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業界動向 2019.09.02

Oculus Questの秘密をフェイスブック自ら解説、ARは“脳に激的な効果”を与える ー 週間振り返りVR/AR/MRニュース

「週間振り返りVR/AR/MRニュース」では、Mogura VR News / MoguLiveで掲載したニュースの中から見逃せない注目記事をピックアップ。読者の皆さんに、VR/AR/MRの最新情報をギュッと縮めてお届けします。

目次

1.Oculus Questが生む「快適なVR体験」の正体、フェイスブック自ら解説(08.26)
2. 集める注目は約2倍、記憶への定着は70%強く 驚くべきARの脳へのインパクト(08.26) 
3.ファーウェイが独自のARナビ開発中 Googleマップに対抗か(08.23)
4.ハンズフリーに利 米海軍がHoloLens 2を使ったシステム開発中(08.29)
5.ドイツのARスタートアップ、150万ドルを調達 企業向けARソフト開発を加速(08.27)
6.「にじさんじ」のいちから、約7億円調達 海外展開や新規事業も(08.29)

Oculus Questが生む「快適なVR体験」の正体、フェイスブック自ら解説(08.26)

フェイスブックは公式ブログにて、Oculus QuestやOculus Rift Sに使われている機能「Oculus Insight」の解説記事を公開しました。「Oculus Insight」は、体験者やコントローラーの位置を、外部センサーの設置なしで把握する「インサイドアウト」形式のシステムです。

フェイスブックはこの「Oculus Insight」のハードウェア的な仕組みや、ソフトウェア面での工夫について解説。遅延の削減や度重なるテストなど、Oculusが取り組む「VRの快適性」実現の道のりを語りました。

【Topics】
・フェイスブックが自社のVRヘッドセットに使われている技術について解説
・ハードウェアとソフトウェア双方から様々な工夫
・オフィスや自宅など、使用が想定される場所でテストし検証

集める注目は約2倍、記憶への定着は70%強く 驚くべきARの脳へのインパクト(08.26)

AR開発のZappar社、およびマーケティング企業Neuro-Insightらは、ARが脳に与える影響についての調査レポートを発表しました。

調査や実験からは「ARは脳に”驚き”を引き起こし(他メディアと比較して)非常に高く注意を引く」、「ARによる記憶の効果は70%強くなる」ことを立証。ARの高い注目性や、購買に直結する“記憶定着”を活かした広告や人材育成などについて取り上げています。
【Topics】
・複数の認知機能を調べた結果、ARと非ARの差は約1.9倍
・今後はARコンテンツのストーリー性や内容が鍵に

ファーウェイが独自のARナビ開発中 Googleマップに対抗か(08.23)

中国大手通信機器メーカーのファーウェイが、地図ソフトで使う独自のARナビ開発を進めています。ファーウェイのARナビは同社の150の国と地域、40言語をカバーする「マップキット」の一部で、2019年10月にリリース予定。今後はナビゲーションシステムやライドシェアサービスでの活用を想定しています。

ファーウェイの地図サービスは「目的地へと道案内の矢印が表示される」もので、GoogleマップのARナビと類似した機能と推定されます。

【Topics】
・中国国営メディアでファーウェイの幹部が明かす
・旅行予約サイトやロシアの大手マッピングサービスと連携

ハンズフリーに利 米海軍がHoloLens 2を使ったシステム開発中(08.29)

米海軍は、ARを活用した通信検知システムの開発を進めています。このシステムは兵士が携行するバックパック内のジオロケーターレシーバーと、マイクロソフト社のMRヘッドセット「HoloLens 2」を組み合わせて使用するものです。

戦場では敵軍による無線通信の傍受を防ぐため、さまざまな処置が行われます。しかし、これらの処置が適切に行われているかどうかをチェックするためには、手元の特殊なタブレット端末に視線を落として確認する必要がありました。

米海軍は戦場から目を離す危険性や、タブレット端末の重量問題を解決するため、音声コマンドやハンドジェスチャーで操作できる「HoloLens 2」を活用。将来的には、敵軍が使用する無線通信を検知するシステムも計画中です。

【Topics】
・自軍のRF波(ラジオ波)を検知し表示するシステムとして開発
・周辺の警戒作業などと並行してRF波の発信元の確認や発信停止が可能
・プロトタイプを展示は35ヵ国以上の軍関係者や産業界、研究者が体験済

ドイツのARスタートアップ、150万ドルを調達 企業向けARソフト開発を加速(08.27)

2017年ドイツで創業のARスタートアップ、アイキャンディラボ(eyecandylab)は、シードラウンドで150万ドルの資金調達を行いました。同社は動画コンテンツにARを付与するソリューションを提供しており、米ニューヨーク、ロサンゼルスの2か所に拠点を広げています。

今回調達した資金で、米国チームの拡大、SaaSプラットフォーム開発を加速させ、アジア地域への進出も狙います。

【Topics】
・シリコンバレー投資家、韓国LG投資ファンドらが参画
・ソフトバンクと協業・テストマーケも
・取引先にはVIACOM、NBCUniversal、WWEが名を連ねる

「にじさんじ」のいちから、約7億円調達 海外展開や新規事業も(08.29)

約80名が所属するVTuber/バーチャルライバーグループ「にじさんじプロジェクト」を運営するいちから株式会社は、約7億円の資金調達を実施しました。

今回調達した資⾦で、⼈材採⽤や設備投資、中国を含む海外のVTuber/バーチャルライバー事業の展開と、VR空間内で1対1でキャストと会話やゲームが楽しめるサービス「ユメノグラフィア」など新規事業を進める方針です。

【Topics】
・出資元はSBI AI & Block chain投資事業有限責任組合、KLab株式会社、中国投資家
・AbemaTVで放送「にじさんじのくじじゅうじ」は視聴者数最⼤20.7万⼈を記録
・「⽇本発祥コンテンツVTuberの熱狂は、世界における競合優位性になる」

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