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ゲーム・アプリ 2019.07.20

「Beat Saber」徹底解説! 購入方法からMOD導入、PSVR版情報も紹介

※本記事は2019年に執筆されたものです。2021年版(最新版)はこちらのページへ。

2018年4月に発売されたVRリズムゲーム「Beat Saber(ビートセイバー)」。本作はPC版やOculus Quest版、PlayStation VR版など、さまざまなプラットフォームでリリースされ、VRゲームとしては非常に高い人気を誇っています。

この記事では「Beat Saber」の購入方法からMOD導入の流れまで徹底解説。体験に必要なオススメVRデバイスやプラットフォームごとの違いなど、詳しく紹介します。

目次

1.そもそもBeat Saberってどんなゲーム?
2.刺激的な楽曲がズラリ! アップデートで新たな音楽に出会える
3.プレイするには何が必要?
4.それぞれのプラットフォームで何が違う?
5.「Beat Saber」の購入方法は? 対応機種で何が違う?
6.ゲームにMODを導入するには?
7.プレイにオススメなVRヘッドセットはどれ?

1.そもそもBeat Saberってどんなゲーム?

「Beat Saber」は、VR専用のリズムゲームです。ライトセーバーのような光る剣を両手に持ち、画面奥から流れてくるキューブを音楽に合わせて斬ってハイスコアを狙います。

本作は発売以来、リズムに合わせてスタイリッシュに剣を振る爽快感が話題を集め、世界的な大ヒットとなりました。2019年2月までに累計100万本を売り上げ、2019年3月にはPSVR向けの配信もスタートしています。

プレイヤーは両手の剣で、飛来する青と赤の2色のキューブを切断します。キューブの色は、それぞれ両手のライトセーバー(右手:青、左手:赤)に対応しており、逆の剣でキューブを切断、または空振りするとミス扱いに。何度も連続してミスを繰り返した場合、ゲームオーバーになってしまいます(オプションでゲームオーバーの無効化なども可能)。

飛来するキューブは上下左右、さまざまな位置から飛んでくるので、プレイヤーは手首や腕だけではなく全身を動かし切断しなくてはなりません。高難易度モードでは、触れるとミス判定になる赤い壁や爆弾が多く設置されるので、より激しい動きが必要です。

また、それぞれの楽曲と各難易度(Easy、Normal、Hard、Expart、Expart+)に対応したスコアランキングシステムが実装されています。ランキングでは全世界のユーザーとスコアを競えるほか、フレンド間でのスコア競争も行えます。

2.刺激的な楽曲がズラリ! アップデートで新たな音楽に出会える

2019年6月現在、「Beat Saber」にはさまざまな楽曲が実装されています。後述するDLCを除くと、その多くは本作のために制作されたオリジナル曲で、「Beat Saber」のゲーム性に合致するリズミカルかつアップテンポな曲調が特徴です。

オリジナル曲の中でも定番なのが「Escape (feat. Summer Haze)」「Beat Saber」です。これらの2曲はデモプレイでも使用されており、名実ともに本作を代表する楽曲といえるでしょう。

(代表的な楽曲の1つ「Escape (feat. Summer Haze)」)

一方で、高難易度曲の代表格とされているのが「Angel Voices」です。この曲は演奏時間が長く(6分12秒)、飛来するキューブの数が多いのが特徴で、最高難易度Expert+では計1,681個のキューブを切断する必要があります。

難易度Expert+での「Escape (feat. Summer Haze)」の総キューブ数は600個、「Beat Saber」は632個で、これらの楽曲と比較しても「Angel Voices」のキューブ数が非常に多い(=難易度が高い)ことが確認できます。

さらに「Beat Saber」は配信開始以降、精力的にアップデートが継続されており、追加のゲームモードやDLC(ダウンロードコンテンツ)の配信などが行われているほか、無料の楽曲も追加されています。

特に注目したいのがDLCで追加される新楽曲です。例えば「Monstercat Music Pack」には新楽曲が有料で追加されています。DLC1パックは10曲収録となっており、全3弾の配信が予定されています(DLCは2019年7月時点で、1つがリリースされています)。

また2019年6月11日には、DLC展開とは別の追加音楽パック「Imagine Dragons Music Pack」がサプライズ配信されました。このパックには、グラミー賞を受賞したアメリカのロックバンド、イマジン・ドラゴンズの楽曲が収録されています。

3.プレイするには何が必要?

