Magic Leap(マジックリープ)より発売されているMRヘッドセット「Magic Leap One」開発者版が、アメリカの大手通信会社であるAT&Tの実店舗とオンラインストアで販売されることとなりました。小売価格はMagic Leap公式ストアと同じく2,295ドル。実店舗では「Magic Leap One」の体験スペースも設けられるとのこと。両社の業務提携は2018年8月に結ばれており、今回の販路拡大も提携による1つの施策とみなすことができます。
知名度の向上を期待
「Magic Leap One」は、開発者版が2018年8月に発売されました。Magic Leapの公式サイトより購入することが可能となっていますが、より一般的に認知されているAT&Tの店舗で販売されることで、知名度の向上が予想されます。
現状の「Magic Leap One」はまだ消費者向けの製品ではなく、あくまで開発者向けの製品という位置づけです。しかしながら、将来的にはハイエンドモデルのスマートフォンのように、一般の消費者向け製品になることを目指しているともMagic Leapは語っています。
なお、「Magic Leap One」の取扱いを開始する時期と店舗としては、次の3つが挙げられています。
・4月1日 The Boylston AT&T store(ボストン)
・4月3日 The Michigan Avenue store(シカゴ)
・4月6日 The 1 Powell outlet(サンフランシスコ)
実店舗で体験できる内容としては、HBO制作の人気ドラマ「Game of Thrones」に関するデモコンテンツが予定されています。
Magic LeapとAT&Tは、共同で「DirecTV」と呼ばれるアプリのリリースも検討しています。オンデマンドビデオを最大4画面まで目の前に表示できるというアプリで、一般の消費者にも受け入れられやすいアプリを準備していることが伺えます。
5G対応も検討中
AT&Tとの提携を伴って販売されるとはいうものの、今回の製品が対応するネットワークはWi-Fi通信のみです。
2019年後半には、AT&Tは次世代の高速通信である5Gに対応できる「Magic Leap」の導入テストを行うと予想されています。5G通信対応版が実現されると、より広範な環境で快適に「Magic Leap」が利用できるようになると想定されます。
(参考)Gearbrain