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業界動向 2019.09.30

フェイスブックのVR最新発表まとめ、アップルの広視野角ARデバイス特許出願 ー 週間振り返りVR/AR/MRニュース

「週間振り返りVR/AR/MRニュース」では、Mogura VR News / MoguLiveで掲載したニュースの中から見逃せない注目記事をピックアップ。読者の皆さんに、VR/AR/MRの最新情報をギュッと縮めてお届けします。

目次

1.Oculus Questにハンドトラッキング、PC接続など新発表まとめ(09.26)
2. アップルがARデバイス関連特許を出願、視野角120度を実現か(09.25)
3.「総売上は100億円突破」フェイスブックが見るVRコンテンツ市場(09.26)
4.VRアニメ制作ツールの商用化目指す エイベックス子会社とエクシヴィが会社設立(09.26) 
5.松屋フーズが「VR研修」を本格導入 全国1000店舗以上に(09.26)
6.VRの最新動向はいかに 「Oculus Connect 6」報告会が開催(09.27) 

Oculus Questにハンドトラッキング、PC接続など新発表まとめ(09.26)

9月25日より開催されたフェイスブックの「Oculus Connect 6」基調講演にて、PC・スマートフォン不要の一体型VRヘッドセット「Oculus Quest」のアップデートが発表されました。新機能としてPC向けVRゲームをOculus Questでプレイできる「Oculus Link」や、カメラによる高精度ハンドトラッキングなどが明らかにされています。

【Topics】
・Oculus Linkは11月にβ版実装、専用の高品質USB Type-Cケーブルも発売
・ハンドトラッキング機能は2020年初旬に実装
・次世代Oculus Questに取り組んでいるが、ソフトの互換性は保証

アップルがARデバイス関連特許を出願、視野角120度を実現か(09.25)

アップルは米国特許商標庁に、120度以上の視野角を持つARデバイスの特許を出願しました。特許からは、2018年アップルが買収したスタートアップAkonia Holographicsの技術を進化させたものが用いられていると推測されます。

一方で米メディアUploadVRは、iOS13の内部ビルドから発見されたアップルのARデバイスに関係すると思われるコードを参照しつつ、特許に記載のアイトラッキング技術は、直近でリリースされるアップルのデバイスにはに搭載されない可能性も指摘しています。

【Topics】
・9月19日の特許公開で、アップルの特許出願が明らかに
・しかし、コード上のARデバイス視野角は47°、46°、49°。直近では製品化されない可能性も

アップルのARデバイス開発に関する記事は、こちらをご覧ください。

「総売上は100億円突破」フェイスブックが見るVRコンテンツ市場(09.26)

Oculus Connect6にて、フェイスブックのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏は、Oculus StoreにおけるVRコンテンツの総購入額が1億ドルを突破したことを語りました。Oculusがコンテンツの売上に言及するのは初。VRコンテンツ市場の拡大を示唆しました。

コンテンツ売上の20%は2019年5月発売の一体型Oculus Questが占め、年末に向け多くの人気VRコンテンツを配信準備中とのこと。また同氏は「今がAR/VRの夜明け前であり、AR/VRは次のコンピューティングプラットフォームだ」と強調しました。

【Topics】
・Oculus Questは生産と同ペースで販売、売れ行き好調
・スターウォーズの人気VR作品「Vader Immortal」のエピソード2など配信予定
・「TitanFall」や「Apex Legends」のRespawn Studiosから「メダルオブオナー」のVRゲームが2020年登場と発表

VRアニメ制作ツールの商用化目指す エイベックス子会社とエクシヴィが会社設立(09.26)

エイベックス・テクノロジーズ株式会社と株式会社エクシヴィは、VRアニメ制作ツール「AniCast Maker(アニキャスト メーカー)」関連の特許管理など商用化に向け、合弁会社を設立します。「AniCast Maker」は、VR空間上に配置したキャラクターやカメラマンなどアバターの役割を切り替え、誰でも簡単にアニメを制作できるツールです。

【Topics】
・両社は2018年9月から短期間・小人数・低コストのアニメ制作を目指すプロジェクト「AniCast Lab.」に取り組む
・コミックや小説をアニメ化する手法として「AniCast Maker」を提供

AniCast Maker(アニキャスト メーカー)関連の記事はこちらをどうぞ。

松屋フーズが「VR研修」を本格導入 全国1000店舗以上に(09.26)

株式会社松屋フーズは、8月よりVR接客トレーニングを導入しています。このVRトレーニングは主に新人アルバイト向け。指導役の経験やチェックによらず、自動で接客の判定ができることから「OJTの質の均一化」を狙います。

9月現在、松屋フーズのVRトレーニングは一部店舗での導入にとどまっていますが、今後は全国1170店舗に導入予定となっています。

【Topics】
・作業動作や声の音量や速度、目線の高さなど、正しい動きや感覚の体得に効果
・ベトナム語、中国語など外国人スタッフ向けにも対応
・松屋フーズは調理やクレーム対応、社員研修にもVR活用を検討

VRの最新動向はいかに 「Oculus Connect 6」報告会が開催(09.27)

2019年10月4日(金)、Tokyo XR Startups株式会社と株式会社Moguraは「Oculus Connect 6 報告会 Tokyo XR Meetup #31を開催します。米国にて開催の「Oculus Connect 6」へ参加した業界関係者による、一体型VRヘッドセット「Oculus Quest」の新機能やVR/AR関連の発表をまとめて知れるイベントです。

チケット価格は2,700円。詳細情報や「Oculus Connect 6 報告会 Tokyo XR Meetup #31」への参加登録はこちらのPeatixページから


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