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活用事例 2020.11.11

アメリカ軍のMRデバイス「HoloLens」導入は順調、実戦投入は2021年

2018年に第一報が報じられて以来、アメリカ陸軍と海兵隊による、MRデバイス「HoloLens 2」の実戦投入準備は着々と進められています。2020年11月現在、一般に公表されている限りでは25回以上のテストが実施されており、合計1,000人以上が参加しています。10月末にはアメリカのバージニア州フォート・ピケットで、計72時間に及ぶ中隊規模の訓練も行われました。

3D地形マップのキャプチャ等も可能

米軍が導入検討中のシステムの名称は「Integrated Visual Augmentation System(IVAS)」。マイクロソフトのMRデバイス「HoloLens 2」とサムスンのスマートフォン、無線機、8時間の連続使用が可能なバッテリーで構成されており、相手が敵なのか非戦闘員なのかを区別する標的認識サポート機能、コンパス、ナイトビジョンおよびサーマルビジョン機能などが搭載されています。

米メディアVRScoutによれば、IVASは計画作成やブリーフィングにも利用できるとのこと。偵察やドローンでの地形スキャンを行い、3Dの地形マップをアップロードすることが可能です。直近のテストでは、偵察機能を持つドローンと連携させ、ヘッドセット側で状況をリアルタイムで確認できる機能の試験も行われました。

アメリカ陸軍の「HoloLens 2」の調達予定数は40,000台。特殊部隊やエンジニア、偵察部隊など、様々な部隊に支給される計画です。

(参考)VRScout

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