精力的にVRへの取り組みを続けている米フェイスブック。同社が2019年に取得した特許取得件数は、前年に比べて64%増、取得数ランキングでも急上昇した旨を米Bloombergが報じました。この件数の急増は“AR/VR関連の特許が大幅に増加したことが一因”だとしています。
(画像:米国特許商標庁に登録されているフェイスブックのVR特許より)
ヘッドセットディスプレイに関する特許が前年から6倍近い増加
米国の調査機関Fairview Researchが行った米国特許商標庁の分析によると、フェイスブックが2019年に取得した特許の件数は989件。2018年の602件から64%増加しています。特許取得数ランキングでも、2018年の58位から、2019年は36位へと急上昇しています。
フェイスブックが取得した特許のうち、光学系の技術に関するものは169件と、2018年と比べて6倍近く増加。その大半はヘッドセットのディスプレイに関するもので、IFIのアナリストであるLarry Cady氏は「これらはおそらくAR/VRヘッドセットに関するものです。フェイスブックがAR/VRヘッドセットへの研究開発投資を最重視しているのは間違いないでしょう」と述べています。フェイスブックの広報担当あるHa Thai氏も「弊社はARやVR、家庭用ハードウェア製品に大幅に投資しています」とコメントしています。
なお、フェイスブックのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏は先日、自身のFacebookに2020年代の抱負を投稿しており、その中でも「2020年代のどこかでARグラスのブレークスルーがあるでしょう」と語っています。
(参考)Bloomberg、Road to VR
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