グーグルは同社が展開するVRプラットフォーム「Daydream」について、Android 11のサポート対象外とする旨を公式サポートページで発表しました。グーグルは昨年からDaydreamのサポートを徐々に打ち切っていましたが、今回の発表で正式にサポートが終了することとなりました。
2016年にスタートしたVRプラットフォーム「Daydream」
Daydreamはグーグルが手がける、2016年にスタートしたVRプラットフォームです。同社ではDaydream対応のスマートフォンを装着してVRを体験できるVRゴーグル「Daydream View」を販売していたほか、2018年にはLenovoからDaydream対応のVRヘッドセット「Mirage Solo」も販売されていました。
しかし、2019年5月に登場した同社のスマートフォン「Pixel 3a」はDaydream非対応になり、さらに10月にはDaydream Viewの販売終了も明らかになりました。
今回公式サポートページに掲載された内容によると、「Daydream VRアプリはグーグルでサポートされなくなり、Android11以降を搭載する一部のデバイスでは正しく動作しない可能性があります。Daydream内のサードパーティのアプリやVR体験の多くは、引き続きGoogle Playストアで単独アプリとして利用できる場合があります」とのことです。
VR分野の今後は不明だが、AR分野には引き続き注力
グーグルはVRアプリ「Tilt Brush」や「Google Earth VR」を提供しているほか、2017年にはVRゲーム「Job Simulator」「Vacation Simulator」を開発するOwlchemy Labsを買収するなど、VRを完全に捨てたわけではありません。ですが、近い将来VRデバイスを再度手がけるようになるかは今のところ不明です。
一方で、AR分野には引き続き注力しています。GoogleマップのAR機能「ライブビュー」は2019年の提供開始以降、継続的にアップデートが行われています。
(参考)VRFocus、Google公式サポートページ
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