マイクロソフトは開発者向けイベントBuild2018にて、MRデバイス「HoloLens」向けの新しいアプリケーション2点を発表しました。
新アプリ「Microsoft Remote Assist」と「Microsoft Layout」は、どちらも現場の最前線で活動する従業員(Firstline Workers)の生産性向上を目的としています。マイクロソフトは5月22日から期間限定で、HoloLensユーザー向けに無償でプレビューを公開予定です。
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素早いトラブル解決を図る「Microsoft Remote Assist」
「Microsoft Remote Assist」では、ユーザーは離れた場所にいる相手と、HoloLensを通じてハンズフリーで会話し、自分の見ている状況をシェアしたり、その場にマーキングやコメントを書き込むことができます。
例えば現場の作業者がトラブルに直面した際、専門家に素早くアドバイスを仰ぐといった活用方法があります。専門家は実際に現場に行くことなく、場面を共有して指導ができるため、作業効率の向上につながります。
現場のレイアウトを効率化する「Microsoft Layout」
「Microsoft Layout」は、HoloLensを使って製造現場などのレイアウトを効率的に行うことを目的としています。ユーザーは機械や設備の3Dモデルをインポートし、空間に簡単に配置したり、レイアウトを変更したりできます。
実際の現場に配置することも、VR空間上に配置することも可能です。レイアウトはPC等を通じて、リアルタイムで他のユーザーと共有することもできます。
アイディア段階からリアルに確認できるため、レイアウトにかかるコストや時間の削減につながります。
Buildでは、ドイツの自動車部品メーカーZF Groupでの「Microsoft Remote Assist」、「Microsoft Layout」活用事例が紹介されました。
空間分析による生産性向上
また講演で言及されたのが、センシングデバイスやHoloLensを活用した空間分析の重要性。作業者の動線を把握したり、あらゆる情報を共有可能にすることで、企業全体の生産性向上が望めるとしています。
「Microsoft Remote Assist」、「Microsoft Layout」のプレビューの公開についてはこちらから、使用環境などの詳細はこちらのウェブサイトから確認できます。
(参考)Windows Blogs