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シミュレーション・接客 2019.07.02

返品を減らすAR試着が増加中 グッチもスニーカーで採用

企業におけるARの活用が拡大しています。用途の1つが、ARを使った「試着」です。消費者にとっては、実際に店頭にはない商品を試せたり、また店舗に行かなくても試着が可能といった利点があります。企業側も、店舗に準備する在庫を削減したり、よりリアルな商品イメージを顧客に伝えられます。

ファッションブランドのGUCCI(グッチ)は、スニーカーの試着ができるARアプリをリリースしました。

高級スニーカーを手軽に試着

対象となるのは、GUCCIのエーススニーカーです。価格650ドル(約7万円)という高級商品を、スマートフォンで手軽に試すことができます。
ARで試着できるスニーカーのラインナップは全部で19種類。スマホのカメラを向けるだけで、スニーカーがぴったりと足に重なります。足を動かしてもARイメージが同時に動くため、実際に履いた時に近い感覚を試せます。

またAR試着の様子は、FacebookやInstagramといったSNSでシェアすることも可能です。

このアプリを手がけたWannaby社は、これまでにもネイルを試すWanna Nailsや、様々なブランドのスニーカーを試着できるWanna Kicks等のアプリをリリースしています。

リアルなイメージ確認が返品削減

小売業界でのAR活用の利点として挙げられるのは、2Dの画像と比べ、よりリアルに商品イメージをつかめる点です。イメージの相違による返品の削減が可能となり、販売側のコスト圧縮に繋がります。
この効果は大きく、米国の調査会社ガートナーの予測によれば、2020年までに100万人の消費者がARを使って商品を購入、46%の小売業者がARまたはVRの導入を計画するとのことです。

AR試着アプリ「GUCCI」はiOSのみに対応。こちらから無料でダウンロードできます。

広がるAR試着

ARを試着に活用する事例は、コスメ、指輪、ランドセルなど多岐にわたります。ネイルやコスメの場合は、サンプルを落とす手間なく何種類も試せる点が、ユーザー側の大きなメリットになります。

(参考)VRScout
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