ソーシャルVR「Rec Room」を開発するVRゲームスタジオRec Room(旧Against Gravity)は、シリーズCラウンドで2,000万ドル(約20.6億円)の資金調達を行いました。ユーザーを拡大し、「VRのRoblox(※)」を目指します。
※Roblox:米国で若年層に人気の巨大オンラインゲームプラットフォーム。月間ユーザー数は1億人以上。2021年前半にIPOを予定している。
ユーザー数は前年の3倍
「Rec Room」は、マルチプレイでミニゲームを遊べるソーシャルVRアプリです(非VRモードも存在)。2020年9月には、月間アクセス数が4,000万回を突破しました。
CEOのNick Fajt氏によれば、総ユーザー数は前年同月比で3倍に拡大した、とのこと。メインユーザーは引き続きVR利用者ながら、コンソールPCでのユーザーが著しく伸びました。
さらに同氏は2021年末までに、モバイル端末経由でのアクセスがエントリーの主力になると見ています。ただしVRから撤退する意向はなく、10月にもOculus Quest 2向けに新たなコンテンツを実装しました。
クリエイターツールを強化、収益源に
ユーザー数増加に加え「Rec Room」が狙うのは、クリエイターツールの強化と収益化です。クリエイターツールを用いて、ユーザーはオリジナルのルーム等を作ることができます。1,000万人という登録ユーザーのうち100万人以上がこうしたツールを利用しているとされ、独自のルームは400万も存在します。
Fajt氏によると、今後クリエイターツールをより使いやすいものにし、2021年末には100万ドルの売上を立てる計画です。
今回の資金調達には、世界最大規模のベンチャーキャピタルSequoia Capital(セコイア)らが参加。Rec Roomの累計調達額は、5,000万ドル(約51.7億円)に届こうとしています。
(参考)TechCrunch