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活用事例 2015.03.11

UE4製のVRロックオペラ『NUREN』がエピック・ゲームズの支援ファンドから開発資金を調達

3月11日、ゲームエンジン「Unreal Engine 4」(以下、UE4)を提供するエピック・ゲームズ社は、UE4での開発資金を援助する「UNREAL DEV GRANT」プログラムの最初の支援先を発表しました。その中に、Oculus Riftを使ったVRロック・オペラ『NUREN: THE NEW RENAISSANCE』が選ばれています。

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UE4は2014年に公開されて以来、つい先日2015年3月2日には基本無料化が発表されたばかりのゲームエンジン(ゲームを開発するためのツール)です。現実と見間違えんばかりの非常に美麗なグラフィックと、プログラミングをほとんど使わずにゲームのシステムやキャラクターの動きを制御してしまう「ブループリント」と呼ばれるシステムが特徴的です。

このUE4を提供しているエピック・ゲームズ社は、2015年2月UE4を使った開発を行っている個人ないしチームに資金援助を行うために総額500万ドル(約6億円)のファンドを設立しました。支援するプロジェクトはゲームだけにとどまりません。このファンドでは、1プロジェクト当たり5,000ドルから5万ドルまで支援されます。

今回、その支援を受ける最初の3つのプロジェクトが発表されました。そのうちの一つが、Oculus Riftに対応した360度楽しめる3Dアニメーション・ロックオペラ『Nuren』です。音楽に合わせて展開するミュージックビデオの世界をVRで楽しむ、新感覚のコンテンツになります。

本ソフトの詳細なレビューはこちら
音楽×映像の未来を体感せよ!「[NUREN] The New Renaissance」VR対応3Dアニメーションロック・オペラ。Kickstarterで開発資金を募集中-窓の杜

『NUREN: THE NEW RENAISSANCE』は現在、Kickstarterでも資金を募集しているところですが、目標達成は難しい状況です。エピックゲームズから開発チームであるCSP Industriesへ拠出される資金は18,000ドル(約200万円)。選出にあたり、エピックゲームズの公式ブログに掲載されたコメントでは、「このプロジェクトは、世界で最初のVRロック・オペラであるだけでなく、UE4とVRを独特かつ非常に上手く使おうとしている」と評価しています。

同時に選出された2つのプロジェクトもVRではないものの、UE4の特徴を活かしたものとなっており、ゲームエンジンを超えたツールとしての底力が感じられます。

建築と風景のシーンを作る『KOOLA』現実の森と見分けがつかない。

コミックベースな見た目で80年代を舞台にしたドライビング・ホラーゲーム『DEAD STATIC DRIVE』

エピック・ゲームズでは、引き続きプロジェクトを募集しています。

(参考)
UNREAL DEV GRANTS 資金援助プログラム
https://www.unrealengine.com/ja/unrealdevgrants

FIRST UNREAL DEV GRANTS AWARDS ANNOUNCED(英語)
https://www.unrealengine.com/blog/first-unreal-dev-grants-awards-announced


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