2020年3月に発売されたVRゲーム「Half-Life: Alyx」のSteamレビュー数が、人気VRリズムゲーム「Beat Saber(ビートセイバー)」のレビュー数を上回りました。VRゲームとしてスマッシュヒットを飛ばした「Beat Saber」を、リリースから1年以内に抜き去った形となります。
VRゲームレビュー数トップに。好評価率も高い
「Half-Life: Alyx」は、約12年ぶりとなる名作FPS「Half-Life」シリーズの完全新作。本作の評価は非常に高く、「The Game Awards 2020」では「BEST VR/AR」を受賞しました。一方の「Beat Saber」は2018年5月発売。コントローラーをライトセーバーに見立て、音楽に合わせて飛来するキューブを斬り裂くリズムゲーム。200万本以上の売上を達成するなど、非常に人気の高いタイトルです。
「Beat Saber」が2年以上築き上げてきた記録を、9ヶ月ほどで抜き去った「Half-Life: Alyx」の勢いには驚嘆すべきものがあります。この2つのタイトルはともに「圧倒的好評」となっていますが、「Half-Life:Alyx」はじつに総レビュー数の98%が好評。「Steamで、最も高評価されているVRゲーム」の地位をも確かなものにしています(「Beat Saber」は約96%)。
なお、2020年12月現在、同時接続プレイヤー人数については「Beat Saber」に軍配が上がっています。「Half-Life:Alyx」は発売日に約43,000人の同時プレイ人数を記録しましたが、その後減少。12月時点では、「Beat Saber」の約半分の同時プレイ人数に留まっています。これは1プレイが短く、リピート性の高い「Beat Saber」に対して、「Half-Life:Alyx」はストーリー体験にフォーカスした作品であることが理由と思われます。
VRヘッドセット使用率の増加にも貢献か
「Half-Life: Alyx」の発売前、Steamの総ユーザー数に対するVRヘッドセットの月間接続率は約1.5%未満となっていましたが、本作の発売後には2%近くまで上昇。さらに、このVRヘッドセットの接続者数増加は一時的なものに留まらず、以前よりも高い接続率で持続しています。
(参考)Road to VR
Mogura VRはRoad to VRのパートナーメディアです。