「Beat Saber」のプレイに必要なデバイスは、プラットフォーム(機種)によって異なります。以下に挙げたものは、現時点で遊べるデバイスです。

PC版Beat Saber

・PC向けハイエンドVRヘッドセット(HTC VIVEやVIVE Pro、Oculus Rift、Ouclus Rift S、Windows Mixed Reality系VRヘッドセットなど)
・PC本体
・各ヘッドセットにそれぞれ対応するハンドコントローラー2つ

 

PSVR版Beat Saber

・PSVR本体
・PlayStation 4(またはPlayStation 4 Pro)本体
・専用ハンドコントローラー(PlayStation Move)2つ

Oculus Quest版Beat Saber

・Oculus Quest本体
・Quest用の付属ハンドコントローラー2つ

なお、一体型VRヘッドセットの「Oculus Go」や、各種スマートフォンを利用したVRゴーグルではプレイできないので、注意が必要です。

4.それぞれのプラットフォームで何が違う?

「Beat Saber」は、それぞれのプラットフォーム(機種版)で、グラフィックやアップデート、追加楽曲の配信時期などに違いがあります。

2019年6月現在、発売されている「Beat Saber」の中で、最もグラフィックが良いのはPC版。次点はPSVR版となります。Oculus Quest版は、VRヘッドセットに使われているプロセッサのパワーが低いため、グラフィックでは一番劣るバージョンです。

ただし「Beat Saber」は各機種への展開(移植)が非常に丁寧に行われており、グラフィックの違いこそ多少はあるものの、どの機種で遊んでもプレイ体験に大きな違いはありません。筆者は過去にQuest版「Beat Saber」をプレイしていますが、トラッキングやフレームレートなどに問題が発生する事態は、プレイ中確認されませんでした。

2019年6月現在、それぞれの対応機種で唯一大きく違うのが、レベルエディット機能の有無です。この機能はプレイヤーが作品内でプレイするレベル(ステージ)を自由に制作できるシステム。公式楽曲以外にも、プレイヤーが保有する音楽ファイルを導入し、好きな音楽を使用してレベル制作ができます。

現在、レベルエディット機能が実装されているのはPC版のみ。Quest版への実装も予定されていますが、配信時期は告知されていません。また、Beat GamesによるとPSVR版への実装は「ソニー側の規約により不可能」とされています。

5.「Beat Saber」の購入方法は? 対応機種で何が違う?

「Beat Saber」は、各機種によって購入先と値段が異なります。

・「Beat Saber」各ハードウェアでの価格、購入先リスト

ハードウェア

価格

購入先

PSVR

3,200円(税込)

PlayStation Store

HTC VIVE/VIVE Pro

3,090円(税込)

Steam

Windows MR

3,090円(税込)

Steam

Oculus Rift(Rift S)

2,990円 / 3,090円(いずれも税込)

Oculus Store / Steam

Oculus Quest

2,990円(税込)

Oculus Store

PSVR版を入手するには、PlayStation Storeでダウンロードする必要があります(パッケージ版は現在販売されていません)。価格は3,200円(税込)です。

PC版「Beat Saber」の購入先は、使用するVRヘッドセットによって異なります。HTC VIVEやWIndows Mixed Reality系ヘッドセットなどを使う場合は、Steamでのみ購入可能です。

Oculus Rift(RIft S)のユーザーは、PC版のSteamに加えて、Oculusの公式ストアOculus Storeからも購入できます。Steamでの販売価格は3,090円、Oculus Storeでの販売価格は2,990円です。(両ストア共に税込価格)。

そして、Oculus Questのユーザーは、Riftユーザーと同様にOculus Storeから「Beat Saber」を購入する必要があります。価格は同じく2,990円(税込)です。なお、Oculus Storeの「Beat Saber」はクロスバイ(ソフトを1つ購入すれば、同ソフトの他機種版が無料でプレイ可能となる仕組み)には対応していません。

6.ゲームにMODを導入するには?は

「Beat Saber」では多種多様なMODが配布されています。なかでも多くのユーザーが使用しているのが、ゲームに楽曲を追加するMODで、非公式ながら専用のプラグインもリリースされています。

この章では、MOD導入の1例としてQuest版「Beat Saber」への追加楽曲の導入法を説明します。

「Beat Saber」は頻繁にアップデートが行われており、あるバージョンで使えたMODが、次のバージョンでは使用できなくなる現象も発生しています。今回は、2019年7月現在の「Beat Saber」(v1.1.0)向けの追加楽曲MOD導入方法です。

Quest版への追加楽曲導入

Quest版「Beat Saber」への追加楽曲の導入法は複数存在します。筆者は「SideQuest」を利用した方法で導入しました。「SideQuest」は、Quest用のサイドローディング用アプリで、正規のアプリストア(この場合はOculus Store)以外から、アプリを入手してインストールします。

「SideQuest」を使用するには、アプリのダウンロード後、Questを開発者モードに切り替えます。開発者モードへの切り替えは、ヘッドセットを起動後、ペアリングしている端末のOculus公式アプリで「設定」をタップ。ペアリングしたQuestを選択して「その他の設定」を選びます。すると「開発者モード」という項目が表示されるので、オンにします。

「開発者モード」の起動には開発者としての登録(名前を登録するのみ。仮名でも可)が必要なので、ご注意ください。

Windowsユーザーの場合、開発者モードの起動と同時に、Oculus Go向けのADBドライバーをあわせてPCにインストールする必要があります。インストールはファイルのDL後、「android_winusb.inf」というファイルを右クリックし「インストール」をクリックすることで行えます。

設定後、QuestをPCにUSBケーブルで繋ぐと「SideQuest」がQuest本体を認識します。ヘッドセット側にUSBの接続許可に関するウィンドウが表示されるので、許可します。ヘッドセットの接続が確認されると、画面右上の赤い表示が緑に点灯します。

(Quest接続時のSideQuest画面。右上の表示が緑になっている)

この時点で楽曲追加はできますが、各種データのバックアップやエラーの防止のため「SideQuest」の「Beast Saber」タブを選択して、「MY DOWNLOAD」ボタンをクリックします。

その後、「BACKUPS」をクリックし、スコアのバックアップを行います(MAKE SCORE BACKUPをクリック)。

現在インストールされている「Beat Saber」が古いバージョンの場合は、同時に「Beat Saber」の再インストールを行ってください。画面右上のCurrently Installed Appsボタン(左から2番目)を押し「Beat Saber」の横に表示される「UNINSTALL APP」を押すとアンインストールできます。

その後はQuest側から「Beat Saber」を再インストールしてください。

再インストール後、再び「BACKUPS」をクリックし、「BACKUP NEW MASTER」を押します。これで最新版の(MODも含まれていない)「Beat Saber」が「SideQuest」に保存され、トラブルの際の復元が容易になります。この際「REDOWNLOAD PATCHER」も実行すれば、よりエラーが発生する確率が低くなります。

セットアップ終了後、再度「Beat Saber」をクリックし、メニュー欄から「Song」を選択します。この項目から好きな楽曲をダウンロードできます。ダウンロードする際は各楽曲の一番右にあるボタン「Add to SideQuest」を押してください。

このダウンロードで「SideQuest」内のライブラリに楽曲が保存され、実際に「Beat Saber」に楽曲を追加できるようになります。

画面右上の「MY DOWNLOADS」をクリックすると、適切に楽曲がダウンロードされている場合、DLした曲が画面に表示され、「Level Packs」に追加されています。


(筆者のライブラリ。右側がダウンロードした曲。左側の欄が実際に「Beat Saber」にインストールされる楽曲となっている)

上記の画面が出現した後、「SYNC CUSTOM LEVELS」をクリックします。するとパッチの実行を確認するウィンドウが表示されるので、実行(PATCH BEATSABER)を押します。その後は画面の指示に従い操作することで、楽曲の追加は完了です。

なおパッチの実行確認ウィンドウでは、プレイヤーの好みに応じてセイバーの色を変更する設定も行えます。

7.プレイにオススメなVRヘッドセットはどれ?

2019年6月現在、「Beat Saber」はさまざまなプラットフォームで販売されています。対応するVRヘッドセットも多く、VRに触れたいと考える人にとっては「やってみたいけど、ヘッドセットを含めて、どれを買ったらいいか分からない」といった事態に陥ってしまうかもしれません。

MoguLiveでは、VRヘッドセットの比較記事なども多数掲載しています。
VRヘッドセットの比較記事は、下記のリンクから読むことができます。

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