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作業補助・ナビゲーション 2019.07.09

工事現場で建機をAR表示、戸田建設が労力削減と安全確保図る

総合建設会社の戸田建設株式会社は、AR技術を活用して3Dモデルと実際の建設工事現場の映像を重ね合わせて表示できるシステム「建機AR」を開発しました。

建設機械(建機)を設置した際、周辺の状況や稼働時の危険箇所等を視覚的に確認することで、「建機の配置計画にかかる時間や労力の削減を図ることができ、作業員とのイメージ共有が容易となるため、建設現場の安全確保にもつながる」としています。

ARで建機を原寸表示、安全確認などに活かす

「建機AR」は、タブレット端末上で表示させたい建機の3Dモデルを選択することで、実際の建設現場の映像と実物大のモデルを重ねて表示することができます。また、表示された3Dモデルをそのまま他の場所に移動させ、設置の可否を検討することも可能です。

本システムは、実際の建機の性能を反映することで、クレーンの稼働状況に応じた吊荷の許容荷重の確認や所定荷重に応じた適切な作業半径の確認なども可能となっています。

戸田建設は建機使用時の安全確保に向け、本システムの建機モデルの拡充や操作性の向上等に取り組むとのこと。さらに、「本システムを自社の建設現場での使用に限定せず、今後は一般にも幅広く使えるように公開することで建設業界全体の安全性向上を目指す」としています。

(参考)戸田建設株式会社


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