企業向けにAR/MRソリューションを提供するUpskillは、ARプラットフォーム「Skylight」をマイクロソフトのHoloLens向けに早期リリースすることを発表しました。ハンズフリーで情報を空間に表示できるソリューションを活かし、産業分野での浸透を促します。
ハンズフリーソリューションを拡大
Upskillは、2010年からARプラットフォームを手掛け、この分野の先駆けとも言える米国のスタートアップです。同社が開発を行ってきた「Skylight」はデバイスを選ばず利用可能なプラットフォームで、ボーイング、GE、アクセンチュアといった企業が利用しています。
しかし今回、同社は特にHoloLensへの対応を決めました。CEOのBrian Ballard氏は「HoloLensを使えば、より多くの情報を、ユーザーにとって便利な方法で提示できます」と説明しています。
また同氏は、HoloLensへの対応は同社の市場へのアプローチ方法にマッチすると考えています。すなわち幅広いデバイスに対応し、企業向けにハンズフリーのソリューションを提供するということです。
空間にコンテンツを配置
SkylightのHoloLens向けアプリでは、空間にコンテンツを配置します。HoloLensをつけた状態で、複数のウィンドウを空間に表示し、参照することが可能です。ちょうど、PCで作業するのと同じ要領ですが作業領域はモニターではなく空間全体に広がります。またキーボードやマウスの操作のように、ハンドジェスチャーなどでウィンドウを動かすことも出来ます。
さらにバックエンドのシステムと連結し、安全に企業内の情報をデバイスへ繋げることが可能です。
HoloLensのソリューションをより充実
実際のところ、マイクロソフト自身もHoloLens向けのアプリ「Microsoft Remote Assist」や「Microsoft Layout」をリリースし、企業向けに提供しています。しかしBallard氏は、同社がマイクロソフトのパートナーとなり、現在のパッケージにとらわれない、より充実したソリューションを提供すると述べています。
一方マイクロソフトのMR製品マーケティングディレクター、Terry Farrell氏はSkylightについて次のように話しています。「産業分野でのHoloLens採用は急速に進んでいます。ソフトウェアプラットフォームのSkylightはフレキシブルで、MR向けの多くアプリに対応するよう調整出来ます」
様々な分野で進むHoloLensの活用事例は、こちらの記事でも紹介しています。
(参考)TechCrunch