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活用事例 2021.04.01

米軍の「HoloLens 2」大規模導入が量産フェーズに移行、契約金額は最大2兆円超

アメリカ合衆国陸軍は、マイクロソフトのMRヘッドセット「HoloLens」の実践導入計画を進めています。2021年3月31日、およそ3年間に渡る試作やトライアルを経て、ついに米陸軍向けの量産がスタートしたことが明らかになりました。

実戦と訓練に10万台導入

米陸軍は「Integrated Visual Augmentation System (IVAS)」と呼称されるシステムの導入を計画しています。致死性の攻撃に対する防御力向上、および攻撃能力の向上を目的とし、「HoloLens 2」10万台を導入。当初の契約金は4億8千万ドル(約530億円)であり、米陸軍は本格的にHoloLensを実戦と訓練両方に大型投入する動きを見せています。

今回、マイクロソフトと米陸軍は計画が量産段階に入ったことを発表しました。契約期間は5年、加えてさらに5年間の延長オプションを加え、契約金額は最大218.8億ドル(約2.4兆円)にまで増加しました。米陸軍は契約の発表の中で、「プロジェクトが量産と迅速なフィールドへの導入段階に入った」と述べています。

この契約は、両者の言葉を借りれば「non-traditional(伝統的でない)」点が特長です。従来型の軍と軍需企業との契約とは異なり、直接コラボレーションを行うことで、劇的に開発スピードを上げたとのこと。

相次ぐ軍事へのVR/AR導入については、こちらの記事でも取り上げています。

(参考)Road to VRマイクロソフト
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