ブラジルのVRスタジオARVORE Immersive Experiencesが手掛ける、ミニチュアの世界を舞台にしたVR映像作品「The Line」が、エミー賞の1部門「Outstanding Innovation in Interactive Programming」を受賞しました。
愛と変わりゆく日常を描くVR作品
「The Line」は、愛と変わってしまう日常と愛をテーマにしたインタラクティヴなVRアニメーション。2020年5月、Oculus Quest向けにリリースされました(税込490円)。これまでも高く評価されてきた作品で、第76回ヴェネツィア国際映画祭では「Best VR Immersive Experience」賞を受賞しています。
本作は、1940年代のブラジル・サンパウロ(のミニチュア)が舞台。主人公のペトロは毎日同じルートで新聞配達を行い、自身が恋をするローザの自宅前に毎回、花を添えているが――というあらすじ。本編の長さは、15分から20分程度です。
(Mogura VR News編集長のすんくぼによるレビュー)
受賞について、ARVORE Immersive ExperiencesのCEO、Ricardo Justus氏は以下のようにコメントしています。
素晴らしいチームによる精力的な制作が生み出した「The Line」が、エミー賞のような一流の賞を得た時の気持ちを言い表せる言葉を、私は持ち合わせていません。
私たちにとって、「革新的な」枠でこのような栄誉を受けることは、信じられない達成です。同時に、没入的な技術をストーリーテリングの媒体として用いる、私たちの努力とビジョンが認められたことを示していると思います。
なお、ブラジルの企業がエミー賞を受賞するのは、これが初となります。
(参考)UploadVR