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統計・データ 2021.01.08

2020年、XR市場はどう動いたか? VRゲームと一体型デバイスの成長に注目

ゲーム業界のリサーチ会社Superdataは、2020年のデジタルゲーム・インタラクティブメディア市場に関するレポートを発行しました。調査対象市場の売上約1,400億ドルのうち、67億ドルを占めるXR市場。この1年はどう動いたのでしょうか。

 

大ヒットタイトルで売上25%成長

2020年、VRゲーム市場の規模は5億8,900万ドル(約612億ドル)。前年比で25%の成長を遂げています。

売上増の主要因は、VRゲーム「Half-Life: Alyx」のリリースです。「Half-Life:Alyx」は名作FPS「Half-Life」シリーズ12年ぶりの完全最新作となるVRゲーム。2020年3月に発売され、瞬く間に売上本数上位タイトルへランクインしました。その後もヒットを続け、「The Game Awards 2020」での「BEST VR/AR」「Steamアワード2020」の「VRゲームオブザイヤー」などを受賞しています。
レポートによれば、発売後6か月間の売上本数は190万本。これは2019年の、全てのPC向けVRゲーム売上の総数を凌ぐということです。

ヘッドセット出荷総数は減少、しかし…

一方でVRヘッドセットの出荷台数を見ると、前年比で15%減少しています。レポートでは新型コロナウィルスの影響による供給遅れ、PlayStation VR(PSVR)向け新タイトルの不足などが理由に挙げられています。他方で、一体型VRヘッドセットは約290万台から340万台へと約19%成長している点に注目。10月にフェイスブックから「Oculus Quest 2」が発売され、新規VRユーザーの獲得に繋がっているようです。

コロナでプレイ時間は増加

最後に、レポートでは2020年あらゆる業界に大きなインパクトをもたらした新型コロナウィルスの影響を振り返っています。

前述の通り、Oculus QuestやValve Indexといった一部の製品では出荷遅れが発生。一年を通じて品薄の状態が続きました。同時に、外出制限といった生活スタイルの変化が、人々をゲームに向かわせたのも事実です。2020年春時点の調査では、米国のVRヘッドセット所有者のうち71%が、新型コロナウィルスの影響でデバイス使用時間が増えたというデータが示されています。

(参考)SuperData


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