube、Amazonプライムビデオ、Netflix、DMM動画など幅広く対応しています。

VRヘッドセットにどうしても手を出しづらい人は、スマホ対応のVRゴーグルが良いかもしれません。VR体験の印象は大きく変わってしまいますが、スマホのみに対応したコンテンツも多く、何より非常に安価で購入できます。詳しくは下記のリンクを参考にしてください。

補足:Meta Quest Proってどうなの?

Metaから発売されたMeta Quest Proが気になる、という方もいるかもしれません。結論を先に述べると、Meta Quest Proは一般ユーザー向けのVRヘッドセットではありません。

Meta Quest Proは、ビジネス用途を想定したデバイスです。かつ、VRに加えてAR/MRにも対応している一方、デフォルトでは周囲の様子が漏れてしまう構造のため、そのままではVR用途にはあまり適していません。

なにより、販売価格が22万8,000円と非常に高価なので、一般ユーザーがMeta Quest 2の上位互換のつもりで買うことはオススメできません。

「VRでなにがしたいか」をしっかりと決めてから

これまで紹介してきた中で、どの用途が自分にぴったり当てはまるのかを考えると良いでしょう。VRそのものは現在進行形で発展し続けているので、将来新しいコンテンツやプラットフォームが世に出た時のための「備え」として、少し背伸びをしたVRヘッドセットを選ぶのも良いでしょう。

2021年現在では、VRヘッドセットの貸出サービスや体験会イベントもあります。国内で実機に触れられる場所はそこまで多くないので、購入が不安な人はそういったサービスで試してみると実感を持ちやすいはず。

いずれにせよ高い買い物なのは間違いありません。「VRでなにがしたいか」をしっかり決めてから、最初のVRヘッドセットを選びましょう!

付録:各ヘッドセット比較表

お値段比較表

ヘッドセット

価格(税込)

Meta Quest 2

59,400円(128GB)/74,400円(256GB)

PICO 4

49,000円(128GB)/59,400円(256GB)

Pico Neo 3 Link

49,280円(税込)

VIVE Pro

137,000円(フルセット)

VIVE Pro Eye

179,168円(フルセット)

VIVE Pro 2

178,990円(フルセット)/103,400円(ヘッドセット単体)

VIVE Cosmos Elite

109,000円(フルセット)/63,810円(ヘッドセット単体)

VALVE INDEX

165,980円(フルセット)

PlayStation VR

38,478円

PlayStation VR2

74,980円

各性能一覧

ヘッドセット

ディスプレイ

解像度(左右の合計)

リフレッシュレート

視野角

トラッキング

Meta Quest 2

LCD

3664×1920

最大120Hz

110度(対角)

一体型
6DoF

PICO 4

LCD

4320×2160

72Hz、90Hz

105度(対角)

一体型
6DoF

Pico Neo 3 Link

LCD

3664×1920

72/90/120Hz

98°(水平)

一体型
6DoF

VIVE Pro/VIVE Pro Eye

OLED

2880×1600

90Hz

110度

アウトサイドイン
6DoF

VIVE Pro 2

LCD

4896×2448

120Hz

120度

アウトサイドイン
6DoF

VIVE Cosmos Elite

LCD

2880×1700

90Hz

110度

アウトサイドイン
6DoF

VALVE INDEX

LCD

2880×1600

80Hz / 90Hz / 120Hz / 144Hz

130度

アウトサイドイン
6DoF

PlayStation VR

OLED

1920×1080

120Hz

100度

アウトサイドイン
6DoF

PlayStation VR2

OLED

4000×2040

90Hz、120Hz

110度

インサイドアウト
6DoF

執筆:浅田カズラ


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