ARクラウドなどを手掛けてきた米国のスタートアップUbiquity6が、ゲーマー向けボイスチャットで知られるDiscordに買収されました。買収総額は公開されていません。
誰もがARを作り共有できる世界
Ubiquity6は2017年創業。当初はARクラウドの開発をメインとし、主にスマートフォンユーザー向けに、誰もが簡単にARコンテンツを作り、共有できる世界を目指してきました。資金調達も複数回行い、累計調達額は3,750万ドル(約41.4億円)に上ります。
その後2019年末には、スマートフォン向けの3Dオブジェクト作成・共有アプリ「Displayland」をリリースしています。
AR技術の行方は?
しかしモバイルAR市場の伸び悩みにより、近年は苦戦が見られました。直近ではデスクトップ向けのコミュニケーションプラットフォームBackyardベータ版をリリース。ARからのピボットを試みています。
今回の買収に際しても、Ubiquity6のAR技術がDiscordで活用されるかは不明です。CEOのAnjney Midha氏は人々を繋げ、体験を共有させるというミッションを掲げつつも、ARについては言及しませんでした。「Discord傘下に入ることで、このミッションに向けて加速できます。Ubiquity6のチーム、Backyard、そしてマルチプレイ技術はDiscordに統合されていきます」と同氏はコメントしています。
相次ぎ買収されたARクラウドスタートアップ
これまでも多くのARクラウド企業が買収されており、MoguraVRでは下記の記事で取り上げています。
(参考)TechCrunch