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VR企業初のユニコーン クリエイターにフォーカスし急成長する「Rec Room」の秘密に迫る

「メタバース」という言葉が再び注目を集めている。かつて「セカンドライフ」等を中心に爆発的な注目を集めたこの言葉は、昨今ではゲームプラットフォーム「Roblox」のRoblox社、バトルロイヤルゲーム「Fortnite」そしてゲームエンジン「Unreal Engine」のEpic Games社などが大々的に掲げたことで話題となった。

これらふたつの企業と比べて、日本ではあまり知られていないものの、様々な方面から注目を(それから投資を)集めているVRサービスがある。本記事では、「VRのRoblox」とも呼ばれるソーシャルVRRec Roomそしてその開発を手がけるRec Room社について紹介しよう。

「みんなで・つくって・あそべる」VR 根強い人気

「Rec Room」は2016年にリリースされた「ソーシャルVR」あるいは「VRSNS」と呼ばれるジャンルのサービスだ。バーチャル空間内で他のユーザーと音声・身振り手振りなどを通してコミュニケーションを取ったり、一緒に簡単なゲームを遊ぶことができる。

これらの基本要素に加え、自分や他のユーザーが「Rec Room」で遊ぶためのゲームを作れるシステムが内蔵されている。このゲームを作るためのクリエイティブツールは基本的に「ノーコード」で、テキストの形でプログラミングを行う必要はない。ボタンやインジケーターなどのGUIを通して、直感的に操作できる仕組みだ。下掲のスクリーンショットはRec Room公式のハウツー動画からの引用だが、いわゆるビジュアルスクリプティングでゲームを作っている様子がわかるだろう。

またRec Room社は熟練プレイヤーによる「創作クラス」やワークショップ開設のサポートも行っており、新規プレイヤーがゲームの作り方やグラフィックデザインを学ぶことを強く促進している。「Rec Room」の公式Webサイトには各種創作クラスのDiscordへのリンクがずらりと並んでいることからも、新規参入社への支援の手厚さが見て取れる。

「Rec Room」が提供するのはゲームだけではない。Rec Room社CEOのNick Fejt(ニック・フェイト)氏いわく、「スポーツゲームに島に降りて戦うバトルロイヤルゲームはもちろん、みんなで音楽やダンスを楽しむクラブ、映画館、そして友達との誕生日パーティーのためのプライベートルームまで、様々な使われ方をしています」と語る。新型コロナウィルス感染症のパンデミック下では、こうした「誰かと触れ合う、一緒の空間を共有する」体験が、従来以上に大きな価値を持ったのだろう。

加えて、「Rec Room」内における「クリエイター経済」も特徴のひとつ。「Rec Room」そのものは基本無料だが、ゲーム内通貨を通して他のユーザーが作ったゲームやアイテム等を購入できる。裏を返せば「自分で作ったゲームやアイテムが売れる」というわけだ。ゲーム内通貨のやり取りだけでなく、2021年3月にはゲーム内通貨を現実のお金(USドル)へ換金できる機能も実装している。プレミアムメンバーシップである「Rec Room Plus」のメンバー限定かつ年齢制限や取引額制限等はあるものの、コンテンツ制作から販売、収益獲得というサイクルがほぼゲーム内で完結している。Fejt氏いわく「2021年には、この仕組みを通して100万ドル(約1.1億円)以上をクリエイターに還元したい」とのことだ。

多数のプラットフォームに展開するも、思想は「VR重視」

リリースから5年が経過した「Rec Room」は引き続き根強い人気を誇っており、ユーザー数は年々増加し続けている。2021年に入って月間のアクティブVRユーザー数100万人超を記録、2020年中には月間アクセス数が4,000万回を突破した。さらにRec Room社は2020年12月に2,000万ドル(約22億円)2021年3月には1億ドル(約110億円)を調達し、いわゆる「ユニコーン企業」の仲間入りをした。収益も前年比556%増(詳細な数値は非公開)と、勢いよく伸びていることに違いはなさそうだ。

上述したクリエイター経済の存在、そしてそもそもの「ゲームを作って遊ぶ」という点で「Roblox」と比較されることは多い。CEOのFejt氏は「他のアプリの機能については積極的に言及はしませんが、Rec Room内に制作ツールがあり、友達と一緒に作ることができて、誰もがクリエイターになれることに注力していることは、大きな違いだと考えています」「コードの書き方や3Dモデルの作り方を知る必要はありません。これは、コンテンツ制作において非常に独特なアプローチであるとともに、私たちのエコシステムの中でクリエイターの比率がとても高い理由のひとつです」と語る。確かに「Roblox」は「Roblox Studio」というPC向けの専用ツールを使って空間を作るし、「VRChat」や「Cluster」はこれもPC向けの汎用ゲームエンジン「Unity」を通して空間を構築する。「VRで体験している『Rec Room』の中でそのまま空間やゲームを制作できる」ようにツールが組み込まれていることは、彼らによる「VR重視」の表れのひとつだろう。ゲームでいうと「マインクラフト」や「マリオメーカー」が近い発想かもしれない。

Fejt氏は「Rec RoomはVRが大好きです」「これまでの5年間、私たちは楽しく居心地の良いコミュニティを作ることにフォーカスしてきました。これまで没入型の世界を作ることができなかったクリエイターに力を与えることこそが、私たちが将来のために照準を合わせているミッションです」と語る。既にかなりの勢いで成長を続ける「Rec Room」だが、彼らの手によるクリエイター経済の伸張、そしてさらなる飛躍に期待したい。


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