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次世代のVRアニメ制作ツール「AniCast」とは?【Unite2019】

9月25日(水)から2日間にわたって開催中の、国内最大のUnityカンファレンスイベント「Unite Tokyo 2019」。本記事では、2日目に行われた講演「VRアニメ制作ツール AniCast!!」で発表された新プロダクト「AniCast Maker」についてレポートします。


(左から狩野成太氏、吉高弘俊氏、室橋雅人氏。そしてテーブルの上のロボット経由で遠隔登壇しているのが近藤”GOROman”義仁氏だ)

講演に登壇したのは、「AniCast」の開発に携わる株式会社エクシヴィの4名。ビジュアルディレクター・室橋雅人氏、Unityエキスパートエンジニア・狩野成太氏、リードオーディオプログラマ・吉高弘俊氏。そして、アメリカからのバーチャル登壇となったGOROmanこと同社代表取締役社長・近藤義仁氏は、ロボの姿で登場して会場を沸かせていました。

2018年のUniteでAniCastの魅力を語った、エクシヴィの面々。彼らが新たに世に送り出そうとしている「AniCast Maker」の魅力とは、どのようなものでしょうか?

次世代のVRアニメ制作ツール「AniCast Maker」とは

エクシヴィは、企業理念として「ストレスフリー」、ミッションとして「VRの普及」を掲げている企業です。代表的なプロダクトとしては、バーチャルキャラクター配信システム「AniCast」があります。

そんな企業が次のプロジェクトとして立ち上げたのが、新プロダクト「AniCast Maker」です。理念としての「ストレスフリー」を、アニメの分野でも実現するべく作られた「次世代アニメ制作ツール」です。

コンセプトは「ファンアートだけでなくファンアニメへ」。パソコンの普及でイラストレーターが増えたように、VRの普及によってクリエイティブの可能性はさらに広がるはず。このAniCast Makerによって、「ファンアートのようにアニメが作れる世界を目指す」と、近藤氏は話していました。

https://www.youtube.com/watch?v=prg4NU41bxQ

(会場で流れたAniCast Maker 紹介PV)

AniCast流・アニメの作り方

講演は室橋氏へとバトンタッチ。自らVRヘッドセットをかぶって、AniCast Makerでのアニメの作り方を実演しました。

AniCast Makerの特徴のひとつは「ロールチェンジ」が容易なことです。ライブデモでは、舞台設営・演者・カメラマン・撮影処理といった、それぞれの役割を切り替えながら、実際にアニメを作っていく様子が見られました。

まず舞台の教室を配置して、東雲めぐさんのアバターを設定。扇風機を置いてみると、窓から風が吹いているような環境が生まれました。続いてHMDの視点を東雲めぐさんの一人称にして、室橋氏自ら演技をしつつ、カメラをまわします。

アニメーションは録画を確認しながらカメラを自由に動かせるので、さまざまな角度から撮影できます。最後に色合いや光源の撮影処理を加えると、まるで夕方の教室に佇んでいるかのような映像ができあがりました。

一連の作業は順番に行う必要はなく「好きなところから始めて、行ったり来たりできる」のが、AniCast Makerの大きな特徴だそう。

室橋氏が実践したようにすべてを1人でこなしたり、VR上で作業をしながら別の人がパソコンで撮影処理をしたりもできます。あまりにもスムーズに「アニメーション」が作られていく様子を目の当たりにして、客席からはしばしば感嘆の声が漏れていました。

「ランタイム」のアニメーション記録

リードオーディオプログラマ・吉高氏は「ランタイム」のアニメーション記録について解説しました。

先ほど室橋氏が実演していたように、AniCast Makerでは、体のアニメーションの動きを記録して何度でも再生できます。このシステムはエディターではなくランタイムで実現されているそうです。下記のGitHubにてサンプルプロジェクトを公開しています。

https://github.com/XVI/AnimationRecorderSnippet

このアニメーション記録のシステムを活用すれば、「アニメーションを部分的に撮り直す」ことが可能です。すでに録画されたアニメーションの一部に、指や表情だけを撮影したものを差し替えられます。

これにより、モーションアクターがいろいろな動きで撮影した映像を「あとで別の人の表情や口の動きを上書きする」という判断が選べるようになります。吉高氏は「手戻り自体は発生するものの、手戻りのコストを下げることによって、いろいろな表現を短時間で作れる」と話していました。

VRカメラの課題と対策

Unityエキスパートエンジニア・狩野氏は、VRカメラの課題と対策について紹介しました。
今回のプロダクトでは直感的な操作を最も重要視しましたが、実際にVR空間で撮影をしてみるとさまざまな問題が生まれたそうです。

それが「手ブレ」「両手持ち」「水平維持」という3つの問題です。現実世界でもそうですが、カメラを思うように動かすのは難しいもの。ましてやVR空間では「カメラを持っている」という重量の実感がないため、無駄に動いたり固定位置がわかにくかったりと、小さなストレスが溜まりやすかったそうです。

そこで狩野氏は、システム側で手ブレ補正や水平維持ができるように調整。さらに、カメラを速く動かすときには手ブレ補正を弱めるなど、細部のバランスを工夫しています。

また関連するトピックとして、アニメ的な撮影表現についても言及。「アニメの表現と実写カメラの技法をミックスできるようになった」という話もあり、AniCast Makerの可能性を感じさせられました。

AniCast Makerを、世界で使えるVRアニメツールに

すべての紹介を終えた後、近藤氏は「我々は、AniCast Makerを、世界で使えるVRアニメツールとして開発していきます。まだリリースは未定ですが、多くの方が使ってくれるように、これからアップデートしていきます。以上!」と締めくくりました。

これにて講演は終了──かと思いきや、最後に「One More Thing」として、実際にAniCast Makerを使って撮影された「東京クロノス」のPVを上映。続いて柏倉晴樹監督のメッセージ動画が流れ「(AniCast Makerの活用に)凄く可能性を感じました」と話していました。

インパクトのある近藤氏の姿に始まり、たびたび笑い声が巻き起こるなど和やかな雰囲気ながら、感嘆の声も多く聞かれていた約45分間。AniCast Makerのリリース時期は未定ですが「自分でも気軽にアニメが作れるかもしれない!?」と思わせられる、期待と好奇心に満ちた講演でした。

Anicast Maker 講演動画:https://events.unity3d.jp/unitetokyo/

執筆&撮影:けいろー



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