2月27日、半導体大手のクアルコムは、XR開発プラットフォーム「Snapdragon Spaces」において世界の通信事業者7社と協業すると発表しました。日本からはKDDI、NTT コノキューが参加。他5社はCMCCやDeutsche Telekom、T-Mobile、Telefonica、Vodafoneといった顔ぶれです。
KDDIと複数年にわたる協業へ、ARグラスも開発予定
Snapdragon Spacesは、スマートフォン接続のARグラスのデバイス設計そのものや、ARグラス向け3Dアプリケーション開発・商用化を支援するプラットフォーム。2022年6月にグローバルに公開されています。
クアルコムは、KDDIと日本におけるXRのユースケース拡大や開発者プログラムの創出について、複数年にわたり協力することを発表しています。同時にKDDIがSnapdragon Spacesに対応したARグラスを開発予定であることも明らかになっています。
KDDIのXR開発部部長・上月勝弘氏は、プレスリリースにおいて「XRの活用は、新たな顧客体験を提供し、本業であるデータ量の増加に貢献するため、通信事業者として非常に大きな期待を寄せています。しかし、デバイスごとに開発環境が異なるとサービスがスケールしないため、この課題を解決するSnapdragon Spacesは、XRのビジネスでの実用化を促進すると理解しています」と述べています。
XR分野で活発な動き目立つ
クアルコムは2022年11月に、新チップセット「Snapdragon XR2+ Gen 1」、ARグラス特化のチップセット「Snapdragon AR2 Gen 1」を続々と発表。2023年2月には、サムスン、グーグルとともに新型XRデバイスの共同開発を発表するなど、XR分野での事業拡大を加速させています。
(参考)プレスリリース