アップルが、AR/VR関連の求人を新たに開始していたことが判明しました。今回の求人は、同社のTechnology Development部門の人材を募集するもので、AR/VR関連職が、過去数か月に渡って求人リストに掲載されています。
今回リストに掲載された役職のなかで、特に注目を集めているのが「AR/VR Demo Evangelist」と「Product Manager, AR/VR」です。なお、Product Manager, AR/VR職の求人は、2019年8月2日現在、「Product Manager, AR Applications」の募集に差し替えられています。差し替えが行われた理由は、明らかになっていません。
AR/VR開発が進行している証拠か
アップルのAR/VR開発に関しては、ARグラスに注目が集まっています。関連企業の買収やサプライチェーン経由の情報で開発中断が噂されたりと、その動向について様々な報道や情報が交錯してきました。
同分野の求人が多く追加されたのは7月の第4週で、6種類の求人が新たに求人リストに追加されています。
AR/VR Demo Evangelistについて
アップルによれば、今回注目を集めているAR/VR Demo Evangelist職は、社内向けにAR/VRデモンストレーションを実施するのが業務とのこと。そのほかにもアプリケーションやデザイン部門と共同で社内のリサーチの実行や、重役陣を含む、アップルの人員を技術デモでインスパイアする役割も担います。
米メディアRoad to VRは、この業務内容からアップルがAR/VRデバイスの開発を終了し生産段階に移行した仮説を提唱。社内での単純な啓発活動が目的の可能性を指摘しながらも、その他の求人募集の内容から、前者の可能性が高いと解説しています。
Product Manager, AR Applicationsについて
Product Manager職は通常、R&D段階の製品を商品化するプロセスを監督する業務を担当する役職を指します。同職は、商品化に際して仕様が計画や顧客のニーズに適合しているか確認し、ロードマップ制作なども行います。
今回のアップルの求人では「5年以上の一般向けアプリに関するプロダクトマネジメント経験、あるいは3年以上のARアプリのプロダクトマネジメント経験」や「ユーザー体験に精通し、デザイナーやエンジニアを、創造的な目標やユーザー目線のユースケースに基づき指導、インスパイアできること」などが、応募要項とされています。
確認されている求人一覧
2019年8月2日現在、確認されているアップルのAR/VR関連の役職は以下の通りです。
役職名 |
掲載日 |
AR/VR Graphics Engineer |
2019年5月3日 |
AR/VR System UI Engineer |
2019年6月17日 |
AR/VR Software Engineer |
2019年6月19日 |
AR/VR Realtime 3D Software Engineer |
2019年7月2日 |
AR/VR System Frameworks Engineer |
2019年7月23日 |
Senior Embedded AR/VR Quality Engineer |
2019年7月24日 |
AR/VR Software Tools Developer |
2019年7月24日 |
AR/VR Demo Evangelist |
2019年7月24日 |
Embedded AR/VR Quality Engineer |
2019年7月24日 |
AR/VR System Software Engineer |
2019年7月24日 |
Product Manager, AR/VR(Product Manager, AR Applications) |
2019年8月1日 |
(参考)Road to VR
Mogura VRはRoad to VRのパートナーメディアです。