Home » 「ARグラスのブレークスルーは2020年代」ザッカーバーグ語る、介護向けVRスタートアップの資金調達先に注目  ー 週間振り返りVR/AR/MRニュース


業界動向 2020.01.20

「ARグラスのブレークスルーは2020年代」ザッカーバーグ語る、介護向けVRスタートアップの資金調達先に注目  ー 週間振り返りVR/AR/MRニュース

「週間振り返りVR/AR/MRニュース」では、Mogura VR News / MoguLiveで掲載したニュースの中から見逃せない注目記事をピックアップ。読者の皆さんに、VR/AR/MRの最新情報をギュッと縮めてお届けします。

目次

1.マーク・ザッカーバーグ「2020年代にARグラスのブレークスルーがある」(01.12)
2. 介護者向けVR訓練のスタートアップが320万ドル調達 出資者に注目(01.16)
3.8KのVRヘッドセット「XTAL」、米空軍でも採用(01.14)
4.「情報にアクセスしやすくする」ボッシュの網膜投影スマートグラスは普及を強く意識【CES2020】(01.10)
5.スイスの“ライトフィールド”技術企業、約4.8億円を調達(01.14)

マーク・ザッカーバーグ「2020年代にARグラスのブレークスルーがある」(01.12)

フェイスブックCEOマーク・ザッカーバーグ氏は、「次世代プラットフォームの主軸が2020年代中にスマホからARグラスに移行する」とSNSに投稿。現在同社が開発する技術のリリースにより、2030年までにAR/VRで住居費や地理的な機会不平等などの問題を改善できると示唆しました。

【Topics】
・VR/ARに関するザッカーバーグ氏の投稿
・2020年代中にターニングポイントが訪れ、ARグラスのブレークスルーが起きると予測
・AR/VRは場所を問わず存在でき、人と一緒にいる感覚を強める

フェイスブック首脳陣の発言はこちらにまとめています。

介護者向けVR訓練のスタートアップが320万ドル調達 出資者に注目(01.16)

2016年設立の介護者向けVRトレーニングを提供する、カリフォルニアのスタートアップEmbodied Labsは、シードラウンドで320万ドル(約3.5億円)の資金調達を行いました。

同社は人中心のケアを推進し、介護者採用や質の担保を長期でサポートすることをミッションとしており、今回の資金を提供した高齢化社会の課題解決を目指す(Age-Tech)ファンドや、女性活用の専門家など、出資側の多様性にも関心が集まっています。

【Topics】
・同社はアルツハイマーや加齢等による疾患を体験できるVRを開発
・教育内容の定着率も高く、急成長を遂げるVRトレーニングに市場は注視

高齢社会・介護分野のVR活用事例のまとめはこちらです。

8KのVRヘッドセット「XTAL」、米空軍でも採用(01.14)

チェコのスタートアップVRgineers社は、企業向けハイエンドVRヘッドセット「XTAL」の次世代版をCES 2020で公開しました。次世代版「XTAL」は8K解像度(片目4K)アイトラッキングも搭載し、オクラホマの米空軍基地で採用の予定、今後パイロット向けVRトレーニングの開発に活用されます。

【Topics】
・2018年12月視野角180度を実現したバージョンが発表
・2019年6月同VRヘッドセット向けARモード切替のモジュール

CES 2020発表の次世代XTALに関する情報は下記で紹介しています。

「情報にアクセスしやすくする」ボッシュの網膜投影スマートグラスは普及を強く意識【CES2020】(01.10)

CES2020にて、ドイツのボッシュ傘下のボッシュ・センサーテックは、10g以下と小型軽量で網膜投影ができるスマートグラス用モジュールを公開しました。ハードウェアメーカーのOEMに対応し、アプリ開発用SDKも提供の予定。コンシューマー向けスマートグラス市場拡大の突破口となるか注目です。

【Topics】
・競合North社は、網膜投影を使ったスマートグラス「Focals」を販売中
・透過性、光が歪まない、見ている内容が保護されるプライバシー効果が特長
・同技術「Light Driveテクノロジー」の詳細はBOSCH公式サイトに掲載

スイスの“ライトフィールド”技術企業、約4.8億円を調達(01.14)

スイスのスタートアップCREALは、シリーズAラウンドで430万スイスフラン(約4.8億円)を調達しました。同社は過去に奨励金付きローン等を活用しており、累計調達額は730万スイスフラン(約8.2億円)に達します。

同社はVR内で見える対象物の距離にあわせて、ピントを変動させることで、自然な見え方になる「ライトフィールドディスプレイ」技術を開発しています。

【Topics】
・一般的なVR/ARデバイスは、焦点距離を2m前後で設定
・2020年にMRデバイス、2021年スマートグラスでの技術採用を目指す


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード