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業界動向 2019.07.08

JALが訓練でVR活用、2023年までにAR/VRは年間78%成長か ー 週間振り返りVR/AR/MRニュース

「週間振り返りVR/AR/MRニュース」では、Mogura VR News / MoguLiveで掲載したニュースの中から見逃せない注目記事をピックアップ。読者の皆さんに、VR/AR/MRの最新情報をギュッと縮めてお届けします。

目次

1.JALが旅客機の整備訓練にVR活用、国家資格取得の訓練に(07.03)
2. 2023年までにAR/VR市場は年間78%成長か、IDCが発表 (06.28)
3.産業向けARデバイスのRealWear、8,000万ドルを調達 (07.03)
4.返品を減らすAR試着が増加中 グッチもスニーカーで採用
5.ARはどこへ行くのか――世界最大級の業界イベントから見る、ARの現在と未来(後編) (07.01)

JALが旅客機の整備訓練にVR活用、国家資格取得の訓練に (07.03)


日本航空株式会社(JAL)と東芝システムテクノロジー株式会社は、新たにVR訓練教材を開発しました。本教材により、整備士は実際の飛行機に近い環境で、旅客機の整備作業に必要なエンジン試運転作業を学べます。JALはこのVR訓練教材のトライアルを実施し、整備作業の習熟度向上を目指します。

【Topics】
・VR空間では音声や計器の動きを再現。国家資格取得向け訓練に利用
・VRコンテンツは整備訓練教官が監修

2023年までにAR/VR市場は年間78%成長か、IDCが発表 (06.28)

 

リサーチ会社のIDC Japan株式会社は、AR/VRのハードウェア、ソフトウェアおよび関連サービスの2023年までの市場予測(Worldwide Semiannual Augmented and Virtual Reality Spending Guide 2018H2)を発表しました。

2018-2023年AR/VR関連の年間平均成長率は78.3%。世界合計支出額は、2018年約9,600億円から、2019年は約1.8兆円に。2023年には約17兆円に達する見通しです。

国内のAR/VR関連支出は2018年約1,400億円、2019年約1,900億円、2023年は約3,700億円と予測。“日本は積極的なユースケースの開発とAR/VR新規使用者層の開拓が、今後の停滞を避ける唯一の道”と提言しています。

【Topics】
・ソフトは2022年、ハードも2023年にARがVRを上回る見通し
・地域別AR/VR支出トップは中国。2023年には米中支出が全世界約3/4を占有

産業向けARデバイスのRealWear、8,000万ドルを調達 (07.03)

企業向けARヘッドセット”HMT-1”を開発するRealWearは、シリーズBラウンドで約86億円(8,000万ドル)の資金調達を行いました。同社は2018年にシリーズAラウンドで約18億円(1,700万ドル)の資金調達に成功、累計資金調達額は約108億円(1億ドル)超に達しており、今後は製品市場の拡大とプラットフォーム開発を加速します。

【Topics】
・資金提供は半導体メーカークァルコムやBoseのVC、JPモルガン・チェース
・シェル、エアバス、BMW等大企業も顧客に。
・すでに15,000台が1,300の企業に出荷済

返品を減らすAR試着が増加中 グッチもスニーカーで採用

ファッションブランドのGUCCI(グッチ)は、スニーカーの試着ができるARアプリをリリースしました。足にスマホのカメラを向けると、ARイメージのスニーカーが重なります。足と同時にスニーカーも動くため、実際に履いた感覚を試せます。

同アプリを手がけたWannaby社は、ネイルを試すWanna Nailsや、様々なブランドのスニーカーを試着できるWanna Kicksのアプリをリリースしています。

【Topics】
・リアルなイメージ確認が返品回避に。削減販売側のコストも圧縮
・2020年までに100万人がARで商品を購入、46%の小売業者がAR/VRの導入を計画と米調査会社が予測
・AR試着アプリ「GUCCI」はiOSのみ。AR試着の様子はSNSでシェアも可能

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先日お届けした前編はこちらから。


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