「週間振り返りVR/AR/MRニュース」では、Mogura VR News / MoguLiveで掲載したニュースの中から見逃せない注目記事をピックアップ。読者の皆さんに、VR/AR/MRの最新情報をギュッと縮めてお届けします。
目次
1.メガネ型MRデバイスのNreal、4,000万ドルを調達 世界最大のVCセコイアら参加(09.04)
2. 「現実と区別がつかないレベル」への挑戦……フェイスブック、サウンド関連の研究内容を公開(09.04)
3.AI・自動翻訳の開発企業がVRオフィスへ移転(09.09)
4.ブラジルのVR映像作品、「The Line」がエミー賞を受賞(09.05)
5.首都をまるごとVR化、フィンランドのVR活用事例ふたたび(09.03)
メガネ型MRデバイスのNreal、4,000万ドルを調達 世界最大のVCセコイアら参加(09.04)
メガネ型MRデバイス「NrealLight」を展開する中国Nreal社は、世界最大のベンチャーキャピタル、セコイア等から4,000万ドル（約42.5億円）を調達しました。これまでの累計調達金額は7,000万ドル（約74億円）となります。5月にライバルでもある米Magic Leap社は3億5,000万ドル（約380億円）を調達しており、シェア争いの行末に注目が集まっています。
【Topics】
・テンセントが支援する中国動画共有アプリKuaishouが調達を主導
・Nreal技術盗用疑惑も、米Magic Leap社が訴訟取下げで終結
「現実と区別がつかないレベル」への挑戦……フェイスブック、サウンド関連の研究内容を公開(09.04)
フェイスブックのAR/VR部門「Facebook Reality Labs」は、聴覚や音に関連する研究内容を発表しました。本研究は現実の音と同レベルの「バーチャルサウンド」の実現を目指すもので、「フェイスブックのARグラス開発と直接的に関連する」と明言しています。
【Topics】
・ユーザーが聞きたい音のみを識別するノイズキャンセリングの新技術を志向
・個々の頭部伝達関数を耳の形を写真などで推計するアルゴリズム開発を模索
・現在は研究段階。実現時期は不明
AI・自動翻訳の開発企業がVRオフィスへ移転(09.09)
AIによる自動翻訳などを開発する株式会社ロゼッタは、10月1日より本社機能をバーチャルプラットフォームSpatial内のVRオフィスに移転します。現行法により、法人登記先の住所は現状のまま、XRで国境や言語にとらわれない自由なコミュニケーションスタイルのオフィスを目指します。
【Topics】
・社員個人用の執務室に「vSpatial 」、ミーティングは「Spatial」を想定
・仮想空間のVRデバイス上のアプリの中にロゼッタ本社が存在する形に
ブラジルのVR映像作品、「The Line」がエミー賞を受賞(09.05)
ブラジルのVRスタジオARVORE Immersive ExperiencesのVR映像作品「The Line」がエミー賞を受賞しました。2020年5月にOculus Quest向けにリリースされ、第76回ヴェネツィア国際映画祭でも高い評価を得た作品で、ブラジル企業がエミー賞を受賞するのは初の快挙となります。
【Topics】
・第76回ヴェネツィア国際映画祭の「Best VR Immersive Experience」を受賞
・ミニチュア世界で愛と日常を表現したインタラクティヴなVRアニメーション
「Pixel Ripped 1995」レビュー、 Netflixのエミー賞ノミネート作品紹介ARコンテンツに関する記事をまとめています。
首都をまるごとVR化、フィンランドのVR活用事例ふたたび(09.03)
国家ぐるみでVRを押し進めるフィンランド。VRでバーチャル空間に首都を再現した「バーチャル・ヘルシンキ」のメインストリートをVRでデザインしたHelsinki Virtual Design Streetプログラムが行われました。アーティストがデザインしたVR上の道を歩きながら観賞できます。
【Topics】
・9月3日-13日北欧最大デザインフェス「ヘルシンキ・デザイン・ウィーク」で披露
・物理会場とオンラインを融合。VRヘッドセット、PCやスマートフォンにも対応
・花やカラフルな造形物、リアルな影など、複数パターンのデザインされた道が出現
フィンランドのVR活用・VRツーリズムについての記事を紹介しています。
