Home » 米Mojoの「スマートコンタクトレンズ」に注目、新たな一体型VRヘッドセット「Pico Neo 2」登場 ー 週間振り返りVR/AR/MRニュース


業界動向 2020.01.27

米Mojoの「スマートコンタクトレンズ」に注目、新たな一体型VRヘッドセット「Pico Neo 2」登場 ー 週間振り返りVR/AR/MRニュース

「週間振り返りVR/AR/MRニュース」では、Mogura VR News / MoguLiveで掲載したニュースの中から見逃せない注目記事をピックアップ。読者の皆さんに、VR/AR/MRの最新情報をギュッと縮めてお届けします。

目次

1.米Mojo、スマートコンタクトレンズを開発中 「目に見えないコンピューティング」目指す(01.18)
2.Oculus Questの対抗馬なるか 一体型VRヘッドセット「Pico Neo 2」体験レポ(01.23)
3.2019年のVRヘッドセット出荷、約半数は一体型に。Oculus Questの影響大か(01.22)
4.AR/VRに注力するフェイスブック、関連特許取得は1年で急増(01.17)
5.Magic LeapとNrealの訴訟問題は、和解の道を探りはじめた(01.17)

米Mojo、スマートコンタクトレンズを開発中 「目に見えないコンピューティング」目指す(01.18)

米スタートアップMojo Visionは、スマートコンタクトレンズ「Mojo Lens」を発表しました。一般的なコンタクトレンズ同様にユーザーの目に装用し、視界に緑色のテキスト情報を表示。同社は”invisible computing(目に見えないコンピューティング)”を謳い、ウェアラブル端末なしに情報を得る技術の確立を目指します。

【Topics】
・Mojo Visionはアップルやグーグル、アマゾン出身のエンジニアが設立
・すでに累計1億ドル(約110億円)超の資金を調達済
・高密度の極小ディスプレイを採用、今後は画像表示にも取り組む
・一般消費者とエンタープライズ両方を想定、視覚障害者のリハビリで臨床試験も

Mojo Visionの関連記事はこちらから。

Oculus Questの対抗馬なるか 一体型VRヘッドセット「Pico Neo 2」体験レポ(01.23)

中国のVRヘッドセットメーカーPicoは、一体型VRヘッドセット「Pico Neo 2」、およびアイトラッキング(視線追跡)搭載の上位モデル「Pico Neo 2 Eye」を発表しました。本記事は米ラスベガス開催のCES 2020で実際に同機を試した感想や詳しい特徴について報告する体験レポートです。

【Topics】
・以前から一体型VRヘッドセットに取り組むPico社、初の“6DoF”となるPico Neo 2
・双方とも産業用途を見込んでいる
・Pico Neo 2 Eyeには「フォービエイテッド・レンダリング」実装

2019年のVRヘッドセット出荷、約半数は一体型に。Oculus Questの影響大か(01.22)


ゲーム業界のリサーチ会社Superdataは、「2019年のデジタルゲームやXR産業に関するレポートを発行しました。XR産業の2019年売上規模は63億ドル(約6,900億円)と前年比
26%の伸びを記録。中でも一体型VRデバイスは総出荷数の49%を占め、VRゲームの売上などもPCVR向けのほぼ2倍と、大きく伸長しました。この結果には、2019年5月発売のVRヘッドセット「Oculus Quest」が寄与している、とまとめています。

【Topics】
・VRゲームの総売上は2018年と比較し41%の伸び
・VRゲームコンテンツ売上はPCVR向け8,600万ドル(約94.5億円)、一体型向け1億7,100万ドル(約188億円)

フェイスブックのOculus Quest関連記事はこちらになります。

AR/VRに注力するフェイスブック、関連特許取得は1年で急増(01.17)


米調査機関Fairview Researchは米国特許商標庁の分析を行い、フェイスブックの2019年における特許取得の増加についてまとめています。特許取得件数は前年比64%増の989件、とりわけヘッドセットのディスプレイに関するものなど、AR/VR関連の特許が数を押し上げている旨を報告しています。

【Topics】
・特許取得数ランキングでも、2018年の58位から、2019年は36位へと急上昇
・光学系の技術特許は169件と前年比の6倍近く
・FB広報、アナリスト「AR/VRヘッドセット等の研究開発投資に注力」とコメント

フェイスブックのVR/ARデバイス開発をまとめた記事はこちらから。

Magic LeapとNrealの訴訟問題は、和解の道を探りはじめた(01.17)

2019年6月、Magic Leap社は機密情報を漏洩・盗用した旨でNreal社とCEOのChi Xu氏を告訴しました。半年ほど両社に目立った動きはありませんでしたが、今年に入って進展を見せています。2020年1月上旬、両社は調停の手続きに入ることで合意し、今後法廷での審理は2021年10月になるとみられています。

この動きに対しメディアNext Realityは、資金面で不安定なMagic Leapが裁判の長期化や係争を避け、MRデバイスのシェア争奪の渦中である本業への集中を選んだのではないか、と推測しています。

【Topics】
特許資産を銀行に譲渡など、Magic Leapの資金面を不安視する声も
・中国世界最軽量メガネ型デバイス「RealX」アップルのARグラス開発も一因か
・Magic Leap社はMRグラスMagic Leap1、Nreal社はNreal Lightを展開

Magic LeapとNrealの訴訟に関する経緯はこちらから。


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード