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Magic Leap 2018.10.13

敵が部屋に攻めてくる Magic Leap One向けMRシューティングゲーム

ニュージーランドを拠点に活動するCGデザインスタジオのWeta Workshopが、MRデバイスMagic Leap One向けシューティングゲーム「Dr. Grordbort’s Invaders」を公開しました。本作品はロサンゼルスにて、10月9日10日(現地時間)に開催されたMagic Leap初となる開発者会議L.E.A.P.にて初披露されました。自室を舞台としたMRシューティングゲームです。

Magic Leap Oneは、Magic Leap社のMR(複合現実)ヘッドセットで、装着すると現実世界に合わせて、デジタルの3Dモデルが映し出すことができます。前面に備え付けられたカメラで実際の空間内の構造を捉えることができ、3Dモデルのキャラクターや文字、ブロックなどを、まるで実際の部屋の空間内に置いたり動かしたりする体験が可能です。現在米国限定で開発者版のCreator’s Editionが出荷されており、価格は2,250ドルです。

Magic Leap One開発者版に関する体験記はこちらで紹介しています。

自分の部屋に出現するロボットと対戦

「Dr. Grordbort’s Invaders」は、コントローラーを使用して、現実世界に映し出されたロボット軍団を打ち倒していくシューティングゲームです。ロボットは、突然床から現れたり、天井から飛んできたり、壁に穴を開けて侵入してきたりしながら、ユーザーへ攻撃をしかけてくるので、実際に動いて攻撃を交しながら対戦します。

迫りくるロボットに向けて、コントローラーを持たない方の手をかざすと、空間にシールドが作り出され、ロボットを跳ね除けユーザーを守ります。なお、本ゲーム内に登場する武器「Righteous Bison」は、公式サイトで実物モデルの販売も行っています。

なお、現在ゲームは一人プレイとなっていますが、今後複数人数プレイに対応していく予定とのことです。

これまでもMRシューティングゲームに関してはHoloLens向けに「Roboraid」というゲームが配信されてきました。実際に体験したところ、「Dr. Grordbort’s Invaders」はその上位版といった趣ですが視野角(表示領域)も広く、より「現実になじんでいる」感覚が強くなりました。Magic Leap Oneの豊富な処理能力を活かした美麗なグラフィックに驚かされます。

製作はロード・オブ・ザ・リングのデザインスタジオ

Weta Workshopは、映画「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのデザインを手がけたスタジオで、その高度なビジュアルエフェクトはアカデミー賞など数々の賞を受賞しています。同社とMagic Leap社は数年にわたる提携のもと開発を行い、今回開催されたL.E.A.P.にあわせて新作ゲームが発表となりました。

続々登場するMagic Leap One向けアプリ

Magic Leap One向けのアプリゲームは、ニュージーランドをテーマにした空間コンピューティング・ボードゲーム「Air New Zealand Fact or Fantasy Game of New Zealand」やスリングショットのアクションパズルゲーム「アングリーバード」、スター・ウォーズのキャラクターであるポーグ育成ゲーム「Star Wars: Project Porg」などが発表されています。ひきつづき新しいアプリの登場に注目したいところです。

(参考)Road to VR
